<Bienvenue a Tokyo!> 第5弾
東京へようこそ!

 2007年1月、来日中のピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サールさんにインタビューしました。
 リーズさんと私のご縁は、リーズさんの義理の父上、パスカル・ネミロフスキーさんとのメール交換から始まりました。私にネミロフスキーさんを紹介したのは、パリ管首席フルート奏者のヴァンサン・リュカさん。リュカさんとネミロフスキーさんは、同じ学校の先生同士という仲でした。
 ネミロフスキーさんとは未だお目に掛かったことが無く、メールだけのお付き合いなのですが、お嬢さんのリーズさんとは、来日の度にお目に掛かっています。18歳のリーズさん、舞台では圧倒されるほどの存在感を持つピアニストですが、素顔の彼女は優しく可愛らしい!


野瀬百合子
(以下Y):
世界中でご活躍のようですが、今年の演奏活動予定は?
リーズ・ドゥ・ラ・サール(以下L): 日本から帰ったら、すぐにアメリカに行くのよ。2週間の演奏旅行で、主要都市で5つのリサイタル。今年は、2回、アメリカに演奏旅行に行くけれど、2回目は4月終わりから5月初めにかけて。その時は、カナダとアメリカの都市で、沢山のコンサートをするわ。
  ヨーロッパでも、パリでの2つのコンサートを含む沢山のコンサートがあるの。2月14日には、ルーブルのオーディトリウムでリサイタルを、4月17日には、シャンゼリゼ劇場でショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲第1番を弾きます。
  アムステルダムのコンセルトヘボウでも、ロンドンのウィグモアホールでもリサイタルをするし、イタリア(トリエステ、ミラノ)でも弾くわ。
Y: 大活躍ね!ところで、CD録音の計画は?
L: 私の3枚目のCD"Piano Concertos Concertos No.1" が発売され(日本では、2月半ばに発売されました)、そして、白寿ホールのリサイタルで弾いた曲目(モーツァルト・プロコフィエフ)のCDが、私の4番目のCDとして、近々発売になる予定(日本では、秋頃発売予定。)。今年は、この2枚のCDを出すので、これで精一杯!
次のCDについてはまだ準備中だけど、時間を掛けて考えるわ。だって、まだ時間はたっぷりあるもの!
Y: 次回来日は?
L: 決まっていないけれど、来シーズンも来られたら嬉しいわ。

Y: パリ以外の場所での活動も多いので、ホテルに泊まる機会は多いでしょう?私は、以前、ホテル関係の雑誌に1年半ほどの間音楽コラムを連載していた関係で、音楽家の方々のホテルに対するお考えに大変興味を持っているの。次に、ホテルについての質問をさせて下さいね。
年に何日位、ホテルに泊まるのかしら?
L: 数えたこと、なかったわ。でも、きっと多いわねぇ・・・多分100日位よ。
Y: ホテルに、どのような要素を望みますか?静かさ、心地よさ等の要素があると思いますが。
L: 私は、大きなホテルで、いつも笑顔で迎えてくれるところが好き。そして、静かで、心地良くって、デラックス!! そういう雰囲気が、音楽や演奏に必要な集中力を産むの。私は、泊まっている何日かの間、部屋の中に、出来る限り自分らしい”小宇宙”を作るのよ。
Y: 今までに宿泊したホテルの中で、一番気に入っているホテルの名前を挙げていただけますか?
L: それは難しい質問だわ・・・ 沢山のホテルに泊まっているから、すぐに全部は思い出せないけど。あっそう、2つのコンサートと、私の3番目のCDの録音の為に、10日以上泊まったホテルが良かったわ。”le Real Palacio de Lisbonne”っていうホテルなの。素晴らしかった!私は、そこで最高の時間を過ごしたわ。
 (*le Real Palacio de Lisbonneのサイトは文末に。)
Y: ところで、日本のホテルの特徴は何だと思われますか?
私が泊まった日本のホテルは、全部良かったわ。そうね、日本のホテルの特徴といえば、日本料理も並ぶ朝食ビュッフェかしら。私、あの朝食、大好きなの。

Y: ところで、ご家族のこと、うかがっても良いかしら?
L: 私の家族について、訊いて下さるのね! 母のアンヌは画家なの。パリ管弦楽団の合唱団のメンバーでもあるけれど。義父のパスカル・ネミロフスキーは教育者(ピアノ教師・ピアニスト)で、私は10歳から17歳まで彼に習ったのよ。
 私の祖母はピアノの先生。そして、祖母の祖母はチャイコフスキーの生徒で、ロシアで演奏活動をしていたピアニストなの。
 曾祖父はスーチンやモディリアーニの絵を置く画廊のオーナーで、”ニース派”を起こした祖父も、同じく画廊のオーナー。
Y: 音楽と美術、まさに芸術家の家系ね!

Y: 今年の夏休みの計画は?
L: とっても良い質問だわ!まだ、予定は立っていないけれど、海に行きたいし、休養したいし、緊張を解きたいわ。休み中は、仕事のことは考えずに過ごすわ。音楽って、終わりのない事だから、続ける為にはリフレッシュがとても大事だと思うの。

Y: 日本料理はお好き?
L: 大好き! 特に、お寿司!!! みそ汁も、それから、焼き魚も好きよ!
Y: リーズさんにとっての”日本”とは?
L: 私にとって、”日本”は魅惑的な国。素晴らしい文化に興味があるけれど、まだ、”日本”について、私はそれほど知らない。私、新しいことに興味を持つタイプだから、これから”日本”のことを知るのがとっても楽しみだわ。
(文責:野瀬百合子)
le Real Palacio de Lisbonneのサイトはこちらです。日本語ページがありました。”

http://hotels.portugal-bookings.com/hotel/pt/realpalacio.html?

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