被災者のためのコンサート

4月12日(火曜日)被災地、宮城県気仙沼市に入り、被災者を励ますコンサートをいたしました。
今回のコンサートは兵庫県豊岡市、および豊岡在住の米本敬雲氏のご尽力により実現いたしました。
 私たちは、豊岡市が用意してくださった災害派遣のためのバスに、豊岡市職員の方達、米本氏、演奏家の方々、様々な物資と共に乗り込み、私の楽器である小型チェンバロも積んでいただき、現地入りしました。
 演奏メンバーは、関西在住の音楽家、上田賢一氏(フルート)、水口真緒さん、稲葉ひろき氏(ヴァイオリン)曽田義嗣氏(ヴィオラ)と、仙台フィルハモニーのコンサートマスター伝田正秀氏(ヴァイオリン)、山形交響楽団の渡辺研多朗氏(チェロ)によるアンサンブルでした。私たちはバッハ=グノーのアヴェ・マリア、ブランデンブルク協奏曲第5番、モーツァルトのディヴェルティメントその他を演奏いたしました。
 コンサートには多くの人が聴きに来てくださいました。少しの間だけでも、楽しんでいただけ、また、是非元気になっていただきたいという思いで、演奏させていただきました。
 被災地の置かれている大変な現実にあらためて驚き、この中で困難に立ち向かっている方々のことを思うと、本当に胸が締め付けられる思いでした。
 被災地の復興、そして苦しんでいる多くの方々に必要な物資と希望と生きる力が与えられるように、心より願っております。
 これからも、音楽家として、少しでもお役に立てることが出来れば、是非やっていきたいと考えております。

バスから見た現地の様子

海沿い、破壊された線路と防波堤??

コンサートの様子(米本敬雲氏撮影)

 

 

7月8日〜9日、再び被災地を訪れました。現地のピアノの様子が分からないので、車に小型チェンバロを積み込み、8日の朝5時半に自宅を出発、ヴァイオリンの木野雅之氏とともに、東北自動車道をひた走り、大船渡に入りました。

その日の午後、大船渡で2公演(三陸鉄道車庫内とカメリアホール、ホール内に今でも避難されている方達にも聴いていただきました)その日は、奇跡的に津波の被害を免れた、吉浜の民宿に泊めていただき、翌9日午後、大船渡の教会で弾いた後、陸前高田に移動、この地域最大の避難所と仮設住宅がある陸前高田第一中学校で演奏いたしました。あれから4ヶ月経つというのに、30度を超す猛暑のなか扇風機さえもなく、仮設住宅へも移れず、いまだ未来への展望、生きるすべを見いだせず避難所のなかで暮らす方々がまだたくさんいらっしゃることに暗澹たる思いを抑えることが出来ませんでした。

今回は時間的にきつく、コンサートの様子など写真に撮れませんでしたが、下記の写真は大船渡の様子です。町の中心はまさに壊滅的状態、いまだ、瓦礫の撤去等まだまだ時間がかかりそうです。

今回のコンサートについて、岩手鉄道模型仲間の会のHPもご参照ください

http://www4.hp-ez.com/hp/iwatetsu/page11

児玉直人氏撮影

 


当ホ−ムペ−ジに掲載された記事、写真等あらゆる素材の無断転載を禁じます。
since 2003, copyright (C) Masaaki Hirasawa