ときど記
編みながら、あれこれ思ったこと。 季節感と生活感。 2006年3月

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29日(水)
 小学校でもらってきたザリガニが、我が家へ来て3度目の脱皮をしました。最近、動きが活発で、水槽のそばを人が通っただけで「シャ〜」って言ってハサミをふりあげてきていたのですが、「春を感じているんだろうね」なんて呑気に目を細めていたら・・・!真っ昼間に脱いでいたみたいで、ビックリ!
 手足の1本1本から、触角の先まで、見事に脱げている姿は、毎回感動すら覚えます。創造主の仕事の丁寧さを思い知る、といった感じでしょうか。さらに今回気づいたのは、脱ぎたての身体のなかで、腹の部分にいっぱいついている足が、透明であること!キラキラと光りに透けるムカデ状の足達!南の海のイソギンチャクが、波になびいているように規則的に動く姿・・・!!人を詩人にさせる力がありますな。
 もう、この子はすっかり大人なので、次の脱皮はないと毎回思うのですが、本当は脱いでる瞬間を見たいんです。そのためにチビを何匹も飼い育てていると言っても良いのです。いつも、抜け殻を発見して初めて、「ああ、そういえばこのところこの子は活発だった」とか思い当たるばっかりで、残念です。



28日(火)
 夜になってから、天気予報どおり雨が降ってきました。昼間外出したとき、「雪解けで道がザラザラしている、ほこりっぽいな〜」と思ったので、雨になると聞いて無意識に、よかったな、と思いました。
 しかし、実際に雨の中、長男の迎えに出て、なんだか感動・・・・だって、雪じゃないんですよ。シトシトとピチャピチャと、液体が空から・・・・それも夜に・・・・。
 春が来ているんですよね、うん!
 長男曰く「雨ってもとは雪なんでしょ?」・・・上空何千メートルでの話かい?さらに曰く「でも雪も雨の一種だよね」・・・天気予報的には降水(雪)確率、とか言うからかい?
 彼の思考の伸び伸びさには、感嘆することもあれば呆れることもあり、扱いに苦労することしばしばですが、親として腹をくくって、彼の長所としてどんどん受け入れてやろうと思っています。・・・でもこの決意、つい最近になってしたものです。よそのこどもなら「ユニークなお子さんで羨ましいわ〜その個性を伸ばしてあげて〜」とか思えるんですが、我が子がそれだと、心配だし鬱陶しいものなんですよね・・・。




25日(土)
 こどもたちが1年の締めくくり「修了式」を終えてきました。「終業式」は夏休み冬休みの前のヤツで、年度末は「修了式」みたいです。
 ま、そんな細かいツッコミはやり過ごして、また、長男の担任が転勤になってしまいました。1年生の時の先生も、去ってしまわれたし、なんだか寂しいですね。我が子をよく知る人が、もういらっしゃらないというのは・・・。長女も1・2年の担任は二人とももういらっしゃらないし。
 でも、今の学校って、とてもサービス業的なところがあって、クラスの担任でなくても、学年が一緒ならちゃんと親の顔を覚えているみたいですね。廊下ですれ違って会釈しても、「?」でなく「!」っていう表情をされていたり、時には「○○君は・・・」と話しかけられたりするんですよ!
 3才になった長女と母子体操教室に入ったとき、先生達があっという間に全部のこどもと母親の顔と名前を一致させている事に驚いたものです。その後、幼稚園では、お父さんの顔もばっちり判られているようで、感嘆・・・でも、これらは私企業で、サービス業ですから、当たり前っていえば当たり前。だって入園の書類に家族の写真とか貼らされたし、高い保育料とられて「お宅はどなた?」って顔されたら、「こんな所、辞めてやる!」ともなりかねないですから。
 でも学校も、そういう努力しているんですね・・・心から、こどものことを思うが故に、保護者の存在も気にかけてらっしゃるなら、とても有り難いことです。でも昨今は「どなた?」って感じの対応をされて、訴えたり転校したり先生を辞めさせたりする、エキセントリックな保護者もいるみたいですし、トラブル回避のため必死でうまくやろうとしてらっしゃる空気も感じられて、正直、切ない感じもします。





21日(火・祝)
 おめでとう!WBC初代チャンピオンになった日本チーム!
 ビビリの私は、最後の打者が空振りするまで、「きっと負けちゃうよ・・・勝てやしないよ・・・」と思っていました。そう口に出していないと、もしダメだったとき自分が壊れてしまいそうな気がして・・・・ハラハラすることに弱いんですよね。
 ついこの前まで関心の無かった私も、勝利の感動からつい新聞のスポーツ面を熟読。それで下に書いてた、イチローのこの度のキャラについての疑問も解消。オリンピックの時のリーダー宮本がイチローと話し合い、それからイチローが変わっていき、チームもそれについて行った・・・そんな感じみたいですね。
 結局、人をまとめたり、頑張らせたりするためには、実力のある人がさらに実力を高めようとしている姿を見せつけるのが一番なんですね。憧れの人が輝いている姿を見て、「よし自分も!」と抱くモチベーションに勝るものはないと。それも同じ土俵で戦ってみせられたら、最高!口先だけで「あーせーこーせー」言うより、何かに打ち込んで成果を上げていく様子を見せ、その上で「一緒に頑張ろうぜ」って。う〜ん、これは私の好きな”のだめカンタービレ”の中でも出てくる哲学ですね。
 私もね、編みものやピアノを頑張るのは、自分の趣味欲求を満たすためもありますけど、「ママだって、一生懸命やる時ゃやるのよ!」というのをこどもたちに焼き付けたい・・・という魂胆もあるのです。その割に、このところどちらもノンビリとしか取り組んでいないので反省中デスけど・・・(汗)。



19日(日)
 野球、盛り上がりましたね〜〜WBCの韓国戦。
 とはいえ、1回表裏の攻防を見て、「やっぱり、兵役免除のかかっている人たちには、気合いで適わないのか・・・?」と諦め、さっさとお昼を食べに出かけた程度の期待だったのです。
 ラーメンを食べ、帰りに牛乳を買って、ちょっとTVをつけたら7回の攻撃中。松中が2塁に突っ込んだところ。そしてその後の怒濤の攻撃!!キャーキャー言って画面に釘づけ!!
 まるで放送席にシナリオがあったかのような、”バント失敗→不調の代打福留→6回までの暗めの雰囲気は払拭できないのか・・・→目の覚めるような2ランホームラン!”の解説の流れとも相まって、結構感動しました。これまで不遇な目に遭ってきたのを、ちゃんと神様が見ていてくれたようで、とても嬉しかったです。
 でも今回のWBCを、チラチラと見ていて、どうもイチローのキャラがよくわからない私。クールで野球をうまくカッコよくやることに徹底している彼と、チームの精神的リーダー格っぽくしている彼と、なんだか違和感あるし、王監督はそれをどう思っているのか・・・なんかもう、よくわかんないんです。もともとあんまり関心持っていなかったせいだと思うんですが。オリンピックの時のチームの感じは、見ていてとてもわかりやすかったんですけど・・・。そんなこと言っているうちに、キューバと戦って、終わってしまうチームなのでしょうから、別にいいのですが。



16日(木)
 長男が学校でザリガニを育てる授業を受け、1人に1匹、ザリちゃんが配られています。
 彼ははじめ、学校で全然世話をしなかったらしく、あっという間に天国に送り込んでしまいました。あまりの早業(?)のお陰で、「まだ、予備が残っていますよ(by担任)」・・・これじゃあ、生き物を大切にする心は育まれないのでは?という建前論はおいといて、次の子は絶対大切にするわよ!ちょうど夏休み時期だし!と張り切ったのは私の方。
 真夏に1回、11月にもなってからマサカのもう1回脱皮をし、今でも元気です。結婚はさせてやれなかった箱入り娘だけど、水を替え、餌をやり、いつも話しかけています。
 クラスの他のザリちゃんの中には、出産を経験する者も多く、生まれたてのオキアミみたいのをたくさんもらってきて、その子達も飼育中。一時期は100匹近いザリを6個の水槽でお世話。ブリーダー?来年の2年生のために学校に納入する気!?などと言われながら、せっせと水替え・餌やり。
 今は、12匹にまで減ってしまいましたが、それぞれに個性を見るほど、愛着を持ってしまっています。体長の伸び盛りの子を、ちょうどよい古い弁当箱があったので「さあ、広い一人のお部屋に引っ越そうね〜」と移してやったら、塀が低かったらしく脱走されたり(ちゃんと保護しましたよ)。ほうれん草は嫌いな子、水菜が好きな子、水中より岸に上がりたがる子、ハサミが片方無いせいか、いつも傾いている子・・・





13日(月)
 主婦同士、お茶飲んで喋っているときが一番幸せなんですが、いろいろと相手によって”喋りプラスアルファ”があって、また楽しさ倍増です。
 最近多いのは、本やマンガの貸し借り。「のだめカンタービレ(二ノ宮知子)」「ポーの一族(萩尾望都)」「NANA(矢沢あい)」あるいは「上京物語・毎日かあちゃん(西原理恵子)」や「私にはむかない職業(いしいひさいち)」や「あたしんち(けらえいこ)」。娘のお稽古の先生もマンガ好きでらっしゃるので「エリートヤンキー三郎(えっとだれだっけ?)」やら「コンドウアキ(リラックマの作者)」のエッセイやら貸してくださいます。
 あと、スポーツ。卓球・テニス・バッティングセンター・ボウリング・・・・近所の山に登りながらおしゃべり、っていうのもアリですね。カラオケも時に昼間っから行っちゃうことあります。
 こどもが全部学校に上がったお陰ですね。幼稚園児のころは、せっかく母子ともに大勢招いてくださっても、長女はすぐ「ママ〜」って膝に乗ってきたし、長男は疳の虫で泣いて困らせたり、おっぱい飲んだりオムツ替えたり・・・・親同士が楽しそうに喋っているのがそんなに嫌か!?って、内心こどもを恨んでしまうこともしばしば。今思えば、ほんの数年間のこと、我慢するべき時期だったわけですが、当時は「私だって、たまには大人と喋りた〜〜い(泣)」と必死でした。
 印象深いその頃の思い出。あるお宅でやはり3家族ほどでこどもを遊ばせていたとき。そこのお母さんが、「じゃ、配るよ〜」と言って出してきたのがトランプ。大人3人で”七並べ”をしました。お茶やお菓子をよけてテーブルを片付けて、こども相手でなく真剣にカケヒキできる七並べ、楽しかったナ〜〜数回やったところで、結局こどもに乱入されて(僕もやる〜〜これなあ〜〜に??ババ持ってる!とか言われて)おしまいでしたが、ほんの少しでも、自分本位でマジに遊べて、とてもリフレッシュした気がします。



9日(木)
 パンパカパ〜ン!体重が、また少し減りました!!
 「平日の夕食時に、炭水化物をとらない」ダイエットを始めて、3週間ほど。ひとまず第1目標のマイナス1000グラムを達成しました。
 食前と食後では簡単に1キロぐらい変化しますし、若いときは日によって3キロくらい違っていたりしていたので、たかが”マイナス1000グラム”と言ってしまえばそれだけですが。知らぬ間に増えたり減ったりするのではなく、自分の節制によって、結果として現れてくれた数字・・・・この手応え、堪りません!
 最近は、夕飯時に物足りなくて、コンニャクをゆでることも減り(こどもたちがコンニャク好きなので、彼らのために1品作ることはあっても・・・)、布団に入ってからひもじさで眠れないこともなく、逆に胃もたれともおさらばで快適です。いかにこれまで、ただ何となく、たくさん食べていたのかが思い知らされています。タバコを止めたとき、お酒を止めたとき、そのたびに「なあんだ!無くても生きていけるんだ!」って感動したのと同じです。
 さて、次の目標。「この方法を半年続けること」半年後、どんな数字が私を待っていてくれるのでしょうか!楽しみがまた増えました。



7日(火)
 今日いただいたお菓子・・・その名も”バナナ饅頭”。「バナナが高級だった頃、手軽にバナナの味と香りを楽しめるよう作り始め、以来100年以上」とのこと。本当に、バナナ味のまんじゅう、そのものでした。パッケージも、ドキュン!
  




6日(月)
 長男のクラスに、韓国人のお母さんがいらっしゃいます。彼女を先生に迎えて、キムチ作りをしました。
 白菜の下漬けや、材料の準備を全部彼女がやってくれるので、本当に、野菜を切って、唐辛子と混ぜて、白菜にぬるだけの作業で、美味しいキムチができあがりました。ちょっとしか寝ないで、準備してくれるJちゃんママ、本当にありがとうね・・・




2日(木)
 ずーっと以前、このページにも書いたのですが、近くの調理の専門学校での、生徒さんの実習目的のお店が、お得で美味しいのです。
 パンやケーキの販売だけでなく、お料理の方でも同様の実習があり、和洋中のフルコースがなんと1000円でいただけちゃいます。校舎の中に、立派なレストランが作られていて、案内やウエイターもみんな学生さん。「本日のコースの内容は、エットええと・・・」みたいに口ごもるところもご愛敬。前菜・スープかパスタ・メインそしてデザートで、内容も素材も本格的。
 学生のスケジュールに合わせているので、毎日は開店していませんが、予定を調べて、マメに予約してくれるお友達のお陰で、楽しませていただきました。
  




1日(水)
 さて、月の頭ですよ!ポジティブに参りましょう!
 最近頑張っていることなど、書き並べて、自分を褒めてイイ気分になりましょう(オイオイ)!

 ダイエット!今朝はまた100グラム更新して、ルンルンです。あと300グラムで、第1期目標値達成。それまで秘密にしようと思っていましたが、各方面からの質問が相次ぐので、どんな作戦をとっているのか、書いちゃいますね(調子に乗って・・・)!
 「夕飯の主食を食べない(おかずはちゃんと食べます)。そして、寝るまで、何も食べない」・・・え!?それだけ?っていうか、そのレベルなの!?と言われそうですね。もともと食べ過ぎ・大食いの私ならでは。
 さらに亭主が単身赴任してから、自分好みのおかず(ご飯がすすむ、塩と油のものが大好き)が増えていたので、それも改善!亭主は、伝統的な(ある意味質素な)焼き魚や煮物や具だくさんの味噌汁とかが好きですから・・・どうしても食べ応えのない日は、コンニャクをだし汁でグツグツ煮て、それを茶碗に盛って左手に持って、自分をだましています。
 「○○ダイエット」と名のつくものは、たいてい聞き知っていますが、そういう偏った極端なやり方は、中年には無理だし無駄ですよね。結局「消費カロリー≧摂取カロリー」にすること以外、道はないと思います。

 あとは、モーツァルト。生誕250年のブームにまんまとハマっています。
 NHK−BS2で朝の10分間「毎日モーツァルト」に始まり、ピアノソナタやバイオリン協奏曲のCDを聴いて過ごし、ピアノに向かえばソナタや幻想曲を弾き散らし、挙げ句の果てに、本も買って読んでいます。高校生の頃、「いつか試験問題としてではなく、こいつらを読み倒してやりたい!」と思っていた情熱を迸らせて・・・・
  

 今のところ、前出の形態の他、弦楽四重奏くらいしか興味がないのですが、「モーツァルトはやはりオペラ」だそうですし、まだ今年も6分の5残っていますし、そのうち歌劇にも到達できると思います。
 モーツァルトなんて、明るく正しいばっかりで、小さい子の弾くものだ、と思い込んでいた私ですが、ベートーベンより前に、こんなに渋い暗い美しさを生み出していたことを知れば知るほど、ぞっこんです。


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