ときど記
編みながら、あれこれ思ったこと。 季節感と生活感。 2008年9月

バックナンバー一覧へ戻る

29日(月)

 ピアノの発表会が終わりました。

 長男の成長を、うっとりと目を細めて見届け、自分の番では撃沈し、落ち込みました。



 長男は、意外にビビリらしく、出番が近づくにつれ緊張していましたが、演奏はなかなか良かったと思います。

 終わって席に戻ってきて、身体をこわばらせて目を見開いて、一呼吸置いたらポロポロと涙をこぼして・・・・・上手く弾けなかった、のではなく、とにかく緊張から解放されたことで、肉体的に一瞬壊れたんだと思います。

 お友達が見に来てくれて、お花もいただいて、本当に嬉しそうで、良い経験できたな・・・と、親としてホッとしました。

 あと、客席から見て、身体が大きいことにも驚きました。

 私の体格がよいので、いつも身近にいると、この子はそれほど大きくなっていないと思っていたのですが、そこら辺の小5の男子、っていう体つきになってきていることが、意外でした。



 自分の演奏については・・・・とにかく撃沈です。

 もう少し、整理がついてから、ここに書くこともあるかと思いますが、今は、とりあえず「終わった」ことの報告にとどめます。


 さあて、やっと編み物に専念できます!!

 (誤変換で「編み物二千年できます!!」と出たときは、苦笑しました〜そんなには、しないよ・・・






24日(水)

 やっと、寒くなりました北海道。

 「朝晩はさすがに冷えるね〜〜」から、「日の当たらないところは、日中も寒いね〜〜」になり、とうとう「ズバリ寒いね!!」に、この1週間で挨拶が変化しました。


 編み物作家としては、やっと自分の活動に安心感が持てるというか(!?)

 だってキャミソール1丁に短パンで、汗が垂れるのを防ぐハチマキしめてする編み物って、”奇行”以外の何モノでもないです・・・。




 今週末は、とうとうピアノの発表会です。

 2年前、生まれて初めての発表会を、期待と緊張で一杯になりながらも楽しんで乗り越えたのが、つい昨日のようです。

 あれから、友人宅のパーティのBGMからキタラ小ホールまで、いろいろな経験を積ませていただき、私もだいぶ図太くなりました。

 (生まれ持って図太いのは自覚有りですが、ピアノという分野に関して言えば、
  2年前はまだベーベちゃんでしたので・笑)



 今回は、私はもとより、長男も出演します。

 先生と私で、ピアノのレッスンなのに子育ての話していて、この方なら長男をお任せするのにぴったりだ!!と直感し、かれこれ1年です。

 これからピアニストにさせようというつもりはない・・・
 それより、思春期の入り口のちょっと手前の男の子に、
 なにか一つでも自信がついたり、気持ちのぶつけられるモノを与えてほしい
 ・・・ちょうど野球に行き詰まっていましたし、音楽・ピアノは好きみたいだし・・・

 そんな親の身勝手な願いに、先生はじっくり付き合ってくださいました。

 本当はスパルタに教え込む方が、教師としては楽なんじゃないかと思います。でも、決して長男の自尊心を損ねることなく、根気よく、そして明るくレッスンしてくださったお陰で、なんとか人前で弾ける曲を持てました。

 本番の出来はどうでもよいです。この経験が、長男の財産の一つになってくれるだけで、私は嬉しいです〜〜〜♪



 話は戻りますが、私の方は、「出来はどうでも・・・」とはいかないです。

 年の順とはいえ、トリを取らせていただくわけで、あまりしょぼい演奏をするわけには・・・(汗)

 とにかく今は弾き込んで、ミスをしてもすぐに気を取り直す方法を身につけています。

 ベートーベンソナタ「告別」第3楽章。とにかく速い!あっという間(6分弱)に8ページ弾き切らなくてはならない!!

 ちなみにこの「告別」ソナタは、第1楽章が”別れ”、第2楽章が”不在”、第3楽章が”再会”と言われていて、私の弾く第3楽章は明るく楽しく、幸せな曲です。

 聴く人に、幸せな満足感を持って帰宅して貰えるよう・・・・・あと3日、頑張ります!!




18日(木)

 秋は名のみの日中の暑さよ・・・・

 今日も28℃になるそうです。北緯43°だっていうのに・・・・・・。



 それでも、風は爽やかで、日差しの力もほんの少し落ち着いていますから、アウトドア活動には最適です。

 亭主と長男が行ったのは、キノコ狩り。

 キノコ辞典を片手に、会社の周辺の原始林を散策して、ずいぶんいろいろなキノコを見てきたようです。

 ここ10日ほど、まともな雨は降っていないので、もっと少ないと思っていたのに・・・・原始林の豊かさ・懐の深さに驚かされますね。

 以下、一気に写真を載せます。

 

 

 
  ↑ テングダケ・・・・食べたらあの世行き!?

 

 

 

 

 

 

 

 
  ↑ 細かいドットが鳥肌モノ。でも食べられるそうです。

 
  ↑ 手に持つと、「パフッ」っと胞子を飛ばすそうで・・・・




 一方私は、ボアネージュの山脇さん(妻)にガイドしてもらって、「三角山〜大倉山〜荒井山縦走スカイウェイ」を歩いてきました!
 
  ↑ 「さんかく公園」裏から、自然の中へ飛び込みます。
    この「さんかく公園」は、30年近く前、私がよく遊んだ公園です。


 
  ↑ 人里のすぐ裏にある山ですので、コンクリートの建造物も所々あります


 
  ↑ 草木が茂って、ぐっと狭い道あり・・・・


 
  ↑ 登山道は、随所に丁寧な案内板があり、初めてでも安心。


 
  ↑ 自然にとけ込んで、そっと置かれていたポケモンのフィギュア(苦笑)


 
  ↑ 桜餅の匂いがする、6枚葉っぱのカワイイ草


 
  ↑ 私のお気に入りは、8枚葉っぱの方です


 
  ↑ 幼稚園・小学校・私たちのような中年の愛好者・・・三角山頂上は文字通り立錐の余地なし!


 
  ↑ さて、ここからが「縦走スカイウェー」と言われるルートの始まり。三角山から尾根伝いに大倉山へ抜けるルートにも、案内板が整備されています。


 
  ↑ 途中、札幌市街地とは反対の方角に、オリンピックでも有名な手稲山が見えます。


 
  ↑ キノコはほとんど見つけられず・・・木の股に一つ


 
  ↑ あとは地べたに少し。これは「サルノコシカケ」系ですかね?


 
  ↑ 大倉山ジャンプ競技場の上まで来て、一度、森から出ます


 
  ↑ 山脇さん(右)と私・・・・ジャンプ台のスタート地点上の展望台で猿の真似


 
  ↑ さっき登った三角山が見下ろせます。「こんなに歩いて、偉かったね〜私たち!!」


 
  ↑ 展望台からの下りは、木製の階段が整備され快適です・・・・しかし、下りは脚に来ます。ふくらはぎや太ももがプルプル・・・・・(笑)


 
  ↑ 途中、ヤマブドウの大木がありました


 
  ↑ 猿の真似をした展望台が遠くに見えます・・・


 
  ↑ 最後に、下界に下りるため、荒井山を抜けます。昔は賑やかなスキー場だったんですよ〜〜


 このコースは、ほとんどが私のホームグラウンド。

 小学校では、毎月1度は三角山登山していましたし、さんかく公園をはじめ、同級生の家もたくさんあり、とっても身近なエリアなんです。

 ただ、三角山〜大倉山の縦走というのは、最近まで考えてもみませんでしたね。それぞれ別の山だとしか思っておらず、どちらか単独で遊びに行くことはあっても、両方制覇するなんて!!

 ラーメンとカレーを、1食で食べるような感じです。・・・わかりますか?


 そんなわけでウォーキングのお腹をいっぱいにして下山したあとは、定休日だというのにボアネージュさんに上がり込んで、お昼までいただいちゃいました!本当にお腹いっぱいになりました、ありがとうございます。






15日(月・祝)

 長男が小学5年生恒例の「滝野」に行ってきました。

 札幌の小学生は、私の時代からずっと、「小5=滝野」・・・・1泊2日の宿泊学習です。


 私は確か、すっごい思い入れがあって・・・・親から離れて、クラスのみんなとお泊まりなんて、この世で最上級のお楽しみ!!って思っていたはずですが。

 今どきのこどもは、クールっていうか・・・・そんなに、のぼせ上がらずに、出発の日を迎えていたように見えます。

 逆にちょっと「めんどくせぇ」みたいな空気も漂わせたりするようで。可愛くないなぁ(苦笑)


 でも結局は、「楽しかったよ!」「2時間しか寝てないんだ(誇らしげ)!!」など、一回り逞しくなって帰ってきました。





8日(月)

 長女の吹奏楽部が、年間で最大の目標としてきた大会を終えました。


 結果は「銀賞」。外野の人間としては、正直ちょっぴり残念です。

 一つ前の地区大会では圧倒的な上手さで「金賞→全道大会進出!」だったので、もしかしたら今度も・・・・さらに上の東日本大会に進んじゃったり!?所沢まで遠征するの!?・・・・なんて、皮算用してしまっていました。



 全部で21校が演奏したのですが、さすがに全道大会。レベルが高かった。

 自分なりに採点しながら全て聴いて、「銅賞」は、ほぼ当てられたんですが、「金」と「銀」の区別は、はっきり言ってわかりません。

 音量が大きく、打楽器の種類が多く、構成が派手で、ミスがわかりづらい現代音楽タイプの曲が続いて、脳みそがジンジン麻痺するような感覚を味わいました。

 コンクール向き・・・・・そういう風には言いたくないけど、どうしても、上を目指すと、そんな曲を持ってくることになるんでしょうね。

 もちろん「金賞→東日本大会進出」した上位の学校は、さらにプラスアルファの感動を与えてくれた演奏でした。あとから考えると・・・ですけど(笑)

 さらに言うなら、長女の学校の演奏は、現代曲ではあるけれど、派手さより情緒とアンサンブルの上手さを強調する編曲で、よそとは一線を画していたと思うのですが・・・・親バカを差し引いても・・・・今回は評価されませんでした(涙)。




 自分が演奏する立場だった25年前、当時の指導者から受けた音楽的薫陶は、ずっと私の音楽(だけじゃないかも)の方向性を決めています。

 いわゆるクラシック音楽。それも古典よりロマン派以降。あるいは吹奏楽的には古典のイギリス音楽などを、美しく柔らかく、美味しそうにロマンチックに奏でることが至上である・・・という教え。


 ハーモニーはピラミッドのように、低音ほど豊かに安定して響かせる。
 中音域は、極上のショートケーキがそうであるように、ふっくらして美味しい厚みを。
 高音はうるさくならず、主張しすぎないであっさりと、しかしキラキラとてっぺんに乗っかること・・・・。


 正味2年にも満たず、個人指導を受けることもない、一部員と顧問という淡泊な師弟関係だったはずですが、本当に私の骨身に染みる音楽解釈でした。

 部活動そのものの思い出もたくさんありますが、それ以上に私の財産です。



 ・・・・昨日コンクールでステージに上がった中学生達。あんなギンギラギンの演奏にばかりしのぎを削って、得るもの、あったかな・・・・?

 以上、負け犬の遠吠えでした(苦笑)





5日(金)

 9月になってから、この夏の最高気温を叩き出すことの多い北海道です。暑い!



 ベランダで育てていたマリーゴールドが咲いて、次々に咲いて、本当に嬉しく思っていたら、小さい蜘蛛でしょうか、なにか糸をたくさん出す生き物にやられ、みんな駄目になってしまいました・・・・

 一番の花盛りの時に、写真を撮っておけばよかった。今の姿は哀しいです(涙)。

 


 おじぎそうは、アブラムシにやられて、一時はほとんどの葉が枯れ落ちてしまっていましたが、「牛乳水」や「酢水」のスプレーをして復活させました!
 

 しかしまた、やっと蕾がついてきたのに、アブラムシ再発生(怒)

 叩き落としたり、酢水かけたりして、もう一頑張りしています。

 


 コスモスは・・・・背の高さが災いして、結局1本しか生き残っていません(マンションベランダは風が強いので、背の高さは弱点です)。

 これだけは咲いておくれよ、と祈る気持ちでいましたが、昨日、毛虫さんが住み着いてらっしゃるのを発見(泣)

 お立ち退き願いたいので、酢水をかけてみましたら、ビックリして移動はしましたが、そこも同じコスモスの上ですから・・・・

 枯らす害があるのかわからないので、まあ、どうぞごゆっくり・・・と諦めています。

 


 虫除けの意味を込めて導入したタイムは、我関せず・・・どんどん成長中

 


 「ブッダ」(手塚治虫)を読んだせいでしょうか、無用な殺生はせずに済ませたいと思うようになり、このベランダに出る程度の虫には、生きてお引き取り願っています。

 タイムの鉢のポールに小さな蜘蛛の巣がかかっていますが、私の生活エリアからうまく外れた方向に有るので、必死にスルー・・・・。

 でも、家族が全員2泊で出掛けていた間に、西のベランダに巣を張っていた蜘蛛は大きかった・・・・身体だけで直径2センチくらいあった気がします。

 灰色でちょっとビロードちっくな質感で・・・・

 最初気付かずにベランダに出て糸にかかり、どこにご本尊がいるのかわからないまま歩き回って・・・・踏んだり触ったりしたかもしれない・・・・家に入られてたかもしれない・・・・・ひいい、思い出しただけで泣きそうです。

 お盆の直前だったので、「おじいちゃん、まだちょっと早いです。いったんお引き取りを・・・・」とベランダの外に追いやって手を合わせました。





3日(水)

 ピアノの発表会が近づき、焦っている私です。

 「もう、ひととおり弾けるようになったし〜〜」と、夏休み中は練習が甘くなっていたのですが、昨日、久々にレッスンを受けて愕然・・・・

 まずテンポが遅すぎ。

 さらに、譜読みが間違っているところ有り。

 普段は電子ピアノで練習しているので、本物のグランドピアノでは鳴らない音が多すぎる=つまり私の指の力が弱い。

 などなど、課題は山積み。溜息が出ちゃいます。

 でも、せっかく出していただける発表会ですから、これからしばらくは、少し本気で練習します。悔いの無いよう頑張ってみます。





 話は変わって。

 以前ここでも紹介した「くるねこ」さんから繋がって、最近よくお邪魔しているのが「花福日記」というブログ

 ネタの切り口が面白いな〜〜私の憧れる方向性に近いんだよな〜〜と、いつも笑いつつ感心しつつ、ちょっと妬ましいくらいの気持ちで見ていたら・・・・。

 先月末に私もここに書いた、「聖☆おにいさん」を思いっきり取り上げてらっしゃって!!

 こういう偶然、嬉しいんですよね〜〜♪




 



1日(月)

 昨日は"北海道マラソン"が、行われました。

 このところ、雨も多く気温も低かった札幌ですが、急に昨日から暑くなり、とにかく湿度の高い過酷なコンディションの中、ハイペースなレースで、驚きながら観戦しました。

 我が家がいろいろとお世話になっている、ボアネージュの山脇さんが出走されており、無事に完走できるか?記録は?今年も"愛のバナナ差し入れ by 妻の景子"は成功するのか・・・?等々、気になりながら見ておりました。

 結果は山脇さんのブログにもありますが、308位 3:06:19!おめでとうございます!



 夏のマラソンでも、スピードで競い合うことができる・・・・北京オリンピックを見て受けたショックは、私のような素人はもちろん、マラソン業界全体も強く受けているようで、テレビ中継の解説の端々に表れていました。


 男子で優勝した高見澤さんという方は、春に実業団を辞めて、母校(佐久長聖高校)の指導者になったとのこと。

 練習量は実業団にかなわないけれど、生徒に教えると同時に自分も教えられることが多く、練習の質なら負けない・・・・そんなコメントが実況者からありましたが、「マラソンってとにかくたくさん練習しないといけない?!」という概念を打ち破る点でも、北京ショックに重なると思いました。


 口の悪いコメンテーターに「実業団で、よほど上の人から抑えつけられていたんじゃないの?環境が変わってこんなに伸びるなんてね〜〜」と皮肉られていましたが、本人は「(この優勝を受けて今後は?の問いに)自分は指導者なので、年末の高校駅伝で佐久長聖が優勝するよう、一生懸命に指導することです。応援よろしくお願いします!!」なんて清々しくて・・・・。

 私は気に入ったわ!応援させていただきます(笑)



 ちょっと強引かもしれませんが、自分のピアノに対する姿勢を、励ましてくれた気もしているんです。

 こども時分に10年間ほど習っていたピアノを、20年ぶりに再開してからそろそろ3年になります。

 再開した動機には、自分のこどもたちに「習い事っていうのはこういう構えでするものだぁ!!」という気合いを教えたい・・・・というのもあったからです。

 与えられた環境で、人より少し上手いからって漠然と続けているのと、環境的には逆境でも、自分が打ち込むことで何かを人に伝えたい!という熱のあるのとでは、上達が違いますよね〜〜〜

 もちろん、反射神経や筋肉はリアルに衰えますから、そういう面では争えないのですが、2〜30年前の自分より、今の私の方がピアノは上手いと思う!






バックナンバー一覧へ戻る