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Highschool Files


この時間は、学校に発生した不思議な事件及び現象を
、 科学では解明できない不可解な謎が、Highschool Filesとして
当局に保管されている。その、Highschool Files、略して

H−FILES


          を、作者の独断と偏見により、レポート・解説をしようとするものである。
なお、国家機密に準ずるため、場所・氏名については秘匿性を重視した。


FILE 001
謎の煙

この事件は、ある特定の高校で起こるというわけでなく、どの高校でも起こる日常的な不可思議現象である。
それは主にトイレ・体育館裏・部室等で発生する。人気のないその場所で、白昼、白い煙がよく目撃される。
その謎の煙の発生の報を受けて、教師が駆けつけても、ただ残り香が残るばかりである。
近くにいた目撃者の生徒に聞いても、「俺は吸ってねぇよ。」というばかりである。
特にトイレなどで発生した場合には、大の方の水が流されていることが多い。一部では黒い灰のようなものも
発見され、宇宙人飛来説を唱えるものも多い。この事件は日常的に起こるものであるため、
時々犯人(?)が捕まり、その事件について尋問・自宅留置を受けるものも多いと聞く。
今後より深い解明が待たれるものである。


FILE 002
宇宙人の声

これも最近頻繁に起こる現象である。皆さんの周りにもあるいは聞いた人もいるかも知れない。
この事件の真相は、宇宙からの怪電波により、宇宙人からのメッセージではないかというものも多い。
新宿・渋谷などに行くとよく聞こえるという説もある。それは特に茶髪・ルーズソックス・化粧を
した女子高生によって受信されるようである。その宇宙人からのメッセージはこんな感じである。
 「最近、チョーかったるくて、ゲロ疲れちゃって、やっぱパンピーも大変っうかーぁ」
 「ビトンのバックって、マジ切れそうなくらい高いよねーっ、もっと安くてブリブリプリティーな
  キティーなのもいいよね。でもゲーハな親父とエンコーすれば買える、ちゅーの」
このような宇宙人からのメッセージは、一体我々地球人に何を伝えたがっているのか。
今後の解読技術の進歩が待たれる。



アニメ1



FILE 003
人間退化の恐怖

これは少し前からよく発生している事件である。それは人間が退化しているということだ。
人類は永遠に進化するものと思われていた、いわゆる進化論の常識がいま覆されようとしている。
その証拠に、猿に戻る若者が増えている。こちらの言うことが理解できない、言葉が極端に
喋れなくなってくる(「うるせぇ」「むかつく」「超〜」しか使えない)、そして何より
2本足歩行ができなくなりつつあるのだ!初めて立ったときの猿のように、すぐ座ってしまい、
どこでも座るようになってしまう。コンビニ、廊下、かたや駅のホームですらすぐ座ってしまう!
路上に座り、人々を見上げながら物欲しそうに眺めている。そして意味不明の言葉をしゃべりながら
猿のように、ただ食べることのみに熱中しているものも多い。そして決定的な猿への退化を表すものに
体毛(特に髪の毛)が、茶色くなっているのだ!これが猿への退化でなくてなんだというのだ!
DNAのなせる業か、はたまた宇宙から飛来した未知のウィルスのせいか、謎は深まるばかりである。


FILE 004
悪魔の仲買人

そいつは悪魔だった。弱い者を狙う悪魔だ。そいつは中間テストや期末テストの1週間前に現れる。
言葉巧みに優等生に近づき「悪いけどノート貸してくれよ。」と有無を言わさず強奪する。そして
まずは自分のためにきっちりコピーをとるのだ。その後に馬鹿な者たちに向かってこう叫ぶのだ!
「完璧なノートがあるぜ。一部100円でどうだ?これがあればテストは、ばっちりだぜーー!」
そうなのだ!悪魔の仲買人なのだ!まるで臓器売買のように、不法ながらも需要と供給の関係を見事
実行しているのだ!しかも「今回のノートは、大事なところにマーカーでチェックが入ってるし、
プリントにもちゃんと答えが書いてある完璧版だぜ!だから150円な!」と、商品の差別化も図って
いるあたり、侮れない。このような悪魔の仲買人は実在するのだ!


FILE 005
奇蹟の降霊術師

これは降霊現象の一種だと思われる。しかしその頻出する度合いがかなり高いのだ。下手をすると
各クラスに一人は降霊出来るものがいるぐらいである。そしてその潮来(いたこ)現象は休み時間や
昼休みによく発生する。そしてそれは突然やってくるのである。例えば1組のとある男子は、
とてもうまい、いやいや何人も降霊できる。「いいかー、ここテストに出るとー」(S先生の口調)
「はーい、いいですかー、みんな静かにしなさーーい」(H先生の口調)「えーっ、ここはですね、
やっぱりですね、そうですね、大事ですね、ねっ、ねっ。」(K先生の口調)見事なまでの物真似、
いやいや降霊術である。その見事さは今もって科学では解明できず、クラスの中で人気者の
降霊術師として君臨するのであった。果たしてこれは霊界からのメッセージなのであろうか?


FILE 006
忽然と現れる悪魔のアート

教室という亜空間ではさまざまな怪奇現象が発生する。特に前衛的な芸術関係の現象は時折、
人知を越えたものとして発現するのだ。5時間目、授業のために教室にはいるといきなりそれは
目に飛び込んできた。黒板にかかれた超リアルであり、またデフォルメされた、教師の似顔絵。
白、赤、黄というわずかな色彩のチョークで書かれたにしては、あまりにラジカルで、あまりに
シュールで、しかし誰が見てもこの人としか判別できない究極の校内アートになのだ。ご丁寧に
その似顔絵から吹き出しまでかかれており、その教師の口癖の「はい、いいですねぇ〜」という
台詞まで書き添えてある。教師は怒り「誰だ!こんなもの書いたのは!!」と叫ぶが名乗り出る者は
いない。犯人は現れない。もちろんこれは悪魔が生み出したアートであるからだ。時折後ろの
黒板にも二重丸に縦棒一本に...という今時誰も書かねぇぞというような、象形壁画が現れる
こともある。これも黒ミサのための紋章であろうか。

また時折、木造の机に、好きな人の名前が彫り込まれているという怪奇現象も報告されている。
この浮き出してくるような彫り込みはいったいなぜ起きるのか?好きな歌手の名前であったり、
下手くそな絵であったり、また突然おまけシールが貼られていたりすることもあるという。
しかしそれも大掃除の時やテスト前になると忽然と消えるというから、また謎は深まるのである。
この不思議な悪魔のアートは、いついかなる時にも出現するのだ。


FILE 007
珍種!?軟体動物の謎

現在地球にはまだ、我々には知られていない未知の生物が存在するといわれている。しかしその
未知の生物の中には、生態こそはっきりしていないが、その存在自体は確認されているものも多い。
そのひとつに驚異の軟体動物がいる。棲息場所はごく限られていて、体育の授業の前後にしか
目撃されていない。それも驚くべきことにメスしか存在しないのだ!その生物はいきなりYシャツの
上からジャージを着込み、スルスルと身体をくねらせたかと思うと、いきなり下の方からYシャツを
脱皮し柔らかく身体をくねらせジャージを着てしまう。脱ぐときも同じように、器用なまでに腕を
くねらせ、再びジャージを脱皮してしまう。驚くべき軟体動物!まるで縄抜けのごとく脱皮できる
のだ!この生物の亜種に、小学生男子プールの時にパンツの上から水着をはいてもスルスルパンツが
脱げるぜ、というものも存在する。


FILE 008
集団暴走の怪

これはある意味、集団催眠のひとつではないかと思われる。ある特定の暗示がかかると集団で
暴走するという怪事件なのだ。しかもこれは割と頻繁と起こり、どこのクラスでも起こりつつある
のだ。それはいつも決まった時間に起こる。4時間目もあと10分ほどで終わるという時から
この現象は始まる。普通通り授業をやっていた生徒たちが、だんだんと落ち着きをなくすのである。
そしてまだ授業が終わっていないにも関わらず、教科書・ノートをしまい始める。そして代わりに
小銭をいそいそと出し始めるのだ。これがこの集団暴走の前兆である。そして遠くで購買部の
シャッターが開く音が聞こえてくる。多分この音が、集団催眠を引き起こす暗示なのであろう。
途端に生徒たちが落ち着きがなくなり、動揺し始める。そして次々と「先生、もう終わろうよ。」
「購買混んじゃうよ。」「ベジハム(ベジタブル・ハム・パン)が売り切れちゃうよ。」
「ジュースもなくなっちゃうよ。」とわけのわからないことを叫び出すのだ。もうこうなると
完全な集団暴走の一歩手前である。授業どころではない。4時間目の終了のチャイムを待たずに
暴走し始めようとするのだ。そして鐘が鳴って授業が終わるやいなや、脱兎のごとく購買まで
走り去り、長蛇の列に並びお布施を握りしめているのだ。おそらくこれは新しい宗教の洗脳かとも
噂されている。ある集団催眠の効果で、その時間が来ると購買教というものに走り寄っている
のだ。ただこの集団暴走の不思議さは、なぜか土曜日には起こらないという謎も存在する。
まだまだその解明は進んでいない。

今後、このHighschool Filesではますます不思議な事件について、調査・解明していく予定です。


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