立秋  二十四節気を現代の天候から観る
(2016.07.02 掲載)


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立秋

 岩波国語辞典(第六版)には,
 立秋 二十四気の一つ。暦の上で秋が始まる日。八月八日ごろ。
と書かれています。

 今回も,東京の日別の平年値を用いて,「立秋」のころの天候を確かめてみることにしましょう。
 東京の日平均気温,日最高気温,日最低気温,降水量1o以上の日数,日照率40%以上の日数の平年値の変化を見てみます(1図)。
 前回の「小暑」「大暑」では,気温の上昇度合いが1.0℃/7days程度と大きくなった少しあとが「小暑」,気温の上昇度合いは,ほんの少し小さくなりますが,日最高気温の平年値が30℃を超えるような頃が「大暑」,と書きました。
 大暑を過ぎると,気温の上昇度合いが小さくなり,ついにはマイナスすなわち下降し始めます。
 平年値で最も気温の高い頃,気温が下がり始める頃が「立秋」です。これから少しずつ気温が下がっていきます,というのが現代の意味合いといえそうです。
 立秋までは暑中見舞い,その後は残暑見舞い,という慣行もなるほどと思えてきます。
 日照率40%以上の日数は,大暑の少し前から増え方が大きくなり,小暑におよそは0.30が,大暑にはおよそ0.45,立秋にはおよそ0.54と,立秋の頃に最も大きくなります。逆に日降水量1o以上の日数は,小暑にはおよそ0.37が,大暑にはおよそ0.30,立秋にはおよそ0.24と立秋の頃が最も小さくなります。
 立秋の頃は,梅雨が明け,晴れて暑い日のピークといったと頃でしょうか。

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1図 6月1日から9月1日までの東京の降水量1o以上の日数, 日照率40%以上の日数,日平均気温,日最高気温,日最低気温の経過(平年値)


 日照時間,全天日射量,降水量も見ておきましょう(2図)。
 日降水量は,大暑の頃におよそ4.4oと最も少なくなり,その後増え,立秋の頃には5.5oとなります。
 梅雨明け後,日照率40%以上の日数が多くなるものの,日照時間は立秋のちょっと前,8月の初めをピークに下がり始めます。夏至から1か月余り経ち,8月の初めには,日の出の時刻は(夏至の頃に比べ)15分程度遅く,日の入りの時刻はともそれぞれ早く(夏至の頃に比べ)15分程度早くなっています。その後はさらに日の出は遅くなり,日の入りは早まります。
 日照時間が次第に短くなることも立秋の頃の特徴といえそうです。

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2図 6月1日から9月1日までの東京の全天日射量,日照時間,降水量の経過(平年値)







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