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震災前の東北旅行記

 2011年3月11日、東北地方太平洋地震の数年前ですが、4泊5日で東北地方に旅行に行きました。
1日も早く、こんな素敵な東北に復興してほしいものです。


 名古屋から東北までは色々な交通手段がありますが、JRや飛行機は値段が高いので却下、選んだのは太平洋フェリーです。

 名古屋から仙台まで21時間かかりますが、料金は一番安いB寝台ならインターネットの予約で5,000円!安すぎるとは思いませんか?

 右の画像は名古屋のフェリー乗り場に停泊中の「きたかみ」です。


 いくら安いとはいえ、B寝台というと大部屋にザコ寝なんですよ、これでは落ち着けません。
 21時間過ごすわけですから、今回はちょっと奮発して、1等客室にしました。
 部屋の全景はざっとこんな感じです。バスはありませんが、シャワーとトイレは完備です。定員は2名の部屋ですが、1名で利用しても割増料金はありませんでした。9,800円です。
 名古屋港発が20時ちょうど、仙台着が翌日の17時です。21時間はとっても長い船旅になりそうです。

 でも、船内には長い船旅を飽きさせない色々な設備が完備されていて、あまり退屈はしませんでした。

 特に太平洋を眺めながらの大浴場は、気分を和らげてくれます、もちろん入浴料なんて取られません、無料です、私は無料という言葉が大好きです(笑)。
 この画像はエントランスというかロビーというか、照明が立派でした。仕事柄ついつい目がいってしまいます。高そうな照明器具です。
間接照明も上手に使われています、ダウンライトの配置も上手です。


 展望大浴場も写したかったのですが、ちょっと無理でした。

 これは、長さ50mもある展望通路です、左側の窓からは遠くに本州が見えます。いい感じでした。<br>
ちょっとムードを壊すような感じの人が写っていますが、わざと写したのです、いろいろな人が乗っています、ということが言いたくて。


 さて、フェリー「きたかみ」は定刻よりやや早く仙台フェリー埠頭に到着、フェリー埠頭から仙台の市内までは「宮城交通バス」で45分、490円でした。
 ここで驚いたことが一つ、バスは16時50分にフェリーターミナル停留所に着いたのですが、なんと出発の17時25分までずーっとエンジンかけっぱなし、35分もの間アイドリングっていうのは名古屋では考えられないことなのです、名古屋市営バスは信号待ちでもエンジンを切るんです、エアコンかけているわけでもないのに、もっと環境に配慮しなくちゃダメですね。
 しかも、ボロボロのバス、ガタギシガタギシと今にも壊れそうなバスでした。この490円ははっきり言って高いです。>
 とかなんか言いながらも、ようやく仙台駅に到着、ホテルは駅に近いJAL CITYにチェックイン、ここでもインターネットの予約で1万円台の部屋が7000円台だから、お値打ちかな。
 夜は仙台市内を散策、笹かまぼこと牛タンが名物みたいで、あちこちに売ってたけど、これは美味しかったです。
 後から聞いた話では、牛タンはすべて輸入した冷凍物だそうですが。





 さて、翌日は日本三景の一つ、松島に行くことにしました。JR仙石線で松島海岸駅まで400円、時間にして約40分です。

 松島、はっきり言って良くないです。観光客からいかにして金を巻き上げようか、という魂胆が見え見えなくらいえげつない、と感じました。(あくまで私的な気持ちですが)

いくら観光地だからと言っても、これではまた来ようという気持ちになる人は少ないのではないでしょうか。とりあえず、松島海岸駅附近を散策し、帰りはJR東北線松島駅まで歩きましたが、半径500mくらいの範囲に、有料の観光施設ばかりが目立ちます。


 有料施設の一例ですが
観光遊覧船-------------1420円
オルゴール博物館--------1200円
ガラス美術館------------1000円
松島水族館--------------1400円
瑞巌寺------------------ 700円
円通院------------------ 300円
伊達政宗歴史館----------1000円

家族で行ったらいくらお金があっても足りませんね。



 でも、瑞巌寺は由緒あるお寺で、雰囲気もよく、静かで落ち着けます。

なのに、切符の自動販売機?せっかくの
雰囲気とミスマッチで、ちょっと興醒めしてしまいました。


 数ある有料の観光施設のなか、唯一無料なのがここ「松島さかな市場」です。みやげ物や海産物を売っていて、食堂もあります。水揚げされたばかりのネタを使ったお寿司の試食ができ、実は3カン頂きました。美味しかったです。
 でも、ちょっと気が引けたので、ここで昼食、はっきり言って魚が好きな私にとっては、早い、安い、美味い(どこかのキャッチコピーみたいですが)と三拍子揃った最高の店でした。
 でも、あまり賑わってはいませんでしたね、場所的にメインの道路から路地を入った所にあるせいでしょうか。


 これはJR東北本線の「松島」駅です。
さびれています、のどかです、もっと大きな駅かと思っていたので、予想外でしたが、こういう雰囲気っていいですね。
 電車は2両編成でした。そして、駅に着いても電車のドアが開かない!あれー?
どうして?よく見るとドアの横にスイッチがあって、乗降する人は、このスイッチのボタンを押さないとドアが開かない仕組みになっていたんです。
 おそらく乗降客が少ないので、不必要な開閉を避けるためなのかな?東北は寒いので、真冬に乗降客がいないのにドアを開けたら、車内が凍えてしまうのかも、と勝手に解釈していました。


 さて、最終日はフェリーが仙台フェリー埠頭12時20分発なので、あまりゆっくりすることもできず、駅の周辺でお土産を買ったりで荷物がいっぱいに。
 この画像は、私が乗った「きたかみ」の姉妹船「きそ」です。
途中、福島県沖あたり(だと思います)ですれ違った所を写したもので、新造船です。ホントはこれに乗りたかったのですが、なにせしがないサラリーマン、そんなうまく休みは取れません。
、名古屋に到着は翌日の9時20分でした。というわけで、やっぱり疲れました(謎)でした


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