2004 N.R.I.C. OB会旅行


写真は、こちらから“YouTube”のスライドショーでご覧ください


                            69B122  森本 豊

 今回のOB会旅行は四国は高松と決まり、さて、どのような経路で行こうかと考
えたのですが、まあ、結局は「四国へ行くには海を渡る→海を渡るには船」との単
純な発想で船で行くことを決めました。
 船で行くと言ってもルートは幾つもありますが、私が選んだのは時刻表の地図ペ
ージを開いてパッと目に付いた、大阪天保山から神戸、小豆島を経由するコースで
した。

 当日は5時起床、6時に家を出発し、7時のアーバンライナーの少しクタビレた
DXシートに腰を下ろしましたが、車内の各部を見ると、アーバンもそろそろ更新
の時期を迎えているとの思いを強くしました。

 私は京都へはほぼ毎年墓参りに行っているのですが、大阪まで足を伸ばしたこと
は少なく、地理のイメージを持っていないので、アーバンの車内で大阪港天保山埠
頭までのルートを何回も確認しました。

 船の出航までには少し時間があったので、天保山公園を一回りし、日本で一番標
高が低い山も登頂して来ました。

 船は双胴の結構大きな高速船で、船名は「びっぐあーす」、排水量293t、ダイム
ラークライスラーのMTU595型ディーゼルエンジン2基で5,388PSを出力し、最大速
力は40ノット(約78km/h)、定員300人です。この船は1995年に徳島高速船の「ねぷ
ちゅーん」として竣工したものを五島産業汽船が購入し、2000年10月に徳島−天保
山航路の事業認可を受けたものです。
 座席は全席指定ですが、12畳ぐらいのカーペット敷きの雑魚寝部屋(?)もあり
ました。
 台風の影響による波を心配しましたが、瀬戸内海は波も穏やかで、船は快適に進
み、小豆島で殆どの客を降ろして、ほぼ貸切状態となりました。
 小豆島の土庄東港を出た直後に既に船内の清掃が始まり、作業中の船員が雑魚寝
部屋に一人でいた私を怪訝そうに眺めていたのを見て、天保山から高松まで乗り通
すのは相当物好きな人間しかいないのだということを悟りました。

 3時間の船内で高松到着後の計画をじっくりと練り、先ずは14:30発の琴電で琴
平まで行こうと決めたのですが、下船後に向かったのは何故かJR高松駅。そこで
琴平までの切符を買い、14:30発の列車は何番線から出るのかと探して、14:30発が
ないと分かった時に初めて間違えていたことに気付きました。いやはや歳は取りた
くないものと思いましたが、幸いなことに14:31発の列車があり、それで琴平へ向
かいました。
 琴平はJRも琴電もなかなか味のある駅舎で、デジカメの気安さもあって何カッ
トも撮影しました。
 琴電琴平からは長尾線、志度線とのジャンクションになっている途中の瓦町で一
旦下車し、他の列車を撮影してから再び高松築港まで乗車し、集合場所の高松駅へ
向かいました。

 今年は宴会でのハプニングもなく、無事に食事を終えましたが、私自身は5時起
きの疲れが出て、部屋へ戻ると直ぐに寝てしまい、色々な話が出来なかったのが返
す返すも残念でした。

 翌日は高松駅で解散となり、私と小柳君が琴電の高松築港駅へ向かいましたが、
瓦町で志度線へ行く小柳君と別れ、ダイヤの関係で先に来た長尾線の列車に乗りま
した。
 乗車したのは琴電オリジナルの315(大正15年製!)で、久し振りに釣り掛けの音
を堪能しました。
 長尾から戻る途中の交換駅で玉置君の乗った列車とすれ違いました。彼はこちら
の列車に乗り換えようとしてくれたのですが、直前にこちらの列車のドアが閉まり、
そのままサヨナラすることになりました。

 再び瓦町へ戻り、今度は志度線に乗車しました。この志度線だけは何故か他の2
路線とは線路が接続されておらず、全く孤立した路線となっています。
 乗車した車輌は元名古屋市交通局東山線の624で、車内の雰囲気に懐かしさを感
じますが、それにしても第三軌条集電の車輌をパンタ集電に改造して冷房化までし
てしまうとは、恐れ入る次第です。
 初めはこの志度線でそのまま戻るつもりで1日乗車券を買ったのですが、車中で
他の乗客が「志度までJRとどっちが安いの?」と話していたのを聞いてJRで戻
ろうと思い直し、志度でもう1本撮影してからJRで高松へ戻りました。

 帰路は軟弱に、マリンライナー、のぞみの指定席としましたが、マリンライナー
をグリーン指定席にしなかったのは失敗で、2階建車輌の階下となる普通指定席で
は折角の瀬戸大橋からの眺めも防音壁などに阻まれて半分位しか見ることができま
せんでした。

 今回、天気予報を信じて大きな傘を持って行ったのですが、大阪でも高松でも全
く雨に遭わず、完全に邪魔者だった傘にウンザリしていました。しかし、名古屋へ
到着した途端の豪雨、まさかここで傘が役に立とうとは思いもよらないことでした。

 最後に、いつもお世話をして頂いている小笠原君に感謝の意を表して締めくくり
としたいと思います。

行程
9/4(土)
名古屋07:00−(近鉄 アーバンライナー 57)→09:12難波−(地下鉄 千日前線)→
阿波座−(地下鉄 中央線)→大阪港・天保山埠頭10:40−(五島産業汽船 びっぐあー
す)→13:46高松港・高松14:31−(1261M)→15:17琴平・琴電琴平15:42−(46)→
16:36瓦町16:54−(2066)→16:58高松築港
9/5(日)
高松築港9:00−(13)→9:03瓦町9:17−(2019)→9:49長尾10:03−(2028)→10:34瓦町
10:42−(1042)→11:14琴電志度/JR志度11:44−(432D)→12:26高松12:52−(3152M)→
13:45岡山14:07−(18A)→15:45名古屋15:53−(3149M)→16:00鶴舞

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