ときど記
編みながら、あれこれ思ったこと。 季節感と生活感。 2010年3月

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23日(火)

 無事に、こども達の卒業セレモニーが済み、いろいろなことが一段落しました。



 長女の中学校の卒業式は、とても厳か。
 卒業生が300人以上いるので、全員への証書の授与は淡々とスピード重視でしたが(それでも1時間以上かかっていましたよ)、卒業生そして在校生との合唱はとてもレベルが高く、ちょっぴりグッと来てしまいました。


 そして長男の、小学校の卒業式。こちらはとてもアットホーム。
 卒業生一人一人が決意表明を述べてから証書をいただき、在校生は1年生から全員が出席して呼びかけや歌に参加。

 ・・・・いわゆる”こどもの歌声”ほど、親の涙腺を刺激するモノはありませんよ。
 数日前に、中学生の様子を見ているだけに、こんな無邪気な歌声を聴けるのも最後か・・・と感慨ひとしお。

 しゃくりあげながら一生懸命歌う卒業生の顔を見ていると、こちらも耐えられません。

 ちょっとはウルッとなるかな〜くらいに想定していたのですが、終わると頭痛がするくらい泣かされてしまいました(苦笑)。

 長男の成長が嬉しいのはもちろんですが、私自身が成長させてもらった”小学生の母”としての9年間への想いと、あと、長女の受験の解放感が後押しして、あんなに涙が出ちゃったのだと思います。

 その夜の謝恩会では、ハジケてしまいましたね〜(苦笑) ”終わりよければ・・・”と言いますが、とても楽しく小学校母ライフをシメさせていただきました。



 ちなみに長女ですが。志望校に合格できました(嬉泣)!!

 ネガティブな感情を、親の前ではめったに口に出さない彼女も、「怖いよ」と言いながら待つその瞬間・・・・私はずっと、慰め方を何パターンも用意して、でもそんなのうまく言えないの分かっていながらオロオロして・・・・あと1日、半日、何時間とカウントダウン。

 じいちゃんばあちゃんをはじめ、たくさんの方にも同じように心配していただき、そして喜んでいただきました。この場を借りて、お礼申し上げます。

 本当に本当に、ありがとうございました。





14日(日)

 毎年同じようにめぐっているはずの季節ですが、今年の春は、私にとってBIGです。

 長女が中学を、長男が小学校を卒業するからです。


 自分自身が、卒業だの進学だの、別れだの出会いだのを、七転八倒しながら乗り越えてきたのがついこの前のような気がするのに。

 最後の卒業から20年経つんですよね。そりゃ、こどもたちも育っているわけだ。



 先週末は、中学校の方で、謝恩会が開かれ、参加してきました。

 「中学からはPTAに首を突っ込まない」と強く決意して過ごした3年間。見事に、保護者のお友達が出来ず(苦笑)。見事に、先生方のお顔もお名前も分からず(大苦笑)。

 それでも、こどもが幼稚園・小学校の頃のママ友達はいるし、吹奏楽部では多くの方々にお世話になったので、全く孤立することはありませんでしたが、それでも、パーティー会場を泳いで楽しむ、って訳にはいきませんでした。

 謝恩会(正式名称は「卒業を祝う会」)なので、長女がお世話になった先生に、保護者としてお礼を申し上げるべき会だったのでしょうが、長女もあまり学校のことは話さないので、どの先生が受け持ってくださったのか今ひとつ自信が持てず。

 なにぶん大規模校なので、同じ教科でも複数の先生がいらっしゃるし・・・。先生の方が、うちの長女を識別してくださっているのかも不安に思えてしまって、もじもじしている内に学年全体の一次会は終わってしまいました。

 (クイズ大会では、もじもじ返上で張り切ってしまいましたが)



 クラス毎の二次会では、多少、お顔と名前の分かる方々とご一緒できたので、ずいぶん色々とお話しできました。

 ちょうど、第一子が中3というお母さんばかりが集まったので、初めて経験した「受験生の母」の大変さを、思う存分ぼやき合うことが出来て、だいぶスッキリしました。

 直前の模試でひどい点を取って泣いた子を乗せた車のこと。
 あんなに頑張って勉強してきたけど、試験が終わって自己採点をして、落ち込んだり開き直ったりする姿を見る気持ち。
 試験日から合格発表までの、この宙ぶらりんな時期の長くて辛いこと。
 長い目で見れば、どこの高校へ行くかではなく、なにを学んでその後の人生を生きていくかが大切!って、わかっちゃいるけど、やっぱり、喜ぶ姿が見たいこと。

 どんな親御さんも、悶々としながら頑張ってらっしゃることがわかって、行ってよかった二次会でした。


 さて、明日はその中学の卒業式。明後日は合格発表の日。

 待ち遠しいような、さみしいような。主役の長女以上には感情を出すまいと思っていますが、頑張れるかな。



 そして今週末には長男の、卒業式そして謝恩会。こちらは明るく、めでたさ100%で親子ともどもはじけてきたいと思います!!






5日(金)

 長女の高校入試が終わりました。

 あとは発表を待つ・・・・2週間弱は、俎上の鯉です。


 親の私が勉強する訳じゃないし、気軽に考えていました。

 長女は「よりよい高校へ進学したい、行ってやりたいこともある」という前向きな気持ちもあったし、普段から真面目に学校生活送っていたし、特に尻を叩かなくても「頑張らなきゃ」と自然と思ってくれていたので、本当に、簡単なことのはずでした。

 実際、ここにも、「最低限、ご飯作って、家を暖かくしておけばいい」と、気楽意見を記したこともありましたし。

 どっしりと平常心で、大らかに見守って、私は私のすべきことを粛々と・・・・・そうやって乗りきるはずだったのです。



 でもねぇ〜、出来ませんねぇ〜〜〜(苦笑)

 要らぬ心配が次々と沸いてしまって、でも、いちいち口に出して長女に浴びせては負担になるかと、呑み込んでは必要以上に反芻し。結局、自分で胸焼けし。

 一番大変なのは本人のはずですが、長女は親に心配かけまいと、押しつぶされそうなプレッシャーにも、気丈に振る舞っていたようです(親バカすいません)。

 なのにそれを、「(大変じゃないよ、と)演技しているのか?もしかしたら、もう頑張る気持ちの糸も切れて、放棄しているのでは?」などと詮索し、何日も憂鬱になってしまったり。

 受験生の母として先輩の友人知人に泣きついて、どうしたらいいの〜〜慰めて〜〜励まして〜〜と、随分甘えさせてもらった時期もありました。

 自分の場合の進学・学歴などを省みて総括したり。でも私と長女では性格も時代も違うから、なんにもアドバイスできないと弱気になったり。血の繋がった親なんだから、こんなに遠慮してどうする、もっと毅然と意見すべきだ!と思ったり〜〜〜


 普段、のほほんと生きているので、大変でした。
 思いしらされた!良い勉強になった!とは思いますが。私、脆すぎですね(笑)









1日(月)

 先月は、ときど記も2回しか更新できず、想像以上にあっという間の2月を過ごしました。

 2月末に予定した「ニットカフェ@徒然、、」は急遽、「ニットカフェ@♪ピンポンつつみ♪の家 with フィギュアスケート女子シングル・フリー応援」の会となり、Tさん、新メンバーKさんと3人で、緊張&涙の時間を過ごしました。


 浅田真央ちゃんが、今期は不調と言われ続けながら、どんな風にオリンピックまで仕上げてくるのか。直前のNHKスペシャルを見ただけのにわか評論家の私ですが、思いを込めて演技を見ました。


 本当に、本当におこがましいのですが。と前置きして。

 私の人生の晴れ舞台、札幌kitaraの小ホールでのピアノ演奏と、つい、どうしても重ねてみてしまうのです。

 なにもかもスケールが違いすぎることは承知の上で(くどいですか?)。
 「一見困難なことに挑戦して、本番に一発で披露する経験を共有した、私には分かるよ、いろんな流れが・・・・」と、かなり入れ込んでしまいましたよ。

 「1曲を、技術的にきちんとこなし、なおかつ芸術的に・精神的に解釈して、観た人聴いた人に一定の印象を抱かせる」ために準備するとき、演者は作品に対してどのような
気持ちを持つのか。その気持ちは時間とともにどんな風に変化するのか。

 いや〜〜いくらでも語れますけど(笑)。語りませんとも。私も大人ですから(苦笑)。


 ともかく、そんな過多な感情移入からカムバックしてきた私にとって、メダルの色は関係有りません。そもそも採点して良いものなのか?採点する組織のあり方は?国を背負わされる五輪の意義は???みたいな議論は、不毛じゃないけど私のすることでもないし。



 さあ、オリンピックのあと、我が家には卒業入学の春の嵐が来ます。

 もう、繊細なアーティストを気取るべきでなく、安定感ばっちりの肝っ玉母ちゃんとして家庭内にドッシリとしていなくては!






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