ケヅメリクガメ?! | ||
名前の由来
特徴
生活環境
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属性 爬虫類カメ目潜頸亜目リクガメ科リクガメ属
和名 ケヅメリクガメ(蹴爪陸亀) 尻尾の付け根に2〜3個の白 くて長く尖った円錐型の蹴爪(ケヅメ)状の突起があることからこの名前が付けられました。 よって「ケズメリクガメ」ではなく「ケヅメリクガメ」です。
英名 African Spurred Tortoise 「Spur」は「拍車」(乗馬靴の踵に付いているギザギザの金具)の意味があります。アフリカ産の拍車状の突起を持つリクガメとしてこのような名前が付けられております。
学名 Geochelone sulcata 「Sulcata」は「溝のある」という意味があります。背甲や縁甲板など甲羅の成長輪がよく育つ、というところからこの名前はきています。
ケヅメリクガメの最大の魅力はその大きさです(もちろんそれだけではないですが)。 アルダブラゾウガメとガラパゴスゾウガメ等のゾウガメ達の次に大きくなるリクガメです。
大きさ 甲羅の長さ(甲長)は平均で40〜70センチです。最大で83センチの個体が確認されております。 飼育下では4〜5年で40センチくらいに達します。キツキツの狭いところで飼育していると30cm前後で成長が止まってしまう事もあるそうです。 広いところで伸び伸びと飼育していたら、70センチくらいになるかもしれません。 もちろん、もとからそのように大きいのではなく、ベビーの頃はピンポン玉サイズです。 とても小さくて可愛らしいです。
一般的にメスよりもオスの方が大きく成長するようです。
CB個体(繁殖個体。Captive BreedもしくはCaptive Bredの略。飼育下で繁殖した個体。)よりも WC個体(ワイルド個体。Wild CatchもしくはWild Caughtの略。野生で捕獲された個体。)の方が大きくなるようです。
体重 ベビーの頃は40〜80グラム前後です。そこから少しずつ大きくなります。 成長のスピードはかなり個体差が出ます。 甲長が75センチを超えると45〜70kgもしくはそれ以上になることもあります。
オスメス オスメスの判別は他のリクガメは尻尾の太さや長さで判別できますが、ケヅメリクガメはベビーの頃はほとんど見分けがつきません。 一応見分け方としてはカメの腹甲がメスは平らでオスは凹んでいる(交尾の際にメスに乗るため)、 肛甲板の形がメスのほうが卵を産むために縦に細長くオスは横に広い。 尻尾がオスのほうが太くて長い、等の違いが見られるようですが、繁殖個体の場合はほとんどがオスのようです。 大体4〜7年で成体に成長します。そのころにはオスメスがわかるようになります。 ベビーから早くて2年後にはオスの場合には区別がつく場合もあるようです。
その他 特に亜種は無いとされておりますが、生まれた場所によって甲羅の色や形等、 多少の違いはあるようです。 大人になるとベージュ色になるものと、茶色のままの個体がいます。 ベージュ色になるものはショップではホワイトとして売られています。 5〜10年前に輸入されていた個体はホワイトが多かったようですが、 現在は茶色が主流 だそうです。
寿命は最大100年だそうですが、飼育下では30年くらいが平均のようです。
ケヅメリクガメのアルビノも確認されており、 真っ白な甲羅とボディーにルビーのような赤い瞳を持っています。 それはそれは美しい個体です。
上の図はアフリカにおけるケヅメリクガメ分布の様子です。
色の濃い部分が昔から生息が確認されていた部分で、色の薄い部分が最近生息が確認され た部分で、アフリカの中央部に集中しているのがわかります。
温暖で乾燥した地域です。 アフリカの気候は大変過酷で日中は大変な暑さで、夜は大変冷え込みます。
そのため、ケヅメリクガメ達は地中に穴を掘って暮らしております。 時には6メートルも掘り進むそうです。 他のリクガメに比べ、穴が掘りやすいように前足が逞しく発達しており、穴の中で過ごし易いように甲羅もあまり盛り上がってはいません。
穴の中は外に比べると、適度な温度と湿度が保たれているようです。
大体28度〜33度が過ごし易い気候で、夜はそれよりも若干低めの27度〜30度位が適温といわれております
草食性です。 現地では主に多肉植物を食べております。 (多肉植物について、グルメなカメ君?!で説明しております。 )
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