出発まで
11時30分離陸。ここからシンガポールまで約7時間のフライト。相変わらず機内食を撮るのが趣味の私は(本当か?)またまた撮ってしまいました。 今回は魚にしてみました。マグロらしいのですがあまりおいしくなかったです。
さて機内で何をして時間をつぶそうかと考えていたら、今回の飛行機はまたまた各シートにテレビが付いていてゲームが出来たり、好きなビデオが 好きな時に見られるようになっていました。ラッキー!まずはゲーマー魂が騒ぐのでゲーム(笑)「麻雀」をまず...でもけっこうコンピュータが 弱いので、たいしてうまくない私ですら勝ててしまうので面白くない。そこで次は「上海」。ところがこの上海、どうも牌が中国の物なのか、 知らないマークの付いた物が沢山出てきて、どれとどれが組合わさるのか全然わからない。緑色の亀と赤の亀のマークはペアじゃないのに、 変な植物で全然違う種類らしいのが、実はペアで消えたりする。そんなのを確認しながらやっていたら1時間も過ぎてしまった。でも画面が小さく 目が痛くなる。そこでゲームは止めて映画を見ることにした。全部で6本ほどあったのですが、何となく見たいと思っていた「壬生義臣伝」に する。外国へ行く機内で邦画というのもおつでしょう。それにこれは2時間以上もあるので時間も潰れるし...。と軽い気持ちで見ていたら これが泣ける。途中可哀想でボロボロ泣いてしまいました。浅田次郎恐るべし。「鉄道員(ぽっぽや)」でも泣かされたがこの映画でも こんなに良いとは...。泣きながらスッチーに「ジュース下さい。」というのも恥ずかしかった私でした。
そうこうしているうちにシンガポール着。入国審査をして無事チャンギ空港内へ。SARSの影響か、飛行機を降りてすぐ、熱赤外線探知機の 前を通る。熱が38度以上ある者をチェックしている様子。怖っ。空港を出るとお出迎えが来ていてバスで10分のフェリー乗り場へ誘導される。 ここからフェリーで1時間行くとビンタン島なのだ。ビンタン島はインドネシアとシンガポールが共同で開発したリゾートアイランドなのだ。 元々ジャングルだった島を切り開き、ホテルを誘致し、まだ10年と経っていない新しい島なのだ。だからあまり知られていない。ていうか 私も知らなかったけれど(^^;)しかし...なんとフェリーまでの待ち時間が3時間もある!こういうところなので飛行機の乗り継ぎに 合わせてフェリーが出航する...なんてことはなく、いやそうなっているらしいのだがたまたまJALの飛行機には合っていないのだ。 そこで仕方なくフェリーターミナルで時間を過ごすが、ここがまた何にもない。小さな売店が1つ2つ。それでもブラブラしていてやっと時間。 でなんとここで再び出国審査。そう行く先はインドネシアビンタン島なのでここで出国。シンガポール滞在3時間。ところがである!ここで 大問題発生!スーツケースを預けようとしたら、いきなりに何かが写ったらしく「Open!」と言われてしまう。何かと思ったら画面を指さし 「Pistle!」(スペルはこれでいいのか?)と言っている。なにー!O−TEACHER、ついにシンガポールで拘束!?それもピストルの 密輸で!?確かに画面にはそれらしき形が映っている。びっくりして慌ててスーツケースを開けると、スーツケースの取っ手のパイプと 、スーツケースに入れてあった折り畳み傘が、うまいこと120度の角度で重なっている!なるほどこれならピストルっぽく見えなくもない。 係員も苦笑いして無事オーケー。とんだ笑い話でした。
そして船へ。えーとどこかで書いたかも知れませんが、O−TEACHERは本当に船がダメです。もう少しでも揺れると酔ってしまう、 船酔い虚弱体質です。だから今回の旅行も、途中船で移動と聞いた時「絶対無理!」と断固拒否したのですが、相方が「大丈夫、大きな 高速船だから揺れない。」と説得され渋々承知したのです。まぁ酔い止めも飲んだしそれなら大丈夫だろうと、少し安心していたのですが、 酔いよりも効きすぎているクーラーの方が難儀でした。確かに大きめの船なので客もいなく、どこでもゆったり出来ましたが、あまりの 寒さにペンギンになりそうでした。暑い南の島へ向かうのがこんなに冷凍船とは...。下の写真は冷凍マグロになった私(爆)
そしてやっと到着。そこはもうインドネシア。また入国審査。でもこういう出入国審査って、別に悪いことしていないのになんか緊張しますよね。 なんか睨み付けられて、パスポートにペタンペタン押されて。そんな私にいきなり審査官がペラペラと聞いてきた。えーっ?分かんない、なに?なに? 緊張しているしヒアリングも得意でないし、ましてや国語教師ですからわかりませんよー!青い顔してビビっていると後ろで相方が「『ホテルは?』って 聞いてるんだよ。」と教えてくれました。えっ?だって今「ヒョートル」って聞こえたんですけど、それって「ホテル」のこと?そんな なまった英語じゃ分かんないよ。でも相方にはわかったので文句は言えません。「ClubMed!」とこたえて無事通してもらいました。やれやれ。 そこからバスで10分。しかし真っ暗で街頭一つどころか建物すらほとんどなく、真っ暗な中をバス疾走。こんな暗い道よく走れるなと 感心。帰る時に明るい中で見たら、ずーっとジャングルでした。そしてやっと到着。約8時間+待ち時間3時間で合計11時間。日本時間だと 11時頃。疲れました。でも現地は日本より2時間ほど早いだけの時差。よってまだ8時。食事もそこそこにバタンキューでした。 初日から長すぎですか?(笑)
そしてやっとこさ、憧れのビーチへ。うーん、最高!ここは水もきれい。色々行ったけれどニューカレドニアと一、二を争うくらいキレイじゃないかな。 首まで浸かっても足の指先まではっきり見えましたもん。もちろん白砂のビーチだし...。そして何より人が少ないんですよ。プライベートビーチだから ということもあるけれど、海岸に人が6人くらい...。こんなに広いビーチにたったそれだけ。日本では考えられませんな。もう日がな一日 泳いだり甲羅干ししたりで満喫しました。
そしてここには毎回夜のお楽しみとしてショー&ゲームが行われている。この日は各G.O(このリゾート村の色々なインストラクターや係の人)が お客さん達とグループになって、ゲームをし得点を争う趣向が凝らされていた。私たちは昼間声をかけられた日本人のレセプション担当の さちよさんチームに入り、様々なミニゲームに参加する。例えばビリヤード、3ポイントシュート、パターゴルフ、カヌー競争など。私も 自転車で足を着かずに何秒乗っていられるかゲームと、ビリヤードに強制参加。チームに貢献(?)しました。結局順位はダメダメでしたようでしたが(笑) そんなわけでこの日も昼間は海三昧、夜はゲーム大会と遊びまくりました。ふぅっ。
さて私が一人テニスで楽しんでいる間に相方はシュノーケリングへ行ってしまいました。ボートでかなり沖の方まで出て、そこで魚や珊瑚などを 見られるようなのです。もちろんこちらも器具を貸してくれたり色々指導してくれますが、これもすべてタダ。一日2回ほどやっています。 私は船に弱いのでパスして、またまた海で泳ぎまくっていました。そして11時30分からホテルのプールで水中エアロビがありました。 これがまた楽しい。水中だと余計な負担がかからずけっこう楽しめます。こちらに参加して午前の遊び終了(笑)
そしてまたお昼。ここの食事はバイキング形式ではありますが、そこここにコックが沢山いて、その場にある食材をトッピングして注文すると すぐその場で作ってくれるというのが沢山あります。朝は主にオムレツなのですが、昼にもやっていて、中華コーナーでオリジナル・チャーハンを 作ってくれました。目の前に海鮮物から珍しい野菜、沢山の肉があり、それらの中から好きな物をを小皿に載せ、コックに渡すとすぐチャーハンを 作ってくれました。これがとても美味。うーん、満足。そして食事のおいしさで忘れることが出来ないのが、パンのおいしさ!フランスの企業だけあって、 フランスパンがとってもおいしい。毎朝その場で焼きたてを出しているのだが、外はこんがり中はフワフワという、まるでCMのようなコメント(笑) これだけ持って帰りたいくらいでした。
そして午後から再び海。そう言えばカヤックも借りてやりました。そしてちょっと休憩のためにホテルに戻ってくると、ホールで軽い ゲーム大会をやっていました。ついつい参加。このゲームは音当てゲーム。何の音か当てるというゲーム。簡単なところだと洗濯機や 掃除機ですが、難しくなるとエレベーターとかタイヤ交換とか、マニアックなものもありました。私はピンボールとか5つほど当て、 見事2位!メインバーでの無料コーヒー券をもらいました(^^;)そしてまたまたプールでひと泳ぎ。ていうか泳ぎすぎ!水かきが出来て しまいますよ(笑)
そして夕方からは敷地内の他の遊戯施設を体験してにGO!まずはスカッシュ。これももちろん無料。初体験だったのですが、スカッシュのボールって こんなに弾まないものなの?初めて知りました。これも全然続かなくてすぐ飽きる。次にトレーニングルーム。ここではエアロビやらボクササイズ、 ストレッチなどが無料で教えてもらえます。私はジムにあるエアロバイクやら筋力を鍛えるマシンなどで遊びました。ああ、これが学校に あれば雨天時のトレーニングになる...なんてことも思ったりして(^^;)その後、バドミントン場、空中ブランコ(以前相方が体験)など 見て回り、ここで疲れ切って終了。夕食は同じ敷地内にある、ちょっとムードの違うテラスレストランへ。こちらは予約が必要です。朝の内に 取っておき、限定60席のディナーを楽しみました。こちらの料理はグリル料理で、特にでかい海老がおいしかった。そりゃ今捕ってきた ばかりですものね。もちろん食事もタダだしワインも飲み放題。波の音を聞きながら堪能しました。
夜のショーは空中ブランコショーでしたが、もう昼間の遊び疲れでくたくたで、早々に引き上げました。やはりフランスの慣習なのか、 夜のショーというか大人のお楽しみの時間は9時半からスタートが多い。セカンドショーが10時半、ナイトクラブやディスコは12時頃から 盛り上がるという遅さ。普段早寝のO−TEACHERにはきついです(爆)
さて次はアーチェリー。これは何度も経験済みなので即シューティング。しかしこれがなかなか的に当てるのが難しいのです。ちょっと 集中力を失うと途端に大きく逸れ、まさに的はずれ。これって集中力のスポーツだとつくづく思う。ここでまた1時間ほど遊んだ後は プールへ。ここでお約束のココナッツジュースを飲みました。まっ、こういうところに来たら飲まなきゃね(笑)まっ、そんなにおいしいものでは ないですけれども、気分の問題ですから。そして再び水中エアロビ。今日のはとりわけハードでした。まさかこの時にやったせいで、 帰国後まで筋肉痛が残るとは予想だにしなかった。特にプールサイドに後ろ手につき、水中から背筋を使って上体を上げる運動は かなり効きました(^^;)
そして昼食後はお待たせ!アロママッサージ!前回のプーケットで病みつきになったので、今回も癒しを得るため当然はずせません(笑) 相方は普通のアロママッサージ、私めはインドネシアンマッサージという、少し強めのものをセレクト。日本円で7000円くらいだったでしょうか。 まずはその部屋へ行くとリラクゼーション的な民族音楽が流れていて、いきなり南国気分。次に好きな香りのオイルを選ぶ。そして 個室へ。短パンだけになりマッサージスタート。まずは背中から。けっこう強めにごりごりやってきたので少し痛いくらい。すると 「Too Strong?」と聞かれたので「Too strong.more soft.」と片言の英語で言うと、今度は途端に撫でるくらいの弱弱マッサージになり、 全然効かない。そこで再び「more Strong.」と言って中くらいのほどよい強さにしてもらいました。これがまぁ、しかしこたえられませんな。 今こうして書いていてもジュルジュルよだれが出そうです(笑)背中、足、腕、首、肩、そして顔・頭皮まで全身くまなくやってもらいました。 終わった後は恍惚状態。終わってお茶を出されて一服するのですが、まだ身体がフワフワしていて足許も覚束ない感じ。いやー、マッサージバンザイ!
ところが無謀にも、この後海でひと泳ぎした後、私はテニスのトーナメントに参加してしまったのです。木曜日には17時から自由参加による シングルスのテニストーナメントがあったので、それに参加しに行きました。すると会場に集まったのは全部で5人。フランス人親子、 北欧っぽいおじさん、そして日本人のおじさんの守さん、そして私。コーチに言われるままに4ゲームで総当たり戦をやることになりました。 まず私はフランス人のお父さんオリビエと対決。身長190くらいある長身から繰り出されるピックサーブに一歩も動けず。ストロークも すごくてなんかアマプロみたいなうまさ。ほとんど3ポイントくらいしか取れず負けました(泣)でもここで面白かったのは、フランス人ですから、 カウントもコールも全てフランス語で言っているのです。セルフジャッジでフォルトのことを「non(?)」なんて言っていてよくわからない。 それでも同じテニスだからまぁ、わかるんですけど(どっちだよ)まるで全仏オープンに参加した気分でした(笑)さて次に守さんとの試合。このおじさん、 いわゆる「しこる」テニスで、打っても打ってもつないでくる。全然ミスらない。こちらもあっという間に0−4で負け。次は北欧の人。 名前がわからず勝手に心の中でノルウェーの人って思ってました。この人もがたいがでかく、パワーテニスでバシバシ打ってきて全然 返せません。こちらもものの15分で1−4負け。もう全敗でテニス部顧問形無しでした。するとコーチがオリビエの息子の12歳の 少年とやれと言っている模様。この子は先ほどノルウェーに負けてました。見ていた感じでは私よりちょっと下手くらいのレベル。これなら 勝負になると思い、対決。でもこの時点で4試合続けてやっていたので足がヘロヘロ。でも何とか頑張って4−1で勝利!やったぞニッポン! 悲願の一勝!これで日本に帰れる!(12歳の少年に勝ってそんなに嬉しいか?いや嬉しい)結局1勝3敗で4位でした。うーん、前々回は 金メダルもらえたのに今回はメダルなしか...。ていうかみんな上手すぎ。日本人がテニスで勝つのは難しいのよ...と悟った3時間でした。 おかげで足に疲れがたまりまくり、せっかくのマッサージがおじゃんになってしまいました(泣)
その後夕食。夜のショーはフレンチ・カンカンショーでした。テロやSARSの影響でお客が減っているせいもあり、そのためG.O.(スタッフ)も かなり減っている感じ。ショーにも、いつもなら一人一役で踊っていたのが、何度も衣装チェンジして同じ人達ばかり踊っていて大変そうでした。 うーん、経費削減は人減らし、仕事量も増えるのね。そんなことをしみじみ思った夜でした。