これは1999年の年末に起こった、CD-R/W増設にまつわる様々なトラブルを綴った
悲しくもおかしなドキュメントである。たかが増設、されど増設。コンピューターの相性に
翻弄される、あるおろかな男の奮闘記・悲哀記なのだ!心して読まれい。
第1章 発端
事の始まりはMOドライブだった。以前からまず第1に欲しいものだったのである。学校の
コンピューターには1機、内蔵されていて、様々仕事のファイルを保存するのに使っていたのだ。
フロッピィ感覚で使えるし、640MBもの容量もあるし、とっても重宝していたのだ。だから
自宅にもあれば、このホームページのデータも取っておけると思い、狙っていたのだ。以前は
値段が高くて手が届かなかったけど、最近はだいぶ安くもなってきたし、何よりUSB接続の
簡単なものが出てきたのが物欲をそそったのだ。プリンターでUSB接続を体験して『なんて
楽なんだ!いちいち再起動しなくていいとは...』と、USB接続のMOにますます執着して
いたのだ。ボーナスも出たし、さてどれにするか...と考えていたのだ。
いざ買おうとすると、やはり何事も先達のアドバイスこそ大切。そこで周りのヘビーユーザーの
お歴々に相談してみた。「あのさーMO、買おうと思っているんだけど...」「ふーん、で、
O-TEACHERは何に使うの?」「いやー、学校の大きなデータを自宅で使うときとか、
そういう時、あると便利だからさぁ。」「へー、自宅でも仕事やっているんだ。」「いや、
それはほとんどないけど。年に数回ぐらい。」「じゃあ、必要ないじゃん。」「でも自宅の
データをバックアップしたりとかにも使えるし...」「それはそうだけど。でもそもそも
バックアップを取らなきゃいけなくなったのは、自宅のコンピューターのハードディスクが
いっぱいだからだろう?なんでもかんでもソフトをインストールしまくって、おまけに
2Gしかないから...MOの前にハードディスクの増設でもしたら。」「うーん、そう言わ
れると...」「それにどうせバックアップとるならCD-Rにしたら?それならどんな
コンピューターでも使えるし、MOの640MBと同じだし。それにいろいろな音楽CDも
焼けるし、自分のベスト盤とか簡単に作れるよ。CD-R/Wも値が下がってきたし、MOより
安いぐらいだよ。」という、まるで店員のような悪の勧誘にあっさりと陥落してしまったの
でした。
そしてカタログなどを集め、いろいろ基礎知識を習得していくうちにいろいろわかってきた。
ふむふむ、内蔵型と外付け型があるのか。でも内蔵型はスペース的に無理だな。じゃあ、
外付け型にするか。で、接続の方法は...SCSII接続?なんじゃ、こりゃあ?SCSIIボードと
いうものを増設してから、外付けのCD-Rをくっつけるのか。できるかなぁ。やったこと
ないし。あれ?USB接続のCD-Rもあることにはあるじゃん。USBなら簡単だよな。
プリンターで体験済みだし。でもほとんどがSCSII接続だよな。こっちのほうが種類も多いし
値段も安い。SCSIIの増設ぐらい俺にでもできるだろう。よし、SCSIIボードがセットしてある
これに決めた!.....思えばこのあたりまでは幸せだったのだ。
第2章 購入まで
そして意気込み勇んで秋葉原へ直行!でも実はこの12/27時点ではまだまだ迷っていたのだ。
SCSII接続はやっぱり面倒だなぁ...USBでも安ければその方がいいかなぁと。そしていくつかの
店を物色した。ラオックスでみたUSB接続のTDK製品はまだまだ予算オーバー。でも以前
このパソコンを買った小さなお店ではUSB接続のCD-R/Wが3万で売られていた!これに
心が揺れた。予算ではすべて込みこみで4万。うーん、でもメーカーが知らないとこだしなぁ。
CD-Rってけっこう失敗が多いから、安心のあるところを...と、こういうところだけ情報が
あって実は大事なところは意外と知らないまま来てしまったのだ。後で知ったがこのメーカーも
別にそこそこということだった。インターネットでそれなりに情報収集していたので値ごろ感に
ついてはだいたい見えたけど。でも年末ということもあって、品薄のものもあり、お店に
よっては特定のメーカーが売り切れているところも多数。私の場合、この時点ではいろいろ
考えてもよくわからないので、とりあえずやりたいことの条件を満たしていれば、あとは
値段と相談して、店員がきちんとしているところにしようと決めていたのだ。その条件とは
80分メディアに対応していること。主に音楽CDを焼こうと思っていたのだが、普通の
CDメディアは640MBで74分まで。でも音楽CDは、ものによって77分とかのものも
ある。インターネットで調べたことによれば、ドライヴと書き込みソフトが80分に
対応していなければ完璧ではないということらしいので、まず第1条件としては
80分メディア対応のもの。カタログなどを見ると最近出始めのものには、その旨が書いて
あるものが多い。だから多少値が張っても最新の物が良い。次にスピードだが、これは
あまり気にしていなかった。早いものは12倍速とかがあったけど、新しいものは8倍速が
主流。でも別に6倍速でも4倍速でも気にせず。ようは値段次第。そしてバッファの量。
やはりこれも新しいもので高いものは4MB。多ければ多いに越したことがないが、別に
古い今までのものでも2MBで特段困っていないらしいから、これもどちらでもよい。
それよりも問題は書き込みソフト。いくつかあるのだが、代表的なのはWinCDRとB's Recorder
という2つのソフト。どちらも同じようなものらしいが、一度人が使っているの見てから
何となくB's Recorderの方が簡単そうだと思って、こっちのソフトがついているものが
良いなぁと思っていた。それにできればCD-TEXT対応のもの。これは曲のタイトルなどが
書き込めたり編集出来たりするもの。もちろんインターネットでアルバムの曲なんかが
データベースからダウンロードできる機能も必須!そして肝心のドライブも、ここで始めて
知ったんだけど、あまり作っているメーカーって多くないのね。ようするにOEMって
言って、他社のドライブに自分のところの外側だけつけて売っているのね。で、評判が
良さげなのはプレクスターとリコーですか。ということを考えて秋葉原へ行ったのです。
そして結局いろいろ店を回ってみたところ、一番親身になって聞いてくれたのは九十九電器!
USB対応機種のことについて聞いてみるも、スピードが遅い点とやはりそのせいかいまいち
安定性に欠けるとの事。そして何よりも返品が多いとの事。それを聞くとやっぱりSCSII接続
ですか(笑)で、いろいろ相談すると始めてならボードが始めからセットになっている
メルコ製かアイ・オー・データ製を薦められた。比較すると最新型のものは、どちらも8倍速。
でもアイ・オーは266MzのCPUがあった方が良いらしい。それに比べメルコは
プレクスター製のドライブで、ソフトを抜かしてすべての条件がそろっている。まぁ、ソフトは
使えれば良いし...でも値段が4万5千円...でも店員の親切な対応でよーし!これ!
ということで、メルコのCDRW-S8432/USPを買ったのだ!
第3章 増設
で、早速帰って梱包を解く。楽しいのはこの時までだったのですよ。ほどほどにマニュアルを読み
いよいよSCSIIボードのセッティングにかかった。うちのパソコンは富士通のデスクパワーSV237と
いうやつで、PUの233のやつ。久々にパソコン本体についていたマニュアルを出して、増設する
場合のところを読んだ。これが結構面倒。ガワをはずすまではいいんだけど、そのあと
ファンクーラー?(CPUを冷やすために風を送るやつ。)もはずすんだけど、これが配線で
つながっており、完璧には取り外せない。ネジをはずしてちょっとずらしておくとのこと。そして
一番驚いたのがその後、マザーボードを外すようになっているのだ。今までパソコンを空けて
みたことすらなかったから、この時はこんなものかと思ったけど、後で聞くと「マザーボードには
触るべからず」だったらしい。そしてやっとPCIバスにたどりついた。2つのスロットが
あったけど取り敢えず挿しやすい下のほうにはめ込む。これが難しい。よく雑誌なんか見ると
思いきり奥までガチッと、音がするまで強くはめ込むようなことが書いてあるけど、折れそうで
怖くてそこそこの挿し具合。そしてすべて元に戻してセッティング終了。これで起動させれば
Windows98のプラグアンドプレイがSCSIIボードを自動認識して、ドライバを入れれば....あれ?
何も出ないぞ。マニュアル、マニュアル...と自動的に出ない場合は、コントロールパネルから
ハードウェアの追加というところから自動認識させると...あれ?やっぱり認識しない。っていうか
SCSIIコントローラってデバイス表記が全然ないんだけど。もうこうなるとパニック。マニュアルを
いろいろ探してもこんな状況は全然載っていない。トラブルの場合の項目にも、これ以外はBIOSの
設定変更とか出てるし...やっぱり挿し方が悪かったのかなぁ、と思い、面倒だがもう一度ガワを
はずし、一度抜いてもう少し強めに挿しなおした。しかしこれでも全然認識しない。マニュアルは
「接続が正しいかどうか確認しましょう。」としか書いてない。どうしたらいいんだー!そうだ!
もうひとつのスロットに挿してみよう。もしかしてスロットに挿す順番があるのかもしれない。
そう思いなおし、3度目のガワ外しをしてもうひとつのスロットに挿す。すると今度は認識
したー!うれしいー!でもこのマニュアルには表示が「Melco SCSII USP」とかなることになって
いるけど、ただSCSIIコントローラが出ただけで、機種まで認識していない。おまけに×まで
ついているし...まっ、いいか。ドライバを勝手に入れて...何々、×がついていたときは、
ふむふむ、デバイスマネージャのプロパティで、このハードウェアプロファイルを使用不可に
するのチェックを外すと...えーっ、そんなチェック、ついていない...わからーん!
もうこの時点でかなりギブが入っていた。SCSII接続を後悔していたのだ。しかしこのままにして
いてもしょうがないので、メルコのサポートセンターへ電話をして聞いてみることにした。すると
いろいろ言われたとおり操作してみるが、全然改善できず。リソースをいじったりいろいろやったが
さすがに1時間もやっているとサポートセンターの人もギブアップしてしまった。「すいません、
ここまでやってだめなら、こちらとしてもよくわかりません。初期不良ということで販売店の方で
新しい物と取り替えてください。」とのこと。なんじゃい!初期不良かい!ハイそうですかと電話を
切り、すごい徒労感。でもめげない私は4度目のガワ外しをして再度挑戦。もしやという奇跡に
賭けて。ところが今度はさっきまで認識していたSCSIIコントローラすら出なくなってしまった。
一番最初に逆戻り。すると今度はスクロールバーの黒三角ボタン(▲、▼こんなやつ)が文字化け
している!実はこの症状、時々あったのです。4ヶ月に一度ぐらい。これは富士通のサポート
センターに電話して、ttfcacheを削除したり、セーフティモードで一度立ち上げてから再起動
したりと、何度かアドバイスをもらって直していたのですが、前々からWindowsが不安定気味なので
再インストールを薦められていたのです。この期に及んでこの文字化けとは、どうやらSCSIIボードを
認識しないのはボードではなくて、Windowsのせいでは?と思うようになった。そこで次は富士通に
電話!すると周辺機器の増設についてはこちらでは承っていないとのこと。相性問題もあり
メーカーへ聞いてくれと取り付く島なし。仕方ない。やはり初期不良ということで納得しよう。
すかさず九十九電器へ電話し、メーカーから言われた旨を説明し、明日交換に行くということで
この日は終わり。やれやれ。
第4章 再び増設&悪夢の再インストール
自分が悪いわけではないけど、新品を開封しちゃって、それを新しいものに交換してもらうのって
ちょっと気が引けてしまう。私はそういう善人なんで(自分で言うか)でも訪れた九十九電器の人は
快く交換してくれてホッとしつつ自宅へ戻る。そして再び増設!5度目ともなるとすっかりガワ外しも
手馴れたもの(笑)再びセット完了。こんどこそ...やっぱりダメだ(泣)こう書くと簡単そうだけど、ガワを
外してSCSIIボードつけて、またガワをはめてケーブルを全部つけて、起動させる。これだけで
正味15分。何度繰り返したことか。しかしここまでくると自棄になってくる。いったい何が原因なの
かがわからないのだ。だから余計イライラし落ち込む。ここでも再度スロットを換えてみるも効果なし。
ほとんど絶望的。本当にパソコンが嫌いになって不貞寝してしまいました。しかしこのままで終わら
せるわけにはいかない。だって4万5千円も出して何も出来ないCD-R/Wだけが残るなんて...。
しかし気力が続かないのでこの日はやめやめ。
次の日、とうとう意を決した。いくらなんでも2度も続けてSCSIIボードが初期不良ということは
ありえない。(確率的に言えばあるかもしれないけど)だとすればパソコン本体の方に問題が
あるのだろう。それがWindows98自体なのか(文字化けするなどちょっと動作不安定だし)、
それとも、物理的な(例えば挿しこむPCIバスのスロット自体)故障なのか。何が嫌かって
原因がどこにあるのかわからないのが嫌なのだ。原因箇所がわかれば対処のしようも出てくる。
SCSIIボードなら新しいものと再度換える。Windowsが問題なら再インストールする。バスが壊れて
いるなら本体を修理に出す。そのどれかだろうと考えていた。そして現時点で出来るのは...そう
Windowsの再インストール。これだけはやりたくなかった(泣)だってかなりのデータが蓄積されて
いるし、何より元々Windows95をバージョンアップさせたものだから、すべてに手間がかかる。
でも仕方ない。ちょうど年末だし(この日は12/30)パソコンも大掃除だ!
とりあえず必要データのバックアップから。とは言え、そのバックアップのためにCD-R/Wを
買ったのにこれでは何にもならない。ざっと残すデータを計算してみると、なんと!1G!
だってバックアップするための方策はフロッピィ頼みですよ!泣く泣く捨てるデータを選んでも
まだまだ800MB。フロッピィは捨てるほどあるけど全然無理。えーい、全部捨ててやれー!
もう自棄のやんぱちだーい!そこで圧縮・分割ソフトを駆使して、まずアドレス帳、住所録データ、
ホームページの最低必要データ、あと細々としたもの、もちろん仕事関係のものはありません
から(笑)すべて圧縮、フロッピィサイズに分割しまくり。でもそれでもフロッピィ40枚以上。
あーあ、だからUSB対応のMO買っておけばと後悔。またフロッピィのフォーマットに意外と
手間取りました。そして延々とバックアップ作業に6時間!死ぬかと思った。そして後で
再インストールしなければならないソフトの一覧を作って確認。そしていよいよ初期化。これって
いつやっても悲しいですね。ところがこの初期化をしてからリカバリーCDで再インストール
しようとしても途中で止まってしまうんですよ。何で?ちょっとパニックになりましたよ。だって
フォーマットだけ出来て再インストールできなければ、ただの箱ですからね。4回も初期化しても
ダメ。うーん、と考えマニュアルなど首っ引きで見ると、どうやらFAT32にしたため、Windows95が
入らないらしい。というわけで領域を開放して再びやると何とか成功。良かったー、とりあえず
まっさらなWindows95には戻りました。ここですぐWindows98へパージョンアップする前に、
通信関係やプリンタドライバぐらい戻しておくかと、インターネットの設定とかをやり直す。
ところがここでまた問題発生。モデムの調子が悪いのだ。56Kのはずが全然スピードが出ず
転送速度が500bpsしか出ない。おまけにメールボックスへのパスワードが拒否される。何で?
プロパティを見てみるとモデムが通信ポートのCOM3になっている...ってポートはCOM2までしか
ないのに何で?そう言えば買った当初も同じようなトラブルがあって、サポートセンターに助けて
もらったっけ...でもその時どうやって直してもらったか記憶にない(笑)そしてメールの設定も
ちゃんとプロバイダどおりやっているのにダメ。POP3もSMTPも間違っていないし...。どんどん
悪くなっていくーっ!CD-R/W増設から始まった困難は、ここに来てその頂点に達した。
SCSIIの不認識、製品交換、再度不認識、バックアップの連続、初期化、再インストール、
Windows95へのバージョンダウン(笑)、モデムの不調、メールボックスへのパスワード拒否!
ありとあらゆる不幸は出揃った。どうするO−TEACHER!最大のピーンチ!!
第5章 救いの神
まず冷静に落ち着いて、ひとつひとつ解決しようと思った。まずインターネットがらみ。
アクセスポイントには何とかアクセスしているが、あまり通信速度が遅いため、途中で自動切断
してしまう。これはモデムは生きているが、やはりCOM3と表記されているからであろう。これに
ついてはやはり富士通のサポートセンターへ。ところが年末のせいかなかなかつながらない。
2000年問題なんていいよ(笑)そしてやっとつながり折り返し電話があるとのこと。これが
なかなか来なくて来たのが6時半過ぎ。で、テキパキ指示されたとおりやったのは、モデムの
プロパティのリソースのところで、自動設定を解除して基本設定をこちらで直してやること。これで
なんと直ったのだ!ヘルプデスクのお姉さんに聞いたところ、再インストール時に、たまにこういう
設定の不具合があるとのこと。でも直って良かった。まずこれでトラブルひとつ解決。次はメールの
件だが、何度やってもパスワードが拒否されるのは、多分こちらの設定ミスしか考えられない。でも
こうやってはまってしまうと意外に簡単なことがわからないものなのだ。もちろん大文字小文字とか
ナンバーロックとか色々変えてみるけどダメ。うーん、トラブル2は多分些細なことなはずなん
だけど...。そしてメインにして最大のトラブルはSCSIIカード不認識問題。これだけはもうどう
しようもない。打つ手も尽き、ガワ外しは10回を超えた。もうこうなると意地である。使えないなら
使えないでせめて原因を知りたい。ここは専門家に頼むしかないと決意。
そこで電話帳をひっくり返し、パソコントラブル専門のサービスを探した。あるわあるわ、
インターネット接続代行からホームページ作成、親切な指導等々。出張専門のところもかなりある。
取り敢えず電話してみた。するとどこも2000年問題でけっこう繁盛している様子。事情を説明して
値段を聞いてみると、どこも出張料、作業費込みで12000円。みんな闇カルテルでも結んで
いるのか?うーん、4万5000円も出して買ったCD-R/Wにこれ以上お金をかけるのもなぁ...。
それで見てもらってパソコン本体の方に原因があったら、結局無駄になるし...と二の足を踏みつつ
電話しまくった。するとひとつだけとても丁寧な対応で「良ければ電話でわかることなら、今、話して
いただければ。」と言って相談に乗ってくれる親切なところがあったのだ。それで今までの事情を
説明してみると、とりあえずやってみますかとのこと。そして料金も出張料・作業料すべて込みで
7000円でいいと言う(おっ!格安!)おまけにもし直らなければ、それ以上頂きませんとのこと。
よし、決めた!お願いします。原因もわからず宝の持ち腐れになるぐらいなら。ということでトラブル
サービス業者にお願いしたのだ。すると30分後速攻で来てくれた。そして私がやったのと同じように
SCSIIボードを挿してセッティングしていた。うむ、自分の手順は間違っていなかったかとちょっと安心。
するとやはりSCSIIボードを認識しない。ねっ、ダメでしょう。再度スロットを換えてやってみる。
ダメだって、やってみたんだから。ほらね。またまたボードを挿しなおしてみる。すると「ガキッ!」と
いう大きな音。見てみるとボードが奥まで挿さっている!もしかしてただの挿し込み不足?たらーっと
汗が出た。今までの悪夢は何なの?ただの怖くて力入れ不足なだけ?と後悔していたが...。良かった
やっぱり動かない(笑)今度はコンピューター自体が立ち上がらなくなってしまったのだ!より悪い
方向へ。そしてとうとう禁断のBIOSに手をつけていった。ところがこれでもダメなようだった。その
業者のSさんは、携帯で会社のほうと連絡をとりつつ作業を進めていたがどうやっても進展なし。
で、その上司のもっと専門家の人がくることになった。向こうも意地で、とりあえず原因究明に関しては
基本料金でいいとのこと。そして代わりのボートやマシンを持ってきて、どこに原因があるかはきちんと
突き止めてくれるとのこと。
そして待つこと1時間。その業者の上司、Tさん現る。情報一種を持つプロフェッショナルなTさんは
テキパキと作業をこなしていく。で、今までの経緯を話すと、相性問題も絡んでるらしい。こうなると
結構厄介とのこと。富士通といっても始めから挿さっているモデムやサウンドボードは、当然他社のもの。
それとSCSIIが相性が悪いということも稀にあるとのこと。当然メルコのほうでは動作保証をしているが
富士通だって、年度、機種、タイプによりモデム、サウンドボードなどの組み合わせは、それこそ
星の数ほどある。だからその組み合わせとメルコのボードが、たまたま今回のSCSIIボードと相性が
悪いということもあり得るとのこと。そして代わりに持ってきたSCSIIボードを挿すと、何とあっさり
認識してしまった!何とやっぱりボードのほうに問題があることが、やっとやっとわかったのだ。
感無量(泣)良かった本体のほうが壊れてなくて。ということでパソコンレスキュー隊のTさんの
おかげで原因が判明。ただボードが2度続けて初期不良というわけではなく、たまたまこの場合は
相性的に不具合が出たらしいとのこと。そしてボードのみ取り替えれば大丈夫だといわれる。ありがとう。
Tさん。さすが専門家は違う。手際の良さだけでなく、理詰めで原因をしらみつぶしにして究明する様子が
とてもすごかった。こういう業者はやはりすごい。これからも何かあったらお願いしたいくらい。
そしてついでにメールボックスのパスワード拒否の件もついでに聞いたら(笑)パスワードよりも
受信メールサーバーのアカウント名がおかしかったと指摘してくれた。普通は@より前の部分だけで
いいとのこと。するとあっさりつながる(笑)このアカウント名にメールアドレスをそのまま入れて
いたのが原因らしい。だってプロバイダのマニュアルにはそう書いてあったぞ!(怒)でもこれですべての
トラブルにめどがたった。やれやれ。
第6章 完動で感動
そして次の日、再度九十九電器に事情を話し、SCSIIの相性問題を話し、再交換をお願いした。多分
嫌々だとは思うが、それでも快く応じてくれた。そして3度目の秋葉原へ。お店の人に今までのいきさつを
話して全て納得してもらった。お店側としてはメーカーが保証していれば、当然売るに決まっている。
それでもたまにこう言うことがあるそうだ。で、交換してもらう段になって、実はけっこうもう懲り懲りと
いう気分になっていて、お店の人の好意に甘えて、違うメーカーにしようということに決めていた。それも
もうボードは見たくないってくらいな気分だったので、本当にUSB対応のCD-R/Wにしようと思って
いたのだ。それでもここまでこだわったのだから、やはり初志貫徹したいという気もあり、結局
ボード恐怖症の私に対して、お店の人はボードは別売りのものを薦めてくれた。で、私があまりに「絶対
大丈夫なボード!相性問題なんか起きないボード!」と言うので(笑)結局アダプテックのボードを
薦めてくれた。お店の人曰く「このボードでダメなら全てダメです。」とのこと。そしてCD-R/Wも
予算の関係でランクダウンして(でもスピードとかは全然こだわっていなかったので)アイ・オーデータの
6倍速ものにした。ちょっと足が出たけどボードにこだわった私でした。
そして家へ帰って再度ボード挿し。多分20回近くになるガワ外し(笑)ところがーーー!またまた
認識しなーーい!この時ばかりは泣きそうって、マジ、涙にじみかけ。あの店員、嘘ついたなー!まてよ、
そう言えば奥まで「バキッ」っと音がするまで挿し込むはずだっけ...。再度挑戦、今度は力をこめて
バキッっと音させて再起動。南無三............。やったー!認識したー!嬉しーーーい!やっと
SCSIIボードを認識したのです。そしてドライバの組み込み。長かった。そしてこの後Windows98へ
戻したり、アドレス帳戻したり、色々なソフトを再インストールしたりと復旧作業にかかりきり。そして
念願のCD-R/Wの書きこみをおり、無事完動!良かったぁ。CD-Rに書き込みが出来るように
なった頃、ちょうど紅白歌合戦が始まっていました。やれやれ。O−TEACHERの一番長い年末が
こうして終わった。