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古道具 古賀

画家 中田恭一 〜1960年

『熱海の風景』

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古道具 古賀

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MISTYMAMAさんのブログから参照

私のお爺ちゃんの話し。。。

中田恭一画伯

 恭一少年は、本を読みながら、のろのろ山道を歩いて行く.
畑へ行かないと叱られるし、畑へ着けば本も読めない.絵も描けない.
それで、畑へ着く頃は、夕暮れになっている。
『百姓の子が、本で飯が食えるか.はや畑の仕事をせよっ』とお父さんはいつも怒った。
 恭一少年の蚊屋には、50センチほどの、四角な穴が開けてあり、
そこから首と手を出して、夜中まで絵を描いていた.
蚊が多いしカンテラの火を、蚊屋の中に入れると危ないからで、
寝る時は、その穴を紙でふさいで寝た。
 恭一少年は、大草小学校を卒業すると、神戸小学校の先生になった。
『今夜は泊まり番だよ。』と言って家を出る日が多い。
だが、学校の仕事を済ますと、豊橋へまっしぐら、絵の勉強だった。
 かすりの着物にしまの袴、下駄を履いて、20キロメートルの道を歩いて行くのだ.
絵を習うと、また歩いて帰る.家に帰ると夜明けだった。
 やがて恭一は東京に出て、小学校の先生をしながら、絵の勉強に励んだ。
 美しい水と空が大好きな恭一は、大正8年、中学の先生になって、
三重県伊賀上野へ来て、その美しい水と空の風景を書いた。
 昭和2年、大草(たいそう)と号して書いた、
波切(なきり)のとうもろこしと海の絵が帝展(今の日展)に入選した.
続いて、月ヶ瀬の川と梅の絵、鳥羽港、と次々入選した。
 昭和9年、恭一画伯はまた東京へ出たが、
日本中を歩き回って、書きたい所に行き渡ると、いつまでもそこで書き続けた.
中学や女学校の、絵の教科書も書いた。色々の展覧会にも入選した。
絵で暮らしが立つ様になったのである。
 絵で飯は食えんと反対したお父さんが、病気になった時、恭一画伯は、毎日手紙を書いては出した。
 戦争が激しくなった昭和19年、恭一画伯は、家族を連れて大草に戻った。
もう絵のぐも紙もなくなって、素敵な風景は描けなかった.
生活のため、戦死者の肖像画、掛け軸等、カーテンに何百枚と同じ絵も描いた。
 まもなく体を悪くして、絵が描けなくなり、昭和35年に亡くなった。
 大草(たいそう)画伯が勉強した絵が、今もたくさん残されている。  (昭和50年10月)

『よだかの夜でっぽう』 著者  やまだもと  発行所 近代分藝社(株)



そんな訳で私のお爺ちゃんのお話しでした.
私の記憶にはお爺ちゃんはいません.
でも誇りに思える一つです.



■素晴らしいお祖父様ですね。

自分の力で何かに集中するって
今の若者はなかなか出来ないですね。
便利なツールが有りすぎるからかな・・・・・



ぐてぃさん♪

ありがとうございます(^_^)v
でも私はお爺ちゃんの話ししか知らないんですよ。。。
でも誇りに思ってます.
あってお話しが聞きたかったです.



はじめまして、こんにちは!
東京の小金井の古道具古賀の店主です。
昨日、業者間の書画の交換会で、
「熱海の風景」という古い油絵を手に入れました。
作家は中田恭一。
経歴を調べていて、このブログにたどり着きました。
中田恭一画伯はお爺様でしたか! なんだか不思議です。
とてもいい絵です。
熱海といっても今の旅館がいっぱい立ち並んだ風景ではなく、
のどかな風景で心が落ち着きます。
雰囲気からして、戦前の絵だと思いますが、
残念ながら年月日が書いてありません。

けど、大草という号にしたのが昭和2年でしたら、
もっと前の作品かもしれませんね。

古い美術年鑑などで調べても発見できなかったので
助かりました。 ありがとうございます!



素敵なコメントありがとうございます。。。
実はおじいさんは水彩しか書かないと思ってました.
先ほど母に電話で色々と聞きました.
熱海もよく行ってたそうです.
油絵も水彩の前に描いていた事があるそうです
おじいさんの絵は、東京方面で出回ってるそうです.
実家に行くとおじいさんの絵を買って頂けた方の名前が記す物があるそうで。。。
川口市、横浜、東京と幅広くいるそうです.
その絵、観てみたいです。。。



mistymama様
ご返答ありがとうございます!
今日、写真を撮ります。
このブログには貼り付けられませんよね?
そしたら僕のホームページにアップします。
のちほど、ご連絡いたします。



MISTYMAMAさん、こんばんは!
ホームページにおじい様の絵をアップしましたので観てみてください。
絵の大きさは6号か8号です。



ありがとうございます。。。
拝見させて頂きました.
この色使いからして間違いなくお爺様の絵です
これに良く似た感じの絵が私の家にもあります
帝展で入選した『月ヶ瀬』の絵も私の家にありますが.
お爺様の絵は、観るとすぐにわかります.
優しい色使いなんですよね。。。
ところでこれは、水彩でなく油絵?ですか
観ると水彩の様な感じがします.
ありがとうございます.
母もきっと喜ぶと思います.
あさ様がお持ちと言う事で登録しておきますね



観ていただいたんですね!
ありがとうございます。
お爺様の絵で良かったです。
キャンバスに描かれた油絵です。
水彩ではありません。
ぜひお母さまに観せてあげてください。



本当にうれしいです。。。
何かお爺様に逢えたようで感無量です.
お爺様の絵は本当に癒し系なんで私は大好きです.
1度この絵を見に東京に行こうかな。。。
私の娘も息子も東京にいるんで、行っちゃおうかな(^_^;



画力があっても、時代とともに消えてしまう画家がいっぱいいます。
そういう画家の絵をよく扱うのですが、なかなか消息がつかめません。
そういう中で、中田恭一という作家の身元が判り、
親族の方に出会えるなんて奇跡的だと思います。
私としても本当に良かったと思います。
ジャズバー巡りを兼ねて、絵を観に来てください!



お爺ちゃまの事、救ってくださってありがとう.
きっと天国で私がこの絵に巡り会う様にしてくれたのかな。。。
だから是非拝見したいですねw
落ち着いたら是非伺いたいと思います.
本当にありがとうございます(^_^)v