ビルマホシガメ?!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 名前                    

 属性

 

 爬虫類カメ目潜頸亜目リクガメ科リクガメ属 

 

 和名

 ビルマホシガメ

 和名は単純でビルマだけに生息しているホシガメなのでビルマホシガメです。

 

 英名

 Burmese Starred Tortoise

 「Burmese」は「ビルマの」という意。「Starred」は「星形の模様のある・星を散りばめた」を意味し、

 ビルマの星形の模様のあるカメという意味です。

 

 学名

 Geochelone Platynota

 

 特徴                   

  一番の特徴はやはり「甲羅に美しい流星のような条線が走っているところ」ではないでしょうか。

 黒地の甲羅に白(もしくはクリームイエロー)の線とのそのコントラストが美しいかめです。

 丸っこくて、やわらかなフォルムも人気の一つではないでしょうか。

 1匹として同じ模様を持つものが出ないところも特徴的です。

 

 

 ビルマホシガメ自体は現地では沢山見られていたようです。

 しかしながら調理用に捕獲され(シチューや塩茹でにして食べるようです。)その結果数が激減し、

 1990年に入るまで、絶滅したと思われていたカメです。

 (それゆえ現在でも「幻のカメ」と言われている様です。)

 90年代に入ってからペットとして飼育している方がいる事が確認されて、

 絶滅していない事が確認された、という奇妙な経緯があります。

 

 現在はビルマ国内でも食料としての捕獲を制限しており、

 ビルマホシガメ繁殖プロジェクトを国が大々的に推進しており、

 TVでも呼びかけているくらいだそうです。

 将来的にはもっと安価で手軽に入手できるようになるかもしれません。

 

 大きさ

 ベビーの頃は3センチから5センチの間で取引される事もあります。

 最終的な大きさは正式なデータでは26センチとなっておりますが、

 ショップでそれをはるかにしのぐ大きさのビルマホシガメを目撃した事もあるので、

 40センチ前後ではないかといわれております。

 

 体重  

  ベビーの頃は30〜60グラム前後です。そこから少しずつ大きくなります。

 ベビーの頃は様々な栄養を必要とし、ある程度の大きさになるまでのスピードは比較的速いです。

 20cm前後で1s前後です。                   

 

 オスメス  

 かなり早い段階でオスメスの区別がつきます。(但し、ベビーの頃の断定は難しいです。)

 ・オスに比べるとメスの方が大きくなる。

 ・腹甲がオスは繁殖行為の際に、メスに乗っかるので、そのためにメスの甲羅のカーブに合うように、

  凹んでいます。メスはまっ平らです。

 ・尻尾が太さはオスの方が太くて長いとされ、メスは短いです。

 (結構見比べられるのであれば、長さで判別しやすいかと思います。)

 ・総排泄孔でも見分けがつき、オスはより尻尾の先端(尻尾の中央付近)にあるのに対し、

 メスはどちらかというと尻尾にあるというよりは尻尾の付け根にあるといたほうが良いのかもしれません。

  

 その他

 「ホシガメ」と聞いてまっさきに浮かぶのは「インドホシガメ」だと思います。

 インドホシガメはビルマホシガメのもっとも近い種類に属するカメで、

 ビルマホシガメの亜種とも言われている様ですが、実のところよくわかっていないようです。

 (ビルマホシガメ自体謎だらけなのです。)

 「ホウシャガメ」とも似ていますが、血縁が近いと言った訳ではないようです。

 

 インドホシガメとビルマホシガメなにが違うのかというと、

 もちろん生息地の違いから生活環境がまったく違うのですが、

 見分けるポイントとして、

 ・ビルマホシガメは顔はクリームイエローで、模様はありません。

 これに対してインドホシガメは顔の地色はクリームイエローですが、そこに黒の模様が入ります。

 ・ベビーの頃は裏返して腹甲で区別するのは難しいかもしれませんが、

 ビルマホシガメは腹甲には条線の模様は入らず、黒とクリームイエローの大きな模様ですが、

 (交互に三角形を並べたような模様)インドホシガメは腹甲にも条線の模様が入っています。

 ・大きな個体だと、ビルマホシガメは甲羅がこんもり丸くならず、縦に長くなりますが、

 インドホシガメはこんもり丸い甲羅です。

 ・最大の見分け方として、条線の数があります。

 ビルマホシガメは一つの甲板に6条の線ですが、インドホシガメは7〜12の条線が入ります。

 

 ちなみにホウシャガメとホシガメの違いは

 「前足」を見れば一目瞭然です。ホシガメはインドホシガメもビルマホシガメも

 前足にうろこ条の突起がありますが、ホウシャガメにはそれがなく、のっぺりとした前足です。

 

 

 生活環境                   

 ミャンマー(ビルマ)中央部に生息しております。

 気候は熱帯モンスーン気候に属し、一年中気温は高めです。

 1年は暑季(3〜5月)、乾季(11〜2月)、雨季(6月〜10月)の3シーズンに分けられます。

 それでも中央部は海岸部に比べると年間雨量は少なめです。

 年間の気温は沿岸部やデルタ地帯は32度くらいあるようですが、中央部は低地にあたり21度位です。

 このような気候や土地の形状に差がある為、

 高温も低温も耐えられる丈夫で、適応性の高いカメであることから、

 ビルマホシガメが安価で入手し安いカメであるならば、

 一番最初に飼うリクガメとしてお薦めしたいといわれている所以かもしれません。

 

 実際、ベビーの頃は高温多湿気味にして飼育しなければなりませんが、

 その際でも、インドホシガメと異なり、ケージ内に多湿部分と乾燥部分を設け、

 好きなときに移動できるようにする事が必要となってきます。

 ある程度の大きさになるとそんなに湿度も意識しなくて良くなるようです。

 (その場合でもカラカラの状態で大丈夫かというと、アカギレなどが出来たりと

 乾燥による何らかの弊害は起こる事が予想されますので、

 特に日本の冬は乾燥ぎみになりやすいので、加湿器は必需品と言えます。

 

 食べ物も何でも食べるようですが、

 (小さな頃は動物性蛋白質を好んで摂取すると聞いたこともあります。)

 やはり急激な成長は甲羅の発育に問題を生じやすく、ボコボコになりやすくなるので、

 完全草食で飼育していく事で、成長のスピードもある程度コントロールできますし、

 肥満になることもないので安心です。

 

 餌に向いている野菜・野草はケヅメリクガメと共通項目です。

 グルメなカメ君?!

 で詳しく説明してありますので、そちらを参考になさってみてください。