69B122　　森本　豊

　昨年のＯ.Ｂ.会旅行は直前に体調を崩して「病み上がり」モードでの参加となっ
てしまい、今ひとつ乗り切れなかった感があったため、ことしは体調を万全に整え
てと思っていたのですが、暫く前から勤務先での問題が色々とあり、休み明けの８
日からはセクションで最も信頼できるスタッフの一人が休職することになってしま
い、果たしてそのカバーが出来るかどうかとのメンタル面での不安を抱えながらの
出発となってしまいました。

　そんな気分の中で、何となく事前の計画も立てる気になれず、名古屋−長野の往
復乗車券と帰りの「しなの１２号」の指定券だけは準備したものの、往きは６日の
朝起きたときの気分次第で何に乗るか決めることにしました。
　とは言っても、一応は鶴舞08:25発の「ナイスホリデー木曽路」を第一候補とし
て、遅くとも「しなの１９号」には乗らないと・・・という感じではおりました。

　当日は幸いに寝過ごすこともなく、第一候補の列車に鶴舞から乗車することが出
来ました。
　乗車した「ナイスホリデー木曽路」は４輌編成の内３輌が自由席車、１輌が指定
席車ですが、乗車時点で既に自由席車は超満員状態。已むを得ず車内で指定席券を
購入することとし、「指定席券を持った人が来たら席を替わるか立って下さいよ。」
との前提付きで指定席に座ることが出来ました。
　ところが他の席で乗客の一人が、「指定席券を買っても立たなきゃいかんかも知
れんのだったら、指定席券を買わずに座っとって、来たら立てばいいやと思っとる
客や立っとれば文句ないだろうと思っとる客からも全部指定席料金を取っとるのか！」
と車掌に文句を付け、結局、「指定席車にご乗車されますと、立っておられても指
定席料金を頂きます。」との車内放送が流れて何人かが指定席車から追い出されて
しまいました。

　ところで、グリーン料金は設備料金ですから、グリーン車内に居るだけでグリー
ン料金が必要になるということは知っていたのですが、指定席車って設備料金でし
たっけ？

　なんてこともありながら、時刻表を見て今後のスケジュールを考えつつ、列車は
順調に走っていたのですが、隣席のおじいさんが大きな声で独り言を言う人で、
「次は南木曽だ。」とか「あの橋は桃介橋。」とか「木曽の五木」なんて看板を読
み上げてくれるので、「良くご存知で・・・」とは思うものの、思考が中断される
こと頻繁で、しかも窓際に座った当方の顔の前まで顔を突き出して、「蕎麦畑かぁ。」
などと言われるのには少々閉口しました。

　で、結局、「長野新幹線に乗ってみよう。」と思い立ち、その前提でプランを決
めました。
　塩尻で「しなの１１号」の指定席券を購入し、車内で昼食を取って長野へ。「あ
さま５１６号」は自由席で隣の上田まで乗車。上田交通の入場券を買っていると小
柳君とバッタリ出会いました。上田交通には乗車している時間がないと判断して小
柳君と一緒に屋代まで行き、ここで彼とは一旦別れたのですが、ちょっとした勘違
いで、長電との乗り継ぎが１時間６分待ちとなってしまいました。これなら上田交
通に乗れば良かったと思っても後の祭りでした。
　ここでは大見君達と合流、長電須坂で乗り換えて湯田中へ向かいました。

　当日の宴会は特にハプニングもなく、盛会の内にお開きとなりましたが、いささ
か歳を考えずに飲んだせいか、少しばかり翌日に禍根を残すこととなってしまいま
した。
　そんな訳で、今年も例年のごとく軟弱モード全開の往復だった当方としては、北
陸、高崎回りで来て、高蔵寺から愛環経由で帰った小柳君を見習わなくてはとハン
セーした次第でした。

　一応、行程は、鶴舞 08:25 − (快5703M) → 11:20 塩尻 11:50 − (しなの11) 
→ 12:56 長野 13:10 − (あさま516) → 13:23 上田 13:53 − (2647M) → 14:14
屋代 15:20 − (長電418) → 15:56 須坂 16:36 − (長電15A) → 17:07 湯田中（泊）
湯田中 09:17 − (長電4A) → 10:05 長野 11:48 − (しなの12) → 14:35 千種・
・・といったところで、長野まで行きながら善光寺にも参らず、蕎麦も一度も食べ
ず、「あさま」に乗って見ただけというような、バチ当たりな旅行に終始してしま
いました。

　最後になってしまいましたが、今年も幹事の小笠原君を始め、お忙しい中を遠路
参加してくれた皆さんに感謝、感謝であります。 m(_ _)m