インタビューに答えて・・..
ボランテイアのきっかけ

子供の頃からのなりたかった職業は図書館か学校の司書。でも、現実の職場は一企業の資料室でした。

子育ての中から絵本と出合い、子どもと図書館へ行く度に「おはなし会」に触れ私自身がとてもいい気持ちにさせてもらいました。そして、おはなしボランティアのお誘いを受けましたが当時はとても人前でおはなしをするなんて自信がなく又、我が子の子育てで手一杯という気持ちからお断りしました。

我が子の幼稚園時代は母親読書サークルに入って自分の趣味として読書を楽しんでいました。

ただ、園の行事で一度だけおはなし会をさせられました。その時のなんとも言えない至福の喜びのような気持ちがその後の私を変えていったのかも?

転勤で北九州に来てすぐ図書館ボランティア講座を受講しました。受講後は文庫ボランティアとして図書の整理・収集のお手伝いをするという話だったのに何故か読み聞かせボランティアの講座にすりかわっていました。それが、今の自分に繋がってきているわけです。

受講後、各図書館、公民館などで読み聞かせをしていましたが、霧ヶ丘に住んでいるのに霧ヶ丘の子供に読み聞かせする機会がないということに疑問を感じて「霧ヶ丘おはなしの森」を立ち上げました。

その後、ボランティア講座を企画してみないかと言われ2000年に霧丘公民館で開催。そこから仲間が増え、きりがおか文庫ボランティアもうまれました。当時、児童書は100冊しかなかったのがこの2年間で1000冊に増えました。(我子が「霧丘文庫には読みたい本がなくてつまらない」と言っていたことと、霧丘公民館でのおはなし会の後、子ども達が文庫で今聞いたおはなしの本を一生懸命探している様子を見て蔵書を増やしたいと思いました)

 

小学校でのボランテイアのきっかけ

我が子を2年間受け持ってくださった先生が2年間毎日、休まず読み聞かせをして下さったことに私はとても感謝の気持ちでいます。そのご恩返しという気持ち半分、公民館のおはなし会に来られない子ども達へも届けたいという気持ちから。それで4年位前に地域で何か子ども達にボランティアとしてお手伝いしていただける人はいませんかという呼びかけに応募しました。

 

嬉しかった事

霧ヶ丘の子ども達とおはなしを通してふれあうことで子ども達との間に何か見えないきずなができていることを感じる時です。たとえば、いたずらしている子に注意しても素直に聞いてくれるようになったこと。以前は嫌な顔をされましたが。子ども達の方から「あー、おはなしの森の・・・」と言って道であったら声かけしてくれます。「いつも楽しいおはなししてくださって有り難うございます」とていねいに言われたときは嬉しいやら、恥ずかしいやらで反対にこちらがあったかい物をもらっているように感じます。

おはなし会ではいつもストーリーテリングをします。(おはなしを覚えて子どもの目を見て語ること)

何ヶ月もかかって覚えたおはなしをドキドキしながらいつも語っています。それを子ども達がおもしろい楽しかったと喜んでいる姿を見られたとき。おはなしは生ものと言います。三位一体とも。(語る側、聴き手、場)が一つに溶け合った時いいおはなし会だったと感じます。

子ども達がおはなし会で聴いた本を借りてくれたとき

感想を書いたお手紙もらったとき

先日、3年2,3組は図書室でおはなし会になりました。図書ヘルパーを今年からしているためどこにどの本があるかわかっていたので子ども達に教えることができたことが最近の喜び。

 

悲しかった事、困った事

反対に、おはなしを全く聴いてくれていないと感じた時。(子供側だけでなく自分達の力不足を思います)

中には、おはなしを聴きに来たのではなく騒ぎに来る子どもがあります。

聴いていないだけでなく他の子どもまで巻き込んでじゃまをする子に閉口しました。

1度思いっきりキレマシタ!「もう、おはなししないからね!!」

その後、自己嫌悪に陥りました・・・・・

「公民館のおはなし会にも来てね」というと「おけいこごとがあるの」「お母さんが行ったらダメというの」と返された時などです。―中略―

(おまけ)こんな気持ちでおはなしを届けています・・

子ども達が読書に繋がるおはなし会をいつも心がけています。また、生の声で伝える事で生身の人間として子ども達と向かい合いたい・・・子ども達と息が触れるほどの距離で機会音を通さない生の声で話すことによって、人の温かみが伝わるからです。子どもは親しい人と楽しんで生の声でおはなしを聞くことで、気持ちが良い、おはなしが大好きで聞く力が育ちます。

学校教育で絵本の読み聞かせ、朝の十分読書が行われるようになってきているのは子供たちの生きていく力、豊かな心の面において読書がいかに大切かと見直されるようになったからだと思われます。学校完全週五日制になり、2000年の読書年をきっかけに、昨年から4月23日を子供読書の日と国会で制定されました。北九州市でも全小学校がこの日全学年全クラス2時間の一斉読書授業が行われました。私達も小学校でその日、新1・2年生におはなし会を持たせてもらいました。(この様子はHPの活動アルバムにて紹介しています。もっと、詳しいことが知りたい方はHPをご覧になって下さい。ご意見、ご感想などをお寄せ下さい。)―後略― (2003.6.18)

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