設定や世界観がある程度出来上がっていた状態で、山岡さんからお話をいただきました。「いただいた」にも関わらず、結果的に、ほとんど力技で、まったく別物のストーリーに変えてしまったことをここにお詫び申し上げます。30分という時間制限もあり、あまり多くは盛り込めないだろうと踏んでいたので、ストーリーは、一発芸のようなしゃれっ気があり、複雑でないものを、と思いました。あと、キャラにものすごくいい雰囲気があったので、それは壊さないようにしようと。とにかく、打ち合わせをいっぱいしたなあ、というのが今回の感想。時計に目をやると、午前3時…。もはやなにを語っているのかもよくわからず、両目は**状態、なんてこともありました。とはいえ、複数の人間がこれだけ熱くなって物作りする機会など、普通に人生を送っていたら滅多にあるもんじゃありません。山岡さんには、大感謝です。

手元に残っている膨大なメモやラフには、そのときどきのテンパリ具合が如実にあらわれていて、今ではもう思い出アルバムのようなものです。
まだ、ストーリーが固まっていないとき、話をしたのが間違いだった。

同じ職場で働く山岡君にちょっと休憩という感じでタバコをもらいに行くと、軽く今回の話題になり、ストーリーの話へ、そして次には、「そこんとこ、3Dでやってみたくないですか?」といつもの口調。「えっ、いまの途中段階のテイストに3Dのテイストは合わないし、あとで大変になりそうだけど」。
すると山岡君、「大丈夫ですよ。小林さんなら」とさっきもらったタバコに視線が…。

前から思っていたが、彼は人の使い方がうまい。そんな経緯で参加したが、3DCGでアニメーションを造るのは初めてに近かったので実験の繰り返しだった。
リアルになりすぎないよう、3Dを原画に違和感なく、を前提に進めていったが、感想の部分は山岡君に委ねることに。また次回があるなら夜露死苦。