ときど記
編みながら、あれこれ思ったこと。 季節感と生活感。 2008年1月

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29日(火)
 真冬日が20日間続いていた札幌ですが、昨日いったん記録は途切れました。ほんの2〜3℃の違いですが、「今日はプラスになっているんだ!」と思うと、ウキウキしてしまいました。

 歩いてスーパーへ買い物に行ったのですが、車道の雪が溶けていて、そこを車が走ると「雨上がりの日」の音がしました。
 冬じゃないみたいにお日様が照っていて、だからといって、春でも夏でも、秋でもない不思議な空気感・・・・長くタップリと雨の降った後に、スッキリと晴れ渡り、でも蒸し暑さなどは全くなくて。大気中のチリも洗い流され、鼻から思いっきり吸い込む空気が美味しい!・・・・そんな気持ち良さを満喫しました。




 お天気のことしか話題にならないくらい、平和に平穏に過ごさせていただけることに感謝しています。

 編みものの目途が一つ立つ度、「コレが早めに終わったら、アレをしよう!コレもしよう!」と思うのですが、今は部屋の片付けと、スリザーリンクというパズル。
 本当はピアノももっと弾いておきたいのですが、24時間では足りないデス。


 じゃあ、もし編みものもピアノもしなかったら、私はどうなっていたのでしょう・・・もっと部屋が片付いていたでしょうか?ご飯もおかずも手間暇かけて工夫したり、デザートを手作りしたりするのでしょうか?

 あるいは、亭主とこども達の世話をコッテリと焼いて、「ママうるさい、ウザい」とか言われるのでしょうか?


 先日、60才になられた女性の方と、♪ピンポンつつみ♪を始めたキッカケなど、お話をさせていただく機会がありました。

 すると彼女が、「末の子が小学生になった時点で『何かしなくては!』と感じるなんて、今の母親は早いわね」とおっしゃいました。

 どちらかというと私の親の世代に近いその方ですが、とても前向きで魅力的な感覚の持ち主で、私なんかの若造の話も真剣に聞いてくださいました。

 そんな方であっても、「私の時代(世代)は、『何かしよう!』と思ったのは、せいぜい末の子が成人した頃かしら・・・・親との同居とか、社宅の付き合いとか、家事全般も今より重労働だったし、『自分には何があるだろう?何かをしなくては!』なんて思えるように、なかなかなれなかったわ」とのこと。

 なんだか考えさせられたんですよね・・・・早まってきているんだな、って点に驚いて。

 もちろん、各家庭の事情で違ってきますけど、確かに私がこどもの頃と今とでは、”お母さん”の意味って随分変わっていますよね。

 サザエさんのお舟さんみたいな、”ズバリ日本の母!”の時代から、この3〜40年での変わりよう・・・・
 ドラえもんでは、変な家庭の典型・スネ夫のママみたいなのが、今の普通の”ヤングママ”って気がします。
 いいのかな・・・・急に不安になりました(苦笑)


 この「気付く時点が早まってきている」話を別の場面で、同世代のママ達にしたら、「出産年令が上がってきているから、実質的には昔と変わっていないんじゃない?更年期の入り口で、もがくのは一緒、っていうか・・・」という意見もありました。
 ・・・うむ、それも説得力あるかも。










 
21日(月)
 小学校も始まって、ようやっと通常営業の主婦ピンポン・・・携帯電話に3つ、腕時計に1つのアラームをセットして日々活用しています。

 まずは朝の目覚ましアラーム。月曜〜金曜の平日は6時40分。
 もう一つ随時セットするモノ・・・長女の部活で5時50分起きとか、亭主の朝一番の移動で5時30分といった、厳しい目覚ましもありますが、日曜日に「9時には起きたいな〜〜」といった幸せなモノも、たま〜にですがセットします。

 午後1時55分には、腕時計が鳴ります。
 腕時計にアラームが付いていることに気付き、試しに鳴らした時刻がこの昼下がり。
 お昼を食べてウトウトしかけたところで、”2時ッチャオ”を見逃さないように・・・・という、何とも主婦らしい使い方をしています。

 最後には午後5時に携帯のアラームがピッピピッピ鳴ります。
 「さあ、お前達、5時だぞ家へ帰れ!!」ということで、我が家にたむろしている長男の友達を帰らせるために鳴ります。
 実際は、冬期間は帰宅4時半という、「良い子のお約束」があるので、ここ数ヶ月はずれてしまっていますが。



 昨日までの冬休み、長男の宿題のやり方を注意しつつ、自分だってなかなか計画通りに動けないことを内心反省していました。
 アラームでもなんでも、使えるモノを工夫して、主婦業・ピアノ練習・そして編みものを、ずんずんとこなしていこう!・・・主婦の元旦とも言える今日、そんなことを考えていました。




19日(土)
 冬休みも終わりに近づいてきた17日、長男と二人で、近所のスキー場へ初滑りに行きました。
 車で15分の距離にリフト4〜5本の手頃なばんけいスキー場があるんです。

 でも、全然活用していませんね〜〜私自身がスキーをしたのは3年ぶり。
 その3年前の前は10年くらいご無沙汰でしたよ。
 こどもたちも、スキースクールなどには全く無縁で育てています。幼稚園で初歩は教えてもらえるので、それっきりです。

 スキーは装備に投資が必要な上、リフト代・食事代・ガソリン代・場合によっては宿泊代もかかります。
 家族で行動するとなると、その人数分だけ一気に出費。
 さらに小さな子に「寝るな、喰うな」とも言えず、その割に「疲れた〜〜もう滑らない〜〜」とか言われるとムカッと(苦笑)。

 小学校でスキー学習があるので、最低限は経験させてやろうと思いますが・・・・それで今回も試し滑りしたわけで・・・・全く熱心じゃない我が家です。



 私自身が、小中学校を通して、スキーのレベルは中の下。
 普段は勉強も体育も、溌剌とやっている私なのに、自意識の強い年頃の屈辱タップリのスキー授業・・・・全く楽しくなかったです。

 でも、高校生になって、変わりました。
 市営バスで1時間近くかけて、手稲ハイランドスキー場(当時)へ通っていました。
 全く苦じゃなかった覚えがあります。
 そこで上手な級友達に手解きを受け、毎週滑るうちに格好が付いてきて・・・・
 開眼!ってやつですかね?自意識もちょうどよく、抜けてくる頃・・・・人に習うことも抵抗なく、身体コントロールが面白くて頑張りました。
 色気づくこともなく、女ばかり4〜5人で、自主的”体育会系”スキーレッスンしてました。

 さらに東京の大学に進むと、1年生の冬にスキー合宿(必修の単位です)があり、クラスで北海道出身は私だけだったので、ダントツの上級者として認めてもらえました。
 認めてもらえると、さらに頑張りますよね。単純ですが、本当に嬉しかった。
 そして「私をスキーに連れてって」ブームが起き、もう滑っても転んでも楽しくてしょうがない!

 SIAの”セミシルバー”も取得しました。車の免許もスキーのため。アマチュア無線も取っちゃいましたね〜〜(笑)。
 バイト代をつぎ込んで、流行りのウエアと10万の板と14万のブーツを神田でポンと買ったりしました。

 私と言えば”スキー”と、当時の友人は思っているであろう程、スキーを満喫しました。
 あの屈辱に満ちた小中時代からは想像もできません。ありがとう、スキー!!



 なので、「今は別に我が子に、寒い中、面倒がるなら、スキーさせなくたってイイじゃん」と、思ってしまうんですよね。
 幼稚園で適確に仕込んでもらったお陰か、こども達はまあまあ上手だし。
 自分でやりたいと言い出したら、思う存分させてやりますが(高校生の時に、バス代・リフト代・昼の弁当を持たせてもらったことに感謝しているので・・・)、それまでは放置です。




14日(月・祝)
 ”冷え込み”の冬真っ最中。”雪しんしん”の冬も、たま〜に割り込んできますが、雪の量は少ない札幌です。


 「札歩路 12月号」に載ったことをキッカケに、いろんな方からいただいたお問い合わせの中で、多かったのが「毛糸のパンツは編めますか?」というものでした。

 私自身が「毛糸のパンツを履きなさい」と言われて嫌だった世代なので、複雑な気もします。

 でも、だんだんと年令を重ねてみて、やはり身体の要である腰を温めることは、身体に悪いはずはないということは、理解できるようになりました。



 で、正直、編んだこと無いんですよ。

 裁縫では赤ちゃん用のズボンを何度か作ったのですが苦手で・・・・最後にひっくり返すまで、自分がどこを縫っているのか、解っていない状態でしたから・・・・。

 母に相談すると、機械編みで編んでもらったという父のモモシキを見せてくれましたが、解るようで解らない、あの股部分の造り。

 見ているだけではダメでしょうね。実際に編んでみて、試行錯誤が必要そうです。

 母自身が「いつかコレを見本に編んでみよう」と思っていたという青い毛糸のパンツがあるので、それを手本に、今シーズンが終わったら、挑戦することにします。


 試作第一号は、長女に履かせてみようかしら・・・・時代は巡って、嫌がられるのは目に見えていますが(苦笑)






11日(金)
 寒いですね・・・3日連続の真冬日です。文句なく、この冬一番の冷え込みが続いています。

 細かくて、サラッとした雪がちらつき続け、空は時々、訳分かんないくらい青く澄んで晴れ渡ります。
 それが、北海道の冬”冷え込みバージョン”だったというのを、久しぶりに思い出させられています。

 ちなみに、もう一つの冬は”雪しんしんバージョン”です。
 毎日ずっと空は厚い雲に覆われて、いわゆる牡丹雪・・・・直径が2センチくらいあることも・・・・つまり、フワッフワの雪が降ります。
 等間隔に、天から地面まで、ぎっしりと落ちてくる雪片。音一つ立てずに。ドリカムの世界です。



 さて、昨夜は豆乳を沸かして生湯葉を取って食べました。
 テレビで見て、「これやってみたいね〜〜」と軽い気持ちで・・・・。
 (ずっと以前に、専門店でコース料理の一環として出されて、やったことはあるのですが)

 夕飯後、400cc使って、コタツの上でコンロで加熱。
 次から次へと出来る湯葉。姉弟で掬い取る順番でもめてて、母としては面白い。

 本当はわさび醤油でいただきたかったのですが、コタツの魔力で誰も立ち上がれず・・・コタツ上に残っていた、夕飯時にいただいたゴボウの醤油漬の漬け汁に浸すと美味でした!


 ただ、私は大豆加工品を食べると、少しですがアレルギー反応が出ます。唇を始めとして、粘膜が少しはれぼったくなる程度ですが、そんな理由で普段は豆腐も敬遠するくせに・・・・。
 膜を掬うのが楽しいばっかりに、ほとんど400cc全部、湯葉にしました。

 途中で長女が「ママ大丈夫?明日寝込んだりしないでよ」と、心配してくれるのか呆れているのか、細かくチェック入れてくるのが、また私にしてみては面白くて・・。

 このところ寒いから、掬って外に干したら、一瞬にして乾湯葉にならないかな・・・?今夜はそっちを実験かしら??また長女に「調子に乗るな」と叱られるかしら!?





9日(水)
 やっと正月気分も抜けてきて、溜まっていたゴミ出し・洗濯・掃除・・・・に追われています。

 横浜滞在中は亭主の住まいに転がり込んで、約30uに4人で暮らしました。
 コンパクトなスペースでも、人間はなんとかやっていけるんだ!と認識すると同時に、やっぱり狭いと息苦しい、という実感も・・・・家族みんな、嵩高い方なので(苦笑)。

 帰宅すると、どうしても言ってしまうあの言葉「やっぱり我が家が一番ね」の気持ちも新たに、せっせとお片付けの日々です。
 特別オシャレな設えもしませんが、余計な飾りのない、掃除のしやすい、和風の趣を残した・・・・そんな、自分の一番気持ちよい状態に、なんとか室内を保つべく、頑張りまっす。






5日(土)
 新年あけましておめでとうございます。
 今年も♪ピンポンつつみ♪を、どうぞよろしくお願いいたします。

 昨年は、ミニコミ誌に紹介されるなど、♪ピンポンつつみ♪にとって大きな前進のある年でした。
 また、常に在庫が不足した状態であったりして、ご迷惑をおかけしたことも多々ありました。
 今年はそれらの点を反省しつつ、しかし”オーダーメイドの質素な編みもの屋さん”といった軸をぶらさぬよう、じっくりと仕事をしていく所存です。



 さて、年末年始は、亭主の単身赴任先である横浜へ、家族で行ってまいりました。
 やはり首都圏は人が多い!そして暖かい!・・・そんな当たり前のことに驚く日々でした。
 追々、旅行記もまとめていきたいと思います。



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