夏至  二十四節気を現代の天候から観る
(2016.05.08 掲載)


※※※※※ ご 注 意 ※※※※※

このページは Google Chrome で動作を確認しております。
(Internet explorer ご使用の方は文字サイズを中にしてご利用ください)


 このページは利用者の責任において利用してください。障害・損害に関していっさい責任は負いません。
 また,無断引用,転載かたくお断りします。


 一番下の Nabex のロゴをクリックすると元のページに戻ります。





夏至
 言葉の意味は,太陽が最も北に寄り、北半球では昼が一番長い日。北極では太陽が沈まず、南極では太陽が現れない。六月二十二日ごろ。(岩波国語辞典第六版)。2016年は6月21日です。
 今回も,東京の日別の平年値を用いて,「夏至」のころの天候を確かめてみることにしましょう。
 日平均気温,日最高気温,日最低気温,降水量1o以上の日数,日照率40%以上の日数(1図)を見ると,気温は,立夏の少しあとに上昇の度合いの小さくなる時期があるものの,最高気温,最低気温,平均気温は,それぞれ立夏の頃の21.9℃,17.9℃,14.2℃程度から,夏至の頃には,25.7℃,22.5℃,19.7℃と,上昇します。
 日照率40%以上の日数は,立夏の頃の0.53から0.46へと一旦減りますが,芒種の少し前には0.52と回復します。その後,急に減り,夏至にの頃には0.27となります。他方,降水量1o以上の日数は,芒種の少し前に0.29と減り,その後増え,夏至の頃には0.45位になります。梅雨ですね。
 5月終りに雨の日が減ることについては,東京のみではなく,本州から九州にかけての広範囲で見られることが指摘されています(藤部,2006)。

geshi
1図 4月1日から7月1日までの東京の降水量1o以上の日数, 日照率40%以上の日数,日平均気温,日最高気温,日最低気温の経過(平年値)


 次に全天日射量,日照時間を見てみます(2図)。
 日照時間は,5月の終わり頃には5.8時間位ですが,夏至にかけ少なくなり3.2時間程度にまで少なくなります。せっかく可照時間の最も長い時期なのに,雲に遮られてしまいます。
 逆に降水量は,6月初めには4.0oを下回りますが,次第に増え,夏至の頃には6.8oになります。
 全天日射量,日照時間は,5月初め,5月終りから6月初めにピークがあります。全天日射量のピークの値は5月初めも,終わりも同じくらいの値(16.8MJ/u,16.9MJ/u)ですが,日照時間は,5月初めが6.2時間であるのに対し,5月終りは5.8時間と後半のほうが小さくなります。
 日照時間は少ないですが,日射量は大きい,すなわち, 日射しが強い ということになります。


geshi
2図 4月1日から7月1日までの東京の全天日射量,日照時間,降水量の経過(平年値)


 気温は真夏にくらべ低いものの,日向では日射しにより身体が温められます。とくに,スポーツをされる際には,水分補給,日陰で休むなど心掛けるべきです。
 また,紫外線も強くなっています。7月の終わりや8月は,晴天が続くことから,紫外線へも注意が呼びかけられますが,5,6月の晴天時の紫外線は7,8月を上回ることもあります。
 なお,紫外線に関して,水戸地方気象台のホームページに「梅雨の晴れ間 −強い紫外線に要注意!−」との記事があります。
http://www.jma-et.go.jp/mito/info/dayori/column201305.pdf

 5月の終わりから6月初めにかけ,近隣の小学校で運動会があるようです。晴れると児童の身体への負担が大きいと思いますので,「曇」であるといいなぁ,と思いを巡らしています。


参考文献
藤部文昭,2006:本州〜九州の梅雨入りに先立つ5月末ごろの少雨期,天気,53,785-790,日本気象学会
 藤部さんはデータを丁寧に分析される方で,多数の論文,著書を発表されています。日本気象学会の機関誌「天気」に発表された論文は電子化(pdf化)され,日本気象学会のホームページで閲覧可能です。






end-title