| 梅もサケェ、酒もウメェ。 |
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| ウメの開花と気温についてのごにょごにょ_2 |
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| (2015.10.13 掲載) |
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前回は統計でざっくり見てみましたので,典型的な例,すなわち,12月の月平均気温が低く,ウメの開花の遅い年,逆に,12月の平均気温が高く,ウメの開花の早い年について,日平均気温で見てみることにしました。
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なるべく最近の年を,と思い,2006年,2009年を選びました。前年12月の月平均気温,ウメの開花日は下表のようになっています。 |
| 前年12月の月平均気温(平年差) | ウメの開花日(平年差) | |
| 2006年 | 6.4℃(−1.2℃) | 2月7日(12日遅い) |
| 2009年 | 9.8℃(+2.2℃) | 1月8日(18日早い) |
| この2例について,前年10月からの気温の変動を示したのが1図です(日平均気温を5日移動平均しました)。 |
| 2006年,2009年とも,前年10〜11月は両年とも平年上回ることが多く,また,2005年のほうが高い時期もあれば,2008年のほうが高い時期もあり,2本のグラフが何回も交差しています。 |
| 12月に入ると両年の変動は対照的で,2005年12月はずっと平年より低い中を変動し,2008年は平年より高く変動しています。2006年1月の半ばや終わりに気温が平年を上回り,2月7日に(やっと)開花しました。2008年12月の気温が平年より高かった2009年は,1月8日に(早々と)開花しました。 |
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| 1図 前年10月から3月までの日平均気温5日移動平均と |
| ウメの開花日 |
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(2005〜06年,2008〜09年) |
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冬場,日々の気温を感じながら,ウメの開花に想いを馳せることができればいいのですが,いつもいつもこの2例のようにはいきません。
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ちょっと古いですが,1991年を見てみましょう。 |
| 前年12月の月平均気温(平年差) | ウメの開花日(平年差) | |
| 1991年 | 10.0℃(+2.4℃) | 1月30日( 4日遅い) |
| 2009年 | 9.8℃(+2.2℃) | 1月 8日(18日早い) |
| 前年12月の月平均気温は,2009年よりさらに0.4℃高くなっています。しかしながら,ウメの開花は1月30日と平年より4日遅く,2009年と比べると22日も遅くなっています。 |
| 1図同様日平均気温の5日移動平均で見てみると,1991年も2009年も前年12月は平年より高く変動しています。両年の違いを11月に見出すことができます。1990年11月は平年より高く変動していますが,2008年11月は平年を下回る時期や平年と同じくらいの時期があります(2図)。 |
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| 2図 前年10月から3月までの日平均気温5日移動平均と |
| ウメの開花日 |
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(1990〜91年,2008〜09年) |
| 一般に,花芽は前年の夏場にでき,その後休眠します。そして,ある程度寒くなると休眠から覚め,その後は暖かさを少しずつ受け,やがて開花します。1991年は11月の気温も高く,このことで休眠からの目覚めが遅くなったのかもしれません。 |
| 【ちょっと脱線】目覚めるのは何℃? | ||
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どのくらいの気温になると目覚めるのか,探ってみました。日平均気温がある温度X℃にまで下がったら目覚め,その日からの積算温度がある値になると開花する,と仮定し,2000年から2014年までの15年について計算してみました。Xは10℃から13℃まで0.5℃刻みとし,開花日までの日平均気温を積算しました。 |
| 15年の平均 (℃) |
標準偏差 (℃) |
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| 10.0℃ | 366.3 | 92.8 |
| 10.5℃ | 410.5 | 102.5 |
| 11.0℃ | 479.9 | 77.6 |
| 11.5℃ | 518.9 | 72.1 |
| 12.0℃ | 551.9 | 54.3 |
| 12.5℃ | 570.7 | 56.6 |
| 13.0℃ | 626.0 | 82.6 |
| 仮定に従うとすれば,対象となる期間の積算温度は同じ値,近い値になるはずです。標準偏差が小さければ小さいほど各年間の値の差が小さいことになりますから,標準偏差の小さい12.0〜12.5℃が目覚める温度,ということになります。 |
| しかし,標準偏差の値は結構大きく,日平均気温の平年値は11月の初めでおよそ15℃,1月の終わりではおよそ5℃ですので1週間くらいのずれがあっておかしくありません。 |
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開花にせよ,休眠からの目覚めにせよ,日々の気温のみで決まっているとは思えませんが,日平均気温から推測すると,このようなことがえられます。 |