バカ学年が行く!グァム珍道中だ全員集合
序章 珍道中日記を楽しむための事前指導
学年の教員団の結束を固めるために、もしくは親睦・慰労を兼ねて、よく我が学校では
学年末に学年旅行が行われることが多い。だいたいが近場の温泉にでも行って宴会でもやる
というのがお決まりのパターンだった。しかし昨年の3学年は初めて沖縄旅行を敢行した。
それがすごく楽しかった。今まで行った、ある意味あまり楽しくない飲むだけの旅行に
辟易していた私としては、すごく楽しめた旅行だったのである。その楽しさが何となく
「学年旅行はただの宴会目的じゃあ、つまらない」という雰囲気を醸し出していた。
特に今回の幹事役の社会のS先生のリーダーシップで「どうせ行くなら海外に行こう。
国内より安いし!」の一声で決まった。初めての海外旅行という人も多く、けっこう
二の足を踏む人も多かった。特に体育のK先生は「飛行機なんか乗りたくない、」と
ごねていた。でもそこは強引な勢いで実行されたのだ。男10名女4名計14名の旅行が
敢行されることとなった。事前の打ち合わせで、初めての海外旅行組が多かったので
様々な質問がでた。「グァムってどこの国?」「トラベラーズチェックって何?」
「パスポートってどうやって取るの?」そうそう初めての時はわからないことだらけ
なのよね。えっ?何を隠そうO-TEACHERは過去3回海外旅行に行っているのだ!
どうだ恐れ入ったか(入らない?)タヒチ、ハワイ、バリと南の島専門なのだ!だから
ちょっと優越感でした(笑)
出発 初日の様子
今回のグァム旅行は3泊4日だが、実質グァムには夜中に着き、最終日は朝早い便なので
実質2日間だけなのだ。だから初日は仕事後5時55分に成田集合となった。たいてい
遅れる奴がいるものなので「絶対遅れないように!遅れたやつは罰ゲーム!」と厳命されて
いた。さて私だが成田まで電車で1時間ぐらいのところに住んでいるので(どこの人か
ばれちゃう?)だいたい時間を見合わせて「この時間の電車に乗り、ふむふむ3分後に
この京成線の特急に乗り換えればちょうど10分前に着くな...よし完璧。」と
目論んでいた。ところが電車が急に止まり「ただいま停止信号です。しばらくお待ち下さい。」
と車内放送が入った。『げっ!?やばい。予定の特急との乗り換え時間が3分しか
ないのに..』時間はすでに3分経っている。やばい。あの特急に乗れなければ確実に
遅刻だ!と不安に思っているとやっと動き出す。速攻ホームの階段を駆け上がり、ドアが
閉まるぎりぎりでセーフ!やれやれ。いつもながらのギリギリ人生(笑)無事空港に着く。
さてここで私は旅の資金としてドルに両替。色々考えた結果その方がレートがいいだろうと
思ったのだ。そしてコンチネンタル643便でいざ機上の人へ。初めての飛行機の人たちは
顔が青ざめている。でもたいして揺れず「O-TEACHERねディズニーランドの
スターツアーズより怖くないですね。」(笑)「えっ?機内は飲み放題なんですか?」
「機内食っていくら払えばいいんですか?」結構笑わせてもらいましたよK先生。それから
そのイヤホンはコードが下に来るように付けて下さい。それじゃヘッドホンでやりづらいで
しょう(笑)そしてグァム無事到着。迎えのバスに乗り15分後ホテル着。今回は幹事
S先生の発案によりコンドミニアムに宿泊。ようするに食事は着いていないけど部屋に
キッチンや炊事道具があり、自分で自炊できるようになっている。今回は自分たちで
地元のスーパーへ行き、片言の英語で食材を購入し、自分たちで作ってみようという企画も
含まれているのだ。さて部屋へ入ってびっくり。ひっ、ひっ、広ーーーい!リビング15畳。
キッチン6畳。ベッドルーム3部屋、ベッド数5個、バストイレ2つずつ。1部屋の広さ
およそ10畳。それをたった3人で...贅沢すぎる。でも今回の旅行は6万台。ラッキー!
着いたのは深夜2時過ぎですから当然そのままみんな爆睡。今回私はいびきをかく人ばかりの
通称「爆音の間」でした。(笑)
2日目(木) 海が俺を呼んでいる
2日目はまず話題の朝食レストランへみんなでGO!その後観光客相手でない地元の人しか
行かないKマートという、日本でいうダイエーみたいな巨大スーパーへ行く。とにかく
その広さと品物の大きさにびっくりした。何もかにも大きい。ジュースなんか1ガロン
(3リットルぐらい?)で平気で売っていて、ビールも100円ぐらい。食べ物も日本の
半額ぐらいで倍の大きさ。驚いた。私は大好きな(笑)コーラの1リットルと
ミネラルウォーター、そしてどうしても今回買いたかったアメリカチックなお菓子を
買い込んだ。だってアメリカのお菓子って変わって手面白いじゃないですか。そしてその後
アクティブ班と観光班に分かれての自由行動。今回の旅行のいいところは団体行動が
ないところ。寝ていたい人は寝ていてもいいし、好きにどうぞ、という感じ。私は数学の
H先生、英語科のO先生(人妻)、社会のS先生、体育のK先生、E先生、そして今回の
メインゲストALT(外国から来て英語を教える講師の先生)のシェリー(今回特別参加)で
海へ向かった。本当にきれいな海だった。あとで写真もUPしますが、まさにコバルトブルーの
海。特に今回初海外のH先生とK先生はご満悦だったようでとても喜んでいた。こんな一面
バスクリンを流したような海を見せられちゃっちゃあ、もう日本の海では泳げませんって!
そこで少しお金を払い、カヤック・シュノーケリングなどを楽しむ。本物の熱帯魚を間近で
見てまたまた感激。日光浴も十分。今も全身赤くて痛くて、辛いっす(笑)ほとんど海と
同化していました。本当に私は海好きだと実感しました。そしてその後急遽予約した
ディナーショーにO先生、シェリー、H先生と私でダブルデート(笑)ポリネシアンショーを
見ながらビックサイズのステーキや甘すぎるデザートを堪能しました。いやー一日遊んだ!
3日目 どこにでもいる群から離れるやつ
さて3日目はイルカウォッチングと体験ダイビング。まずは船で沖へでる。実は私、船は
全くダメなんです。過去3度ほど乗ったんですがいつも船酔いしてしまい、何度も辛い思いを
していました。だって屋形船でも酔ってしまう人ですから。でも今回はノリも手伝って
『まぁ大丈夫だろう』とたかをくくっていました。ところがやっぱりだめ。船が走っている時は
まぁなんとかなったんですが、イルカウォッチング・ポイントについて船が停泊し揺れてくると
もうダメ。始めは群をなすイルカを見ていて「おおっ!」とか言っていたんですが、時間が
経つにつれ、顔が青ざめてきました。確かにイルカは沢山見られました。普通は5,6匹群を
なして行動するとのことでしたが、今回は20頭近く見られ、数グループが一緒に行動して
いるとのこと。そんな中でも群に遅れるイルカもいたりして、どこの社会でもいるんだなぁ、と
妙に納得していました。そんなことを考えているうちに嘔吐感はピーク。船の後ろの座席の方へ
一人行きただひたすら耐える。そうしているとアメリカ人のコンダクターが英語で「大丈夫
か?」と聞いてきた。片言英語で「もどしそうだ。」と言うと「船の後ろから海へ向かって
魚に餌をやってくれ。」とアメリカンジョークで言ってきた。そこはいくら気持ち悪くても
O-TEACHERですから、「This breakfast was poor. Fishes angry.」と
わけのわからないめちゃくちゃ英語で答えたら、うけていた。そして「How long time to
finish this crusing?」と聞いたら「それを言ったらあなたはショックを受けるだろうから
かわいそうで教えられない」と言われた。確かに。その後約1時間半の苦闘でした。でも
吐かなかったよ。みんな心配してくれたが、中には「あれ?O-TEACHER、ここにいたの?」
どこに行ったのかと思ってたんだ。やっぱりイルカと同様群から離れるやつはいるなぁーって、
話してたんだ。」おいおい!と思ったが反論できる元気なし。くそー!陸に戻ったら覚えてろ!
そして途中ライフジャケットを付けたシュノーケリングを挟み、都合3時間のイルカ・
ウォッチングが終了。やっぱり陸は素晴らしい。人間は陸の生き物だ!
そして次は体験ダイビングだったが、今の船酔いでびびっていた。また船で沖まで行ってやるなら
パスしようかと思っていたら、ビーチダイビングだとわかった。近くの岸から歩いて潜って
行くのだ。それならチャレンジだ!私はチャレンジャーなのだ!そしていよいよ初ダイビング。
ウエットスーツっぽいものを着させられ、おもりを腰に付けられ、ボンベを背負う。おっ、重い。
そして耳抜き、レギュレーターの使い方、色々なサインを教わり、いざ水中へ、ところが潜るに
つれて耳が痛い。どうやら耳抜きがうまくできていない様子。何度か繰り返すが不十分な様子。
そして何よりうまく沈めなかった。みんなドンドン潜っているのに私も潜ろうとすると、なぜか
浮いていってしまう。どうやら脂肪過多のせいか(笑)何度かインストラクターに手を引いて
もらうが、途中からインストラクターも面倒くさくなったのか重りを増やされた(笑)でも
本当にきれいだった。この音のない世界。餌をもらって魚にやるとどっと集まってくる。珊瑚を
見たり、いそぎんちゃくに触ったり、海の中の変わった生物も見せてくれた。T先生に聞いた
ビーチダイビングはおざなりだと言っていたが、今回のこのツアーは全然違って素晴らしい
ものだった。少しはまりそうな気がした。終わってからもみんな興奮していた。思いがけず
自由に泳がせてくれたり、時間たっぷり楽しませてくれた。水中でもいろいろやってくれて
途中鏡を取り出して自分の姿を一人一人見せてくれた。そこはまたまた私ですから、鏡を
見せられたときに髪を直すふりをしたら、インストラクターにグー!というサインをして
もらった。そして都合6時間の海遊びが終わり、ホテルに帰り持参したソーメン・蕎麦・うどんを
作って食べる。暑いからこれがまた激旨。
そして次は国語のK先生(通称「親方」)とガン・シューティングに行く。これもこういう時
じゃないと経験できないのでやってみた。ちょっと怖かったけどかなりの衝撃だった。確かに
すごいと思ったけど、何かなじめないものを感じた。やはり銃は怖い。こういうものがない社会で
良かったとつくづく思った。ところがなぜか射撃の結果は10人中3位の好成績。親方に
「O-TEACHER、だいぶ殺したね。中心の人型のところに結構当たっているじゃない。」と
言われ複雑な心境。その後大型のショッピングセンターへ向かい、そこでおすすめのタコベルと
いうタコスのファーストフードを食べる。その時シェリーに私はいい父親になれるといわれ、
やはり外人から見ても、私の良さはわかるのかとちょっとご満悦(笑)そしてそこそこ
ショッピングを終了。はー濃い一日だった。
最終日 本当に学校のこと忘れてるね
最終日は4時起きで辛かった。そして7時20分の飛行機で帰国。そう言えば行きも帰りも
映画見ていたはずなんだけど、どちらも結末がわからないのは何故?もちろんみんな爆睡中!
成田についてみんな顔色を見ると本当に真っ黒!まさに学年カラーが鮮明になった旅行でした
(笑)そして最後に「あっ!学校におみやげ買ってくるの忘れた!」本当に仕事を忘れた
学年解散旅行でした。