梅もサケェ、酒もウメェ。
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ウメの開花と気温についてのごにょごにょ
(2015.10.05 掲載)


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 一年で最も寒い時季に咲く 梅。

 咲くには,ちょっとは暖≠烽「るだろうに・・・

 ということで,東京のウメの開花日と気温について調べてみました。

 
■用いたデータ
(1)東京のウメの開花日(1967年〜2014年)
(2)東京の月平均気温(1966年12月〜2014年1月)
いずれも気象庁の観測によるデータです。
(月平均気温は気象庁のホームページからダウンロードできますが,ウメの開花日のデータはなく,知り合いを頼りに入手しました。)

■調べたこと
 前年12月の月平均気温とウメの開花日の遅速
 
■えられた結果
 前年12月の月平均気温とウメの開花日の遅速には 有意な負相関 がある。

 散布図を描くと1図のようになります。横軸が月平均気温の平年差(℃),縦軸が開花日の平年差(日)で上が遅く,下ほど早いことを示します。相関係数は−0.62で,サンプル数が48なので,危険率1%で有意な負相関となります。
 12月の月平均気温が高ければウメの開花は早まり,低ければ遅れる,という関係があることになります。


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1図 前年12月の月平均気温平年差とウメの開花の遅速
(点線は回帰直線)



 有意な相関があるとはいっても,回帰直線から離れた例もあるように,12月の月平均気温だけで開花の時期が決まるわけではありません。
 もうちょっと気温との関係を探ってみることにします。いろいろな切り口が考えられますが,「12月の月平均気温平年差が0℃以下の年」について,翌1月の月平均気温平年差と開花日について見てみました。
 2図に散布図を示します。1図同様,横軸が月平均気温の平年差(℃),縦軸が開花日の平年差(日)です。相関係数は−0.85,サンプル数15で,危険率1%で有意な負相関となります。


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2図 前年12月の月平均気温平年差0℃以下の場合の
  1月の月平均気温平年差とウメの開花の遅速

(点線は回帰直線)



 2図の月平均気温平年差に「+」の大きな値がありません。12月の月平均気温と翌1月の月平均気温には相関関係(相関係数0.50,48例)があり,12月の月平均気温が平年を下回る場合,翌1月も平年を下回ることが多く,平年を大きく上回ることはありません。
 この点を考慮すると,12月の月平均気温が平年を下回る場合は,翌年のウメの開花は平年より遅いことがほとんど,大きく早まることはない,と考えてよいでしょう。

【ちょっと脱線】温暖化の影響は?
 近年(とくに1960年代以降)気温が上昇していることは広く知られているところです。気象庁のホームページでは,都市化の影響の少ないであろう15地点の観測値を用いた日本の気温の変動を掲載しています(http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/jan_jpn.html)。 それによれば,12月は100年でおよそ0.88℃(1898〜2014年)上昇しています。
 東京のウメの開花日にも何らかの傾向が見られるのか,調べてみました。1967年から2014年の48年の値に直線をあてはめてみたところ,10年でおよそ3日開花が早まっています。また,東京の1966年から2013年の12月の月平均気温は,10年間でおよそ0.3℃上昇しています。開花日にしろ,気温にしろその年々で値が変動しますので,この長期的な傾向に,t−検定,Mann-Kendall検定を行ってみましたが,いずれの手法でも危険率5%で有意との結果が出ました。

 ちょっと調べてみると,あれも,これもと調べてみたいことが出てきます。でも,ディスプレイと睨めっこをしていると眼が疲れて・・・。
 気が向いたらまた,もう少し調べてみます。





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