カイロプラクティックとは?
@では一般的な説明、Aでは本当の説明(少し難しいかも?)
簡単に言うと「アメリカで発展し体系づけられた脊柱・骨盤・四肢・頭蓋骨の治療 法」だといえるでしょう。背骨がズレたり曲がったりしていると、色々な症状や病
気が出てきます。具体的には脊柱の椎骨と椎骨の間の椎間孔という穴から脊髄 神経が出ていましてこの神経は運動神経、感覚神経、自律神経が入っています
ので椎骨が変位して脊髄神経を圧迫しますと運動神経圧迫なら筋力低下、感覚 神経圧迫なら痺れ、痛み、自律神経の問題なら内蔵機能低下などの症状がでます
このズレや歪みを手で正しい位置に戻して、人間に備わった自然治癒力を利用して身体の機能を回復させるという自然医学なのです。
治療は手術をしたり薬を使う事は一切ありません。歪んだ背骨に手を当て瞬間 的に押圧をかけたり、あるいは患者さんの体重を利用して行ったりします。この方法は治療はもちろんのこと、定期的に続けていると病気を予防する事もできま
す。また手技以外には、運動療法、物理療法、食餌療法、補助食品等の指導も行います。
カイロプラクティックの基本的な考え方として
@構造 A化学 B精神の3本の柱 があります。
この3つのバランスが崩れると病気になります。特に背骨と神経の 関係を考える「構造」には最重点をおきます。
神経組織の目的は身体を調整し、内外の環境に適応させることです。
そしてこの神経には中枢神経と末梢神経の2つに分けられます。このうち末梢 神経は、
脊髄神経(31対)といって背骨と背骨の間の孔、椎間孔から出て身体 の末梢まで届いています。
この神経によって脳から命令を送ったり、末梢からの刺激を脳に伝えたりします。
構造的な歪みはこの神経の出入り口である椎間孔を狭め、その中を通る神経・血管・リンパ管に影響を与えます。そのために身体の 調節は乱れ、抵抗力は弱まり、病気にかかったり、身体が不調になったりします
背骨のズレを治すことは椎間孔の圧迫をとり、神経等の機能を正常に戻すことになり、
病気も回復するのです。
なぜずれるのか?
「外傷・職業・精神的・栄養・薬物・物理的な問題で筋肉バランスが崩れて背骨がズレていきます。」
カイロプラクティック マニピュレーション(アジャストメント)矯正の事
関節の可動性が減少して機能障害が起きている場所を見つけて矯正する事ですけど、これらの操作を
科学的、理論的に理解しないで使用している治療家が 大変多いので少し説明します。
クラッキング(関節がボキッと鳴る)させる事によって、クラッキングさせないで関節を操作するよりも3倍近く関節を離開させる事 が出来ます。(RostonとWheeler
Haines)
これはどういう事かと言いますと良く広告で見かけるソフトカイロとかボキ ボキやらないとかその様な操作よりも関節可動域を広げる事が出来、神経系に
も強く働き掛けて治療効果をあげる事が
可能です。
イメージが恐いと思う人や以前他の治療院でクラッキングされて痛くされた人がいますがこの様な治療は習得するのに難しく、時間もかかりますが、残念ながら
法的規制がないので使いたい人が勝手に使えます。カイロプラクティックやオステオパシーなどの専門の学校で2年〜4年ぐらい勉強しても出来ない人がいるのに、ちょっとしたセミナーや短期講習で学んで治療に使う人がいます。大変危険です。こういう人たちが事故を起こし、イメージを悪くしています。もう少し言わ
せてもらえれば、強い治療を上手く出来る人はソフトな治療も勿論上手く出来ます。刺激量は人に合せて調整しますので
まったく問題ありません。
カイロプラクティックマニプレーションの鎮痛効果は科学的に証明されています。 痛みを伝える細い神経が脊髄に入るところで椎間関節の周りにある関節包深部
に存在するタイプU受容体(機械的侵害受容体)を矯正する事によって刺激して 痛みを伝える細い神経をエンケファリンという物質で痛みを脳に伝えることをブロ
ックします。またタイプUから出る神経は太く伝導速度が速く、痛みを伝える神経は細く伝導速度が遅いので脊髄内で細い神経からの伝達を遮断して痛みを脳へ伝えなくするというゲートコントロール説も1960年代から存在します。(現在はGABA介在と判明)
要する に筋肉を揉んだりするだけではエンケファリンはでないのです。
クラック音(ボキッという音)は何か?
関節の中はわずかな負の内圧で維持されており、これは関節の安定性のため であります。関節に対してカイロプラクティック マニピュレーションをする事によって関節に牽引力が加わり関節内圧は下がり、
これが滑液中の二酸化炭素分圧と等しくなる所までくると、二酸化炭素をはじめ とする滑液中に融解している各種の物質が瞬間的に気化し関節内の中央部で
気泡となります。そして滑液が低圧域へ急激に流れ込む事によってこの気泡が 破壊され、これが音として聞こえるクラック音となります。この気体が再び滑液中
に融解するのに20分かかります。関節内の気体成分の80%は二酸化炭素と 言われています。また膝や肘などが何度もポキポキ鳴るのは腱がはじけて鳴る
音だと思います。
カイロで痛みが良くなることは間違いのない事実である。
なぜなのか説明するのに椎間孔の神経根圧迫を取るからだと昔は言われていた。
私が1990年米国の解剖学のドクターに教わったのは椎間孔内の静脈の血流障害から始まる神経症状の説明でした。
神経根は神経周膜と神経上膜をもたないので機械的な外力に弱く浮腫を起こしやすい。
また椎間孔という狭い骨性間隙を通ることや髄液中に浮かんでいることにより脊柱の加齢性変化や髄液、髄膜の炎症、腫瘍性病変の影響を受けやすい。
静脈は椎間孔を最初に通過して影響を受ける組織なので最も早く現れる。神経学的徴候と症状はおそらく静脈のうっ血が原因であり強い圧迫が無くても神経症状が現れる。静脈血の戻りが損なわれて起こる静脈のうっ血は次に神経の伝道を妨げると考えるからです。
血液循環が滞る神経根はやがて炎症をおこします。
この「神経根炎」の状態になると、神経は過敏になり、後根に影響して症状が出やすくなることもある。
しかし疼痛を神経圧迫では説明できなくなってきています。
なぜなら手術中後根神経を器具でひっぱっても痛みは出ない。動物実験では神経を圧迫しても電気を発しない。神経線維は結合組織の層に囲まれた束になっていて結合組織だけで、末梢神経全質量の50〜90%を構成しているとされている。
神経幹は圧力に対して形を変えて対応しているので簡単には圧迫されない
痛みは知覚神経で求心性で神経根を圧迫して下降して神経走行路に疼痛が出るのはおかしい。しかし神経圧迫をすると痛みは出ないがシビレは出る。最初に知覚異常→近く鈍麻→麻痺となりこれは神経走行路上に症状が出る。痺れなどの伝道障害は出る。
10年以上前であろうか大川DCが求心性神経入力不全を紹介してくれて私のわだかまりは取れそしてトリガーポイント療法の関連痛や徒手医学の論文の放散痛のことを読んできた
今さらであるが少しまとめてみた↓カイロプラクターも整形外科医も神経生理学
(痛み学)を学びなおしましょう。
不 安 怒りなどの精神的なストレス 体に対しての物理的な外傷ストレス(転んだとか重いものを持って筋を損傷した)などで筋肉が緊張して血流が悪くなり組織
が酸欠になる。そうするとプロスタグランジンやブラジキニンなどの痛みを出す物質が出て疼痛が出ます。痛いので知覚神経が脊髄後角に伝導されると、交感神
経節を介して、筋肉や血管が収縮し、血行が悪化(局所乏血)し交感神経優位になり痛みのサイクルが出来る。
痛いので動きが悪くなる。この過剰な侵害刺激と、筋肉・関節の動きの情報である圧動き覚(プロプリオセプション)の過少な刺激で痛みは増すし、筋肉はスパズムを起こすし、関節可動域の
減少と疼痛などの症状がカイロプラクティックのサブラクセーション複合体ではなかろうか?
サブラクセーションとは我々カイロプラクターでないと理解しがたい単語である。
Myo-Joint-Dysfanction すなわち 筋関節機能不全が適していると思う。
柔軟性を失った軟部組織は、無理なことを何かしなくても日常生活の動作などによって損傷してしまう。すると、その軟部組織の損傷およびそれに伴う炎症が、侵害刺激を求心性神経に入力してくる。これを脳が痛みとして認識する。痛ければ動きたくなくなり、痛みからかばう姿勢などとって寝ていたり痛みの出る方向へは身体を動かさなくする。その結果、受傷部位付近の椎間関節の動きが制限される。すると当該部位付近の筋群が、益々収縮して硬くなり、関節の不動化へ進み、
そうなると筋群にはトリガーポイントや筋スパズム(不随意の筋収縮)が発生することもある。
もともとの損傷からくる物理的な痛み、それに伴う炎症からくる化学的な痛み(ブラジキニン、プロスタグランジン、ヒスタミン)さらにはトリガーポイントからくる痛み。
これらはすべて「侵害刺激の入力の増大」に寄与する。
関節の可動制限は、当然、当該位付近の組織からの圧・動き刺激の入力の減少をもたらす。
適正な圧・動き刺激の入力は侵害刺激を脊髄レベルで抑圧する。
すなわち脊髄後角内でGABA作動性介在ニューロンによって抑制されるのです。
ただでさえ侵害刺激が増しているところへもってきて、それを抑える役目を担う
圧・動き刺激が入ってこないのでは、痛みは増すばかりである。
痛みを取る方法は
アジャストメントはクラッキングさせないで関節を操作するよりも3倍近く関節を離開させる事 が出来ます。(RostonとWheeler Haines)
関節の可動域が大きくなることにより、周囲の腱、関節包、筋肉などが伸ばされて弛緩します。
この矯正後の筋肉の弛緩が疼痛サイクルを遮断して疼痛を改善させます。
さらに、関節の周囲にある受容器が、たくさん刺激されるようになります。
痛 みを伝える細い神経が脊髄に入るところで椎間関節の周りにある関節包深部に存在するタイプU受容体(機械的侵害受容体)を矯正する事によって刺激して
痛みを伝える細い神経をエンケファリンという物質で痛みを脳に伝えることをブロックします。またタイプUから出る神経は太く伝導速度が速く、痛みを伝える
神経 は細く伝導速度が遅いので脊髄内で細い神経からの伝達を遮断して痛みを脳へ伝えなくするという脊髄後角のゲートコントロール説も1960年代から存在し今では脊髄後角内でGABA作動性介在ニューロンによって抑制されている事が分かっています。
これが疼痛を改善させます。
また腰痛に関しては
腰椎椎間関節は、後方脊椎支持組織として働く潤滑関節であり、特に脊椎の運動時に可動域が大きく、そのために変形性関節症性変化をきたしやすく、患者も丸めた脊柱でデスクワークが多く腰椎屈曲を強くすると、椎間関節が拡大し、関節包が緊張し、内圧が亢進する。
この部位に対し様々な方向から力がかかり続けると、椎間関節包の肥厚や弛緩が起こり、それらの一部が関節間に入り込んだりする。引っかかりや関節のロック状態または癒着状態をスパイナルアジャストメントにより改善できる。
体性自律神経反射で関節の矯正刺激で自律神経の反射で患部の血流がよくなる
(W.H.Kirkaldy-Willis, M.A., M.D.,F.R, C.S., Managing Low Back Pain,
Chuchill-Livingstone,1998)
痛くない方向へ動かすということ
徒手的な治療では痛みのない方向への矯正や牽引 モビリぜーションが圧動き覚の刺激の増幅をもたらし有効ということになる。
この理論からするとリスティングとか正しい方向への矯正とかは当てはまらない。
100年以上言われてきたカイロプラクティックの理論や哲学が、、、、
しかし医学は常に進歩して新しくなっていくもの
当たり前のように教えられてきたものが違くなったなど医学ではよくあることです。
なぜ筋骨格系の痛みがカイロプラクティックの治療で治るのかは神経の圧迫を取るからという説明よりディスアファレンテーション理論(求心性神経入力不全理論)のほうが正論である!
脊椎の関節の動きが悪くなりそこからの神経の入力が減少して痛くなるので矯正して可動性をつけて神経の入力を増やせば痛みが減る こういうことです!
カイロプラクティックアジャストメントは上記の理由で筋緊張を緩和させて痛みを取り筋関節機能不全を直している
これでどうだろうか?
カイロプラクティックで疼痛が緩和される説明だけだとこんな感じですが
構造的な歪みで左右差がでて左右の筋肉の緊張に差が出たり
仙腸関節のゆがみや腰椎の側湾で脚差が出ると座れば坐骨結節の高さが左右違うし 立てば股関節の左右の高さが違い
立位や座位で腸骨稜の高さも違いますので脊柱起立筋は左右差は出ます。これが筋緊張の原因でもあるのは勿論の上でのお話です。
(矯正で構造的な治療も必要で今までの理論を否定してるわけではありません)
カイロプラクティックは代替療法の1つでWHOが認めている代替療法はカイロプラクティックと針です。
オルタナティブ・メディスン(代替医療)
ALETERNATIVE MEDICINE
西洋医学(正統医学)以外の非正統医学を代替医療とよんでいる。
英国では代替医療と言う言葉よりも補完医療=西洋医学を補う医療(COMPLEMENTARY MEDICINE)と言う言葉のほうが好まれて使われている。代替医療の発展において日本はアメリカ、英国に10年遅れていると言われている。なぜかと言うと、英国では代替医療も健康保険の対象なっているし
イギリス王室がスポンサーとなっているホメオパシーの病院もあります。
アメリカでは代替医療が学会や行政で見直されて、国立衛生研究所(NIH)で予算化して研究がなされていますし、開業医は患者のニーズに応じるように代替医療の技術習得のため多くの医師がセミナーを受講していると聞きます。
そして世界各国で昔から行われてきた医療を伝統医学と言って例えば中国では漢方、鍼灸、気功、大極拳などがあり、インドではアーユルベーダ、ヨーガ、など、チベットではチベット医学、イスラム圏ではユナニ、ホメオパシーなど、ヨーロッパではホメオパシー、ナチュロパシー、温泉療法、アロマテラピーなどあります。
またホリスティック メディスンと言う言葉もありますが、これは全人的な医療と言う意味で身体を部分的でなく、一医療分野からだけではなく、身体を全体的に、またあらゆる分野からその疾患に対して柔軟な体制を取る事が出来る理想的な医療であると言えます。
そして西洋医学と代替医療を合せたものを統合医学(INTEGRATIVE MEDICINE)とよんでいる。
日本では医師の力が強く、行政も柔軟な対応をしないので西洋医学中心に医療の発展をしてきましたが、その影で色々な民間医療を含める代替医療を必要としている患者も増えているのが現実で、その結果未熟な治療家もいれば、医師と同等レベルの治療家もいます。
病気ではないがつらい症状の人はたくさんいる訳で、そういう人は病院へ行っても異常ないと言われて帰ってくる事が多く、その様な人が代替医療で症状が良くなっているので、行政レベルで調べ、研究できる日が来る事を望みます。
英国のA・ スタンウェインは32種類の代替医療を列挙している。
1 鍼術
2 アレキサンダー法
3 アロマ・セラピー
4 人智学医学
5 アーユルベーダ
6 バック療法
7 バイオケミック
8 バイオフィードバックス
9 カイロプラクティック
10 色彩療法
11 導引術
12 心霊療法
13 薬草療法
14 ホメオパシー
15 水治療法
16 催眠療法
17 マクロビオティック
18 メガビタミン療法
19 ナチュロパシー
20 陰イオン療法
21 オルゴン療法
22 オステオパシー
23 パターン・セラピー
24 サイオニック療法
25 ピラミッド療法
26 ラジエステシア
27 ラシオニック
28 反射帯療法
29 ロルフィング法
30 指圧術
31 音声療法
32 ヨーガ
ディバーシファイド・テクニック
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仙骨―後頭骨テクニック
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ガンステッド・テクニック
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アクティベーター・テクニック
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ピアーズースティルワゴン・テクニック
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レセプタートーヌス・テクニック(ニモ・テクニック)
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スパイナル・タッチ・テクニック
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アプライド・キネシオロジー
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カイロプラクティック脊柱生体力学
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応用脊柱生体力学工学
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ローガン・ベイシック・テクニック
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パーマー上部頸椎テクニック
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ナショナル上部頸椎テクニック
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ペティボン・テクニック
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脊柱ストレス
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スピアーズ・無痛システム
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トムソン・ターミナル・ポイント・テクニック
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トフトネス・テクニック
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可動触診およびカイロプラクティック・テクニック
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鼻内テクニック
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肛門周囲姿位反射テクニック
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フォン・フォックス・コンビネーション・テクニック
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ブレア・テクニック
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生物エネルギー・シンクロナイゼーション・テクニック
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キングコンセプト
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CHOK―Eシステム
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カイロプラクティック神経生化学分析
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ポラリティー・テクニック
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コンセプト・テクニック
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カイロエネジティクス
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メアズ・テクニック
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クレニオパシー
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レイナート・テクニック
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ディレクショナル・ノンフォース・テクニック
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屈曲伸延療法(COXテクニック)
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リエンダー・テクニック
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グロスティク・テクニック
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フリーマン・カイロプラクティック法
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アトラス・オーソゴナリティー・テクニック
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神経―情動テクニック
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マイクロマニピュレーション
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神経―器質テクニック
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ネットワーク
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