小暑 大暑  二十四節気を現代の天候から観る
(2016.06.05 掲載)


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小暑 大暑
 岩波国語辞典(第六版)には,
 小暑 二十四気の一つ。夏至(げし)から十五日目、七月七日ごろ。暑さが本格的になる。
 大暑 二十四気の一つ。七月二十四日ごろに当たり、一年中で一番暑いとき。
と書かれています。大暑には,「きびしい暑さ。酷暑。」との意味も書かれています。
 今回も,東京の日別の平年値を用いて,「小暑」,「大暑」のころの天候を確かめてみることにしましょう。
 日平均気温,日最高気温,日最低気温,降水量1o以上の日数,日照率40%以上の日数(1図)を見ると,芒種の頃から,日照率40%以上の日数が減り,降水量1o以上の日数が増え,夏至から7月上旬にかけそれぞれピークとなります。気温も,6月半ばから夏至の頃にかけては,上昇の度合いが小さく,平均気温で0.4〜0.6℃/7days,最高気温で0.2〜0.4℃/7days,最低気温で0.6〜0.7℃/7daysです。
 6月の終わりになると,降水量1o以上の日数が減り始め,日照率40%以上の日数が増えるようになります。平均気温,最高気温,最低気温とも,7月初めには上昇の度合いが1.0℃/7days程度となります。
 「小暑」は,この気温の上昇度合いが大きくなった少しあとで,暑くなるぞ,というところでしょうか。
 その後,気温の上昇度合いは,平均気温で0.7℃/7days程度,最高気温で0.8℃/7days程度,最低気温で0.7℃/7deys程度と,ほんの少し小さくなりますが,上がり続け,ちょうど「大暑」の頃に日最高気温の平年値が30℃を超えるようになります。
 5月終りに雨の日が減ることについては,東京のみではなく,本州から九州にかけての広範囲で見られることが指摘されています(藤部,2006)。
 「大暑」は暑さがさらに厳しくなるころを示しています。

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1図 5月1日から8月1日までの東京の降水量1o以上の日数, 日照率40%以上の日数,日平均気温,日最高気温,日最低気温の経過(平年値)


 日照時間,全天日射量,降水量も見ておきましょう(2図)。
 夏至の頃の降水量が目立ちます。「梅雨」です。日照時間や全天日射量は少なくなります。「小暑」の少し前あたりから,降水量は減り,日照時間,全天日射量が増え,「大暑」あたりから日照時間,全天日射量が,それぞれ,0.7時間/7days程度,(1.0MJ/u)/7days程度と大きく増えます。梅雨明けですね。
 前回5,6月の日射しの強さについて触れましたが,この図からも,梅雨明けころの全天日射量は5月の終わり頃より小さく,5月の終わりの日射しの強さが改めて理解できると思います。


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2図 5月1日から8月1日までの東京の全天日射量,日照時間,降水量の経過(平年値)







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