69B122　　森本　豊

　今年のＯＢ会旅行は大井川鉄道。恥ずかしながら私は大井川は初めてでして、少
しは研究してからと、インターネットで検索して万全の準備(？)を整えました。
　当初の計画では、名鉄で豊橋へ出て、豊橋鉄道を往復してから新所原へ、そこか
ら天竜浜名湖鉄道を経由して掛川へ、ＪＲで金谷へ行って大井川へ。当日は千頭へ
直行して、翌日に大井川の撮影をしようと考えていました。
　しかし台風が接近中で、４日の天候が危ぶまれたためＪＲ金山駅へ向かう地下鉄
の車中で急遽予定を変更。３日に大井川を撮影することにしました。しかし天竜浜
名湖鉄道にはまだ未練があって、金山駅では新所原までの乗車券を購入したのです
が、車内で時刻表を調べたところ、金谷まで直行しないと大井川の撮影が難しくな
ることが分かり、またまた予定変更となりました。

　金谷で少し時間があったため、新金谷方面へ少し歩いてＪＲを跨ぐ歩道橋の上か
ら大井川の列車を撮影しようとしましたが、撮影位置が線路に近過ぎたのと、思っ
たよりも列車の速度が速くて失敗。あまり幸先の良くないスタートとなってしまい
ました。
　さて、気を取り直して大井川の近鉄16000系に乗車、最初の撮影地「川根温泉笹
間渡」へ向かいました。
　「川根温泉笹間渡」は、駅から５分程歩くだけで川原の撮影ポイントに到着でき、
そこで蒸機列車を含めて上下３本の列車を撮影しました。蒸機列車は堤防から撮影
したのですが、少し逆光気味でしたので、川原へ降りて水辺に近い所から撮影した
方が光線状態は良かったかも知れません。

　撮影後、猛暑で汗だくとなったため、川根温泉で汗を流そうかとも考えましたが、
その後でアルコール入り水分補給の誘惑に負けると撮影が出来なくなるのを恐れて、
何とかアイスコーヒーを飲むだけで我慢し、次の撮影ポイントの「崎平」へ向かい
ました。

　「崎平」のポイントは駅から１０分程度の、これも川原ですが、千頭寄りの川原
では蒸機列車が後追い撮影となるため、金谷寄りの川原へ移ることにしました。
　対岸へ渡る県道の橋は大井川の鉄橋と並行しており、アングルとしては良かった
のですが、逆光になるのと架線柱が列車の手前に入ってしまうので諦めざるを得ま
せんでした。
　結局ぐるっと大回りして反対側の川原へ降りられる道を探して２０分も費やして
しまいました。
　川原では、川岸近くに竹薮があるせいか薮蚊の襲来を受けたため、川岸の近くは
避けて川原の中央近くで撮影することにしました。
　そこでまた蒸機列車を含めて上下３本を撮影した後、３０分歩いて「崎平」まで
戻りました。

　「崎平」のホームで、「川根温泉笹間渡」の川原や「崎平」までの列車で見掛け
た同じ位の年代の男性に話し掛けられて少し話をしましたが、ジャージのズボンに
Ｔシャツ、頭にはバンダナ、荷物は小さなデジカメのみという姿に地元の人かと思
ったら、今朝、成田から来て、これからまた新幹線で戻るということでした。三陸
や四国では車でローカル列車を追い掛けたが、自分は特に鉄道マニアではないとい
うことでした。何にしてもまあ、タフな人は居るものです。

　「崎平」からの列車で小柳君達と合流し、バスで寸又峡温泉へ。道路の大部分は
１車線のみですれ違い不能。所々に待避所はあるものの、ガードレールの外側は目
も眩む断崖絶壁。自分で運転して来たくはない所です。特に冬場は絶対に・・・。

　今回の宿泊者は１１名でしたが、何と、あの松本君が車を飛ばして宴会だけに駆
け付けてくれました。あの道を、しかも夜、往復するなど、とても私には考えられ
ませんが、まさに「イニシャルＤ」か「峠ＭＡＸ」の世界ですな。
　松本君からは差し入れも頂きました。どうもありがとう。

　翌日は幸いにもまだ雨は降り始めてはいませんでしたが、井川線へ向かう小笠原
君達を「奥泉」のバス停で見送り、私自身は前日の歩き疲れと飲み疲れもあって、
直行で帰宅してしまいました。それでも所要時間約５時間の連続乗車はいささかキ
ツいものではありました。

　小笠原君、今年もどうもありがとうございました。

行程
9/3(土)
金山 08:30−(5100F)→09:46 浜松 09:52−(436M)→10:31 金谷 11:28−(大井川)→
12:12 川根温泉笹間渡 13:36−(大井川)→14:13 崎平 16:12−(大井川)→16:18
千頭 17:00−(バス)→17:40 寸又峡温泉
9/4(日)
寸又峡温泉 08:40−(バス)→09:20 千頭 09:55−(大井川)→11:10 金谷 11:26−
(471M)→12:45 浜松 12:56−(5225F)→13:39 金山 13:44−(113M)→13:47 鶴舞