'01 N.R.I.C. OB会旅行


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                            69B122  森本 豊

 「南山大学鉄道研究会OB会」の会長なるものを、あまり深くも考えずに引き受
けてしまい、まあ、それでも、これまでずっと世話役を引き受けてくださっていた
小笠原君が万事うまくやってくれるだろうと、ノー天気に構えていたところ、いき
なり最初のミーティングに出席できなくなってしまい、全く申し訳ない気持ちでお
りましたが、今回の「宇奈月」行は、昨年の「城崎」以来の約束でもあり、万難を
排してでも・・・と、勇んで出発しました。

 先ず、今回の行程ですが、さすがにキツい行程は歳と共に辛くなりつつあるので、
とにかく指定席が取れることを優先した結果、往路は「ひだ1号」復路は「しらさ
ぎ10号」で、乗車券は[名古屋市内−(中央西、東海道、高山、北陸、東海道)→
岐阜]と[岐阜−(東海道)→鶴舞]の2枚となりました。
 最初は「ひだ5号」でノンビリと出発するつもりだったのですが、指定席が取れ
なかったため「ひだ1号」にした結果、タップリと富山地鉄を堪能でき、「早起き
は三文の得」を実感しました。
 「ひだ1号」では小笠原君と一緒でしたが、彼は自由席だったため、私は富山ま
でずっと一人旅で、幸か不幸か隣の席もずっと空いたままでした。

 電鉄富山駅では、バッタリ遭遇した小柳君のお勧めで、お得な「2日フリー乗車
券」を購入し、出発間際の立山行特急に飛び乗りました。
 「これは空いてる。」と思って座った車輌は指定席車で、車内改札に来た車掌に
指定席券を求めたところ、「この切符なら追加料金なしで自由席に乗れますよ。」
とのこと。自由席も空いていて、わざわざ追加料金を払って指定席に乗る必要もな
かったのですが、「今回は全部指定席」というコンセプトを立てたこともあり、無
理を言って(?)指定席券を購入しました。結果、終点の立山まで指定席車は完全に
貸し切り状態でした。

 今回、立山へ行ったのは、「立山砂防軌道」を見てみたかったということもあっ
たのですが、どうやら土日は休業のようで、実際に走っているところは見られませ
んでした。その代わり、「立山カルデラ砂防博物館」で、トロッコ乗車体験シミュ
レータ(?)や展示された実物のロコ、模型によるスイッチバック運転などを見学し
ました。この博物館で予定よりも時間を取ったため、ロープウェイでの美女平行き
などは断念せざるを得ませんでした。

 立山駅で元西武鉄道の「レッドアロー」が留置してあるのを見て、こんな所へ流
れて来ていたのかと思っていたら、それが立山−宇奈月温泉間の特急「アルペン号」
でした。立山駅でこの「アルペン号」の指定席を求めたところ、また、「ここは始
発駅だから、自由席でも充分座れますよ。」とのこと。それでも、と指定席券を買
って乗れば、私以外の乗客は2名という次第。

 宇奈月温泉へは16:44に到着し、集合予定時刻の17:30には間があったので、翌日
のために黒部峡谷鉄道の宇奈月駅までの所要時間を測って、駅の玄関の間は徒歩で
2分であることを確認しました。それと言うのも、時刻表によると同駅間の乗り継
ぎは最低15分必要とあるのに、地図で見ると200mぐらいしか離れていないのでギモ
ンに思ったという訳です。その後「黒部川電気記念館」で黒部峡谷鉄道の沿線の様
子を予習してから集合場所へ。
 ここへは寺田君も現れましたが、彼は何と蕨から買ったばかりの新車を飛ばして
来たとのこと。しかも翌日は用があるため、これからまたトンボ返りで帰るとのこ
とで、そのファイトには全く敬服します。寺田君、差し入れどうもありがとう。

 宿の「ホテル黒部」は、部屋の窓からも大浴場からも黒部峡谷鉄道が望める絶好
のロケーションで、翌朝は部屋から撮影すればokと、睡眠時間を削ることもなさ
そうなため、その夜は飲めや歌えの大宴会(?)になったのは言うまでもありません。

 翌朝、月曜日の東京出張のため東京へ向かう野田君を見送って、09:00発の列車
で欅平へ。10:18に到着して、大崎君と私はゆっくりする暇もなく10:43発で宇奈月
へトンボ返り。往路に乗った「普通客車」は背もたれがなく、1時間18分の乗車で
少々腰に来たので、復路は\520の追加料金を支払って背もたれ付きの「リラックス
客車」を選択。「腰に来た」のは私だけかと思ったら、大崎君も「リラックス客車」
を選択していたので、あながち歳のせいばかりでもなさそうでした。

 さて、前日に富山地鉄と黒部峡谷鉄道の駅間を測ったのは、黒部の列車が12:02
に到着し、地鉄が12:08に発車するからで、駅間2分を前日に確認していたので、ト
ータルでも5分あればヨユーと思っていたら、黒部の客車の停車位置がホームの端
の方で、これはヤバいとダッシュ開始。何とか発車1分前には乗り込めましたが、息
が切れて瀕死の状態でした。前日「ひだ1号」で弁当を買った時に、1本余分に買っ
ておいたお茶の有り難かったこと。「備えあれば憂いなし」です。
 この地鉄も前日に指定席券を買ったのですが、ここでも、「指定席券なんかなく
ても座れるよ。」とのアドバイスを頂きました。指定席券を発行する端末の操作が
ギコチなかったところを見ると、どうもあまり発行したことがなさそうでした。も
ちろん、全席未発行。しかし、夏休みは終わったとは言え、まだまだ観光シーズン
中と言うのに、富山地鉄はこんなにガラガラでいいのだろうかと心配です。

 富山からの「しらさぎ10号」は定時発車。485系はキハ85系とは異なり、シート
間の肘掛けもなく、さすがに古さを感じさせます。北陸本線の駅や沿線ではカメラ
を構えた「鉄チャン」を多数見掛けましたが、何か特別な列車でも走ったのかどう
か、結局分からずじまいでした。「しらさぎ10号」の車内で、車掌が「リニューア
ルした『しらさぎ号』のオレカ」を宣伝してましたから、ひょっとすると私が乗っ
ていた485系を狙っていたのかも知れませんが、「リニューアル」って言っても塗
装を変えただけみたいなんですけどね。

 いや、今回は本当に久し振りに「鉄チャン」(とは言っても、かなり軟弱な「鉄
チャン」でしたが・・・)して大変楽しく過ごさせて頂きました。これも現地集合
の良さで、経路は各人の「鉄チャン度」に合わせて自由に決められるのは、出発前
から既に楽しめるということ。宇奈月での乗り継ぎのような、ちょっとしたイベン
トもあって、最後の「シメ」は「しらさぎ10号」の車内でのコーヒーと、まるでド
ラマの中にいるような楽しい2日間でした。最後にもう一度、小笠原君どうもあり
がとう。

 なお、行程は下記の通りです。
9/8(土)
鶴舞 08:20 → 08:28 名古屋 08:43 −(ひだ1)→ 12:18 富山
電鉄富山 12:30 → 13:32 立山 15:14 −(アルペン3)→ 16:44 宇奈月温泉
9/9(日)
宇奈月 09:00 → 10:18 欅平 10:43 → 12:02 宇奈月
宇奈月温泉 12:08 → 13:13 電鉄富山
富山 13:26 −(しらさぎ10)→ 17:07 名古屋 17:24 → 17:31 鶴舞

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