啓蟄  二十四節気を現代の天候から観る
(2016.02.07 掲載)


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啓蟄
 「言葉の意味は,冬ごもりの虫がはい出る(岩波国語辞典第六版)。2016年は3月5日です。
 今回も,東京の日別の平年値を用いて,「啓蟄」のころの天候を確かめてみることにしましょう。
 日別の平年値の中に,「降水量1o以上の日数」と「日照率40%以上の日数」という項目があります。「日数」を日毎に算出していますので,日別の「降水量1o以上の出現率」,「日照率40%以上の出現率」と言い換えてもよい値です。

※日照率40%以上について
 日照率は (ある日の)日照時間÷(その日の)可照時間 で,可照時間は「太陽からの日照が当たりうる時間」(雲や山などの影響は無視する)です。
 気象庁のホームページで見ることのできる各地の気象台の観測データに,「天気概況」という欄があります。この蘭(の昼の項)に「晴」と記載されることと,日照率が40%以上であることの対応がよいことから,晴れ日数の目安として「日照率40%以上の日数」が用いられています(残念ながら,基礎となった調査結果が公表されていません。)。

 気温とこのふたつの量から,冬から春にかけての天候から見てみましょう。図1は,東京の1月1日から4月1日の降水量1o以上の日数,日照率40%以上の日数,日平均気温,日最高気温,日最低気温の平年値を示したものです。


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1図 1月1日から4月1日までの降水量1o以上の日数, 日照率40%以上の日数,日平均気温,日最高気温,日最低気温の経過(平年値)


 東京の1月は,降水量1o以上の日数が0.15程度,一方,日照率40%以上の日数は0.75程度と,雨や雪の降る日が少なく,晴れの日の多いことがわかります。
 気温は,「立春」の項で記したように,1月の後半に最も低く,その後は少しずつ高くなっていきます。立春の頃は,日平均気温は,1週間でおよそ0.4℃高くなっていきます。啓蟄の頃はおよそ0.8℃と高くなる速さが大きくなります。
 気温が高まるとともに,降水量1o以上の日数が大きくなり,日照率40%以上の日数が小さくなります。啓蟄の頃には降水量1o以上の日数は0.27,日照率40%以上の日数は0.59となります。
 実際に虫がはい出てくるかどうかはともかく, 気温が高くなる,雨が降り水分も多くなる頃 を「啓蟄」というのは言いえて妙,と感ずるのは私だけでしょうか。






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