芳醇なる 8月 上旬 編
8月2日(月) カラ出張
怒・怒・怒!温厚が売り物のO−TEACHERですが(笑)
今日ばかりは本当に怒った!
先日の日記で(7/30参照)で、出張の復命の件で色々あったが、今日はそのとどめの一発
だった。
そもそも今回の出張は新教育課程説明会というもので、近々新しい教育課程に変わるので
その変更点や注意点などをよーく理解してもらおうと、各教科ごとに各学校一人ずつ呼んで
このくそ暑い夏休みに延々と説明するというもの。で、新設される「情報」という科目は
今年度教務部担任をはずれ、すっかり窓際族となり果てた私に、白羽の矢が立ったのだ。
おまけに今日は体験入学の日でもあるし、教務部は忙しいのでまぁしょうがないと思って
引き受けたのだ。その会場というのが、先週の金曜日に教頭に確認したら、うちから2時間も
かかるC高校だったのだ。でも仕方ない。おまけにあそこは駐車場が狭いから早めに行かないと
停めるところもないなぁと思い、少し早めに出たのだ。
そして着いてみると車がほとんどない。そうか!「情報」なんてやっている学校自体が少ない
から、そんなに焦ってくる必要もなかったのだ。そう気が付くと早出してきて損した気がした。
受付は9:30からで、まだ30分も間がある。車の中で本でも読んでいるか...って感じで
のほほんとしていて、時間になったので行ってみると受付がない..あれ?おかしいなぁ?と
思いつつもしばらく待てど誰も来ない。これは本当におかしい...もしかして...やって
しまったか!と思いつつ、事務室へ寄って聞いてみた。「あのー、K高校のO−TEACHER
ですが、教育課程説明会の会場はどちらでしょうか?」「えっ?何のですか?」「『情報』の
説明会なんですけど...」「本校は会場校ではありませんわよ。」ガビーーーン!やって
もうた!嫌な予感はしていたんだよ。だっていくら何でもこんなに人気がないはずないし...
それにしても教頭!金曜日確認したのに!この時点で他に予想される会場が、実は頭の中で
2箇所ほど浮かんできた。ひとつは県の情報教育センター(よくコンピューター関係の会議は
ここでやる)もうひとつはM高校(県下随一のコンピューター施設を誇る)多分どちらか
だろうと思ったのだ。そして幸いにもこの2箇所は急げば15分ぐらいでつける近場にあるのだ。
多少遅刻するけど何とか行けそうだ。でもどちらか判断が付きかねたので、確認と嫌みの一つも
言ってやろうと思い、学校に電話して教頭を呼びだしてもらった。事情を告げると教頭は申し訳
なさそうにしながらも「でもおかしいよなぁ、金曜日に確認したよね。4月に県から来た年間の
出張予定には、確かに8/2C高校において新教育課程説明会「情報」って載ってたのになぁ。」
と言い訳しながらも早急に確認するから10分後にまたかけ直してくれとのこと。このあたりでは
怒っていたものの、まぁしょうがない人間誰にでもミスはある、これで教頭に貸しができたぜ、
へへへ、何か都合が悪くなったらこの件を持ち出すか...なんて思っていた。そして10分後
かけ直してビックリ!マジで目が点になった。
「もしもし、O−TEACHERですけど、どっちの会場か分かりました?何とか間に合う
ように頑張りますので...それでどこですか?」
「ええーっと、そのー、すまん!O−TEACHER。実は...この出張、ないんだ。」
「へっ?」
「実は4月の時点では予定されていたらしいのだけど、県の方に問い合わせたところ、まだ
どの学校も『情報』という科目については、どこの学校でもどの教科が担当するか決まって
いないから、担当者を集めての説明はまだ意味がないということで、なくなったそうだ。
4月の時点では予定されていて各校に連絡してあったが、6月に発送した文書にはどこにも
『情報』なんて科目の説明会には記載してないはずだが...ということらしいんだ。」
おいおい、じゃ何かい?ありもしない出張にのこのこ出かけてきたのかい、私は?教頭も6月に
来た文書に載っていないから、わざわざ4月までさかのぼって調べてくれたから、悪気がないのも
分かるけど...でもねー!県の方も県だよ!無くなったら無くなったって書いてくれれば
いいのに、無くなったんで載せてませんだって!県の不親切な文書と教頭のいい加減な確認の
せいで、こういう末端の私が割を食って無駄足を踏んだというわけ。まさにカラ出張!教頭も
平身低頭で「O−TEACHER、今日はもう研修ということで帰っていいから...」「いや、
怒りがおさまらないのでこれから学校に行きます!首を洗って待っててください!」と言って
電話をたたき切りました。本当は帰っても良かったんだけど腹の虫はおさまらないし..今日の
体験入学の様子をデジカメで撮って、このホームページに載せたかったし(笑)というわけで
また1時間半かけて学校に戻りました。すると教頭は本当に平謝り。時間が経ったせいでもう
だいぶ怒りがおさまってはいたけど、嫌みタラタラ言ってしまいました。この貸しは大きいぜ、
教頭先生!
なわけで体験入学の様子はまた後日。
8月3日(火) それは言わないで
本日は恒例のFビジネス情報専門学校で行われる、高校の先生のためのパソコン講座に行って
きました。以前も書いたと思うのですが、この学校は夏休みとか冬休みとか、長期の休みごとに
こういう高校の先生向けのパソコン講座を開いている。教え方も懇切丁寧だしわかりやすいし、
講座数も初心者向けのWindows入門からインターネット、電子メール、Word入門・応用
もちろんExcelやAccess、Visual Basicまで、上級者にも満足できる
ような品揃え(笑)それも実際の学校の業務で使うような内容を教材として、例えば「Excelで
やる成績処理」とか「Accessでする進路データの活用」など実践的なのだ。おまけに昼食
付きで格安の2000円!だから県下の各校から毎回100人近く集まるのだ。ほとんど
一日コースで10:00〜5:00まで。そして3回以上受講するとゴールド会員になると
次回から3年間はタダ!もう私も10回近く出ているので当然ロハ!昼飯付きでタダで
コンピューターが習えるなんて夢のよう。県の教育委員会のやっている研修なんて応募者が多くて
まず当たらないし...だから勉強熱心な先生達はこういうところに集まるのです。まぁ、
専門学校も生徒集めに必死ですから、こうやって高校の先生達にサービスしておこうという
目論見ですけど(笑)
さて私が今日受けた講座は「Excel97VBA」けっこう上級者向けなのだ。すでに
サンプルとしてある成績表に、マクロを作って自動的に入力セルを移動させることから始まった。
マクロ自体は何度かやったことがあるのでそれほど難しくは感じなかった。しかし午後になって
本格的なVBA(Visual Basic for Applications)になってくると途端に難しくなってきた。
プロシージャ?メソッド?まず言葉が難しい。それでもマニュアル通りコマンドを打っていくと
なるほどこういう操作をさせるためなのかと、だんだんわかってきた。ただ如何せんプログラムの
経験がないものだから、せいぜいわかってもFor〜NextとかIf〜Then〜Elseぐらいまでなら、
何とか分かるのだが、Formula?何だ?車か?Carray?xlCell?With,End With?Interior?Selection?
Column?頭が痛くなりそうだった。講師の先生が言っていたが、コマンド名とその意味はやっている
うちにわかってくる、今は何となくそのプログラムの流れというものを感覚的に理解して下さい
とのこと。いやー難しかった。今回この講座には同じ学校から、I先生とH先生が一緒だったから
「難しいですねぇ。」と耳打ちすると「こんなのはプロがやることで、素人が手を出しちゃ
行けないよ。こういうのを自分で作るより市販のソフト買ってきた方よっぽどましだよ。」
それょ言っちゃあ...(笑)
8月4日(水) 学ぶ先生たち
本日も昨日に引き続き、F専門学校でコンピューターの研修。本日はPowerPoint入門。
プレゼンテーションソフトです。ちなみに明日もそうなのですが、明日はPowerPoint応用編。
しかしながら実は私このソフト、だいぶ使えるのです。以前に県のコンピューター研修で習った
こともあるし、自分自身で学校紹介用プレゼンを練習で作ったことがあるのです。だから今日の
講義内容は実はみーんな知っていることで、とても退屈だったのだ。特にお昼を食べてからは
睡魔との戦いだった。気がつくとすぐ舟をこいでしまう。気を許すとよだれを垂らしている(笑)
簡単すぎても飽きてしまう。難しすぎてもつまらない。優等生と劣等生の気持ちがよく分かる
一日だった。そんなPowerPointの講習だったが一つだけ辟易したことがある。それは
サウンド効果の練習でのこと。みんなしてチャイム音やタイプライター音をカタカタさせて、
アニメーション効果を試すのだ。30人もいっぺんに、それもボリューム調整もしないで
タイプライター音やピストル音、爆発音が鳴りまくったのだ。うるさくって寝てられない(笑)
でも今日も昼休みの時感じたことだが、前回や前々回の講習に比べて、圧倒的に年配の先生が
増えたということだ。やはりこれも時代の流れか?それもおばちゃん先生がとっても多い。
やはり今の世の中、先生達もコンピューターくらい出来ないともうダメなのかもしれない。
先生もじきに少子化の波でリストラされる時代になるだろう。私ももっともっと研修を積んで
おかねば...
8月5日(木) 謙虚な姿勢
本日もコンピューター研修。PowerPoint(step2)ということで、より上級編をやったのだ。実は
毎回講座が終わった後アンケートが配られる。講座の感想やその内容についてのアンケートなのだ。
実は昨日、けっこう厳しいことを書いてしまった。プレゼンの意義やその意味づけは別に必要ない、
我々はここに技法(テクニック)と操作性を習いに来ているのだ。プレゼンテーションの「まとめて
話す」とか「項目に分ける」とか「見やすい表示を心掛ける」なんていうのは、釈迦に説法。我々
日々の授業がプレゼンそのものなのだ!と高飛車なことをついつい書いてしまった。書いた後、
『ずいぶんきついこと書いたかなぁ、書き過ぎかなぁ、タダで受けさせてもらっているのに(笑)』
と、ちょっと反省していたのだ。
すると今日すかさず、昨日の講師の先生が「アンケート有り難うございました。大変参考に
なりました。」と、とても謙虚な姿勢で話しかけてきたのだ。やはり伸びる専門学校は違うなぁと
感じた。(この専門学校とてもお勧めで、私はだいぶ評価しているのだ!)講師の勉強熱心な姿勢
だけでなく、受付や上の方の人たちまでとても行き届いた対応をしてくれる。個人的な質問や要望に
まで真摯になって答えてくれる。時にはメールでまで質問に答えてくれる。こういう何事に対しても
謙虚で真摯な専門学校は珍しい。色々な専門学校を知っているが、こういうところが信頼を勝ち得て
生き残って行くんだろうなぁと感じた。
「すいません、高校見学をしたいんですけど、××日に伺ってよろしいでしょうか?」
「なに?中学生?学校見学?だめだよ、夏休みだから担当者もいないし、秋の体験入学にでも
来て。はい、さようなら。」(ガチャン!)
こんな高校は絶対生き残れないだろう(えっ?うちの学校?)
8月9日(月) 私物化はたまたO−TEACHERのプライベートルーム
久々に出勤してきました(笑)でも今日は本来、出勤する予定ではなかったのですが、悪魔の
呼び出しがかかり、仕方なく出勤してきました。それは何かというと、実は以前にも書いたのですが、
コンピューター準備室(勝手に命名:情報処理室(笑))に、とうとうコンピューターが入るので、
それに立ち会えとのご命令。この情報処理室には色々泣かされた。各分掌からの個人的な要望、
事務からの経費削減による機器選定の困難、はたまたその責任の所在等々。
コンピューター委員会のあずかりながら、ほとんど私一人で折衝やら選定やら、また今日の搬入
やら、そして今後の、設定、ソフトのインストール、メンテナンスまでやってきたし、やらなければ
ならないのだ。全く大変なのである。
しかし、まぁそのために担任をはずれたようなもんだし、またやれる人もいないから仕方ないか。
それにしても本当にこんなんでいいんだろうか。だって機種選定にしたって、個人的にこれが
いいって言ったのが通っちゃってるし(ただし予算の関係で少しランクダウン)誰も文句を言わない、
というか、わかってないからお任せって感じだったけど(ちなみにソフトの選定もほとんど私の意見が
通っちゃった!)だからせっかくの休みでも「お前の好みで選んだパソコンが納入されるから
立ち会え。」と言われりゃ行くしかないでしょ。
そして来ました来ました、牛柄のパソコン!察しのいい人は分かりますよね?それのPV550のやつ
一台と466のやつ二台。そしてレーザープリンターとカラープリンター。業者の人がセッティングして
使えるようにしてくれました。ハブやプリントサーバについてはよく分からないのでお任せだった
のです。そして何よりもう一台、IBMのノートパソコンも来たのです。これは色々なところで
仕事ができるようにとノートにしたのです。今までノートを持っている人を羨ましい目で見ていたので
これで私もモバイラーだ!と勝手に喜んでしまいました(笑)早速お持ち帰りで自宅で
手なずけよう(笑)しかしそれにしてもこんなに私利私欲なしで、休日返上してまで頑張ってる
のに(?)周りの人たちの目は冷たい。
「あれ?コンピューター入るんだ?へぇーっ、またO−TEACHERのおもちゃになるんでしょ?」
「O−TEACHER、ノートパソコン買ったの?えっ?学校の?持って帰って使ってみるって?
ははぁーん、ゲームするんでしょ?」
「へぇーーっ、ここにパソコン置くんだ。情報処理室?うそー、O−TEACHERの
プライベートルームじゃないの?」
世間の偏見は強い(笑)(ちなみに今日の日記はノートパソコンより発信(笑))
8月10日(火) 頑張らない
昨年の今日、このホームページが立ち上がった。はや一年。光陰矢のごとしとはよく言ったもので
初めに作ったときはトップページだけだった。でもなぜか今と同じように時間割形式の各ページへ
飛ぶような形になっていた。あの時は中身は考えず、とりあえずメニューだけ作ったのだ。まるで
開店前のレストランのように(笑)継続は力なりとはいうものの、この1限眼の国語「日記」の
コーナーもよくやってきたと思う。特に9月ぐらいからは、学校へ行った日はほとんど更新している。
まるで教員が暇なのをアピールしているようだ(笑)おまけに私の欠勤日まで分かってしまう(笑)
ここまで続ける熱意は何なのか?と考えてみた。閉鎖性の強い高校のことを少しでも分かって
もらうため?最近の高校生の動向をレポートするため?教員という秘密めいた聖職の実態を暴露
するため?それとも単なる個人的なストレス解消?多分どれも合ってるし、どれも間違っている。
単なる惰性のような気がする(それを言っちゃあ...)でも何かを表現したいという単なる
気まぐれの産物というのが正解でしょう。だから中身もたいしたことないし....それでも時々
戴ける反響にはとても感謝しています。励みにもなります。ただ、たった一つのポリシーと
していること、それは「頑張らない」ということ。よく世間では簡単に、それも身内でもない他人に
「頑張れ」とすぐ言う。そしてそれに応えようとしてプレッシャーを感じ、つぶれていく人が
沢山いる。特に学校にいるとそういう生徒を大勢見てしまう。なんでもかんでも無責任に
「頑張れ」と声をかける人たち、そしてそれに意味も考えず応えようとする人たち、何か違うんじゃ
ないかと思う。確かに「頑張る」ことは素晴らしいことだと思うけどが、それを強制したり責任を
感じたりする雰囲気が嫌なのだ。もっと自然体で頑張りたい。自分にとって素直に生きたい。
自分なりの「頑張り」をしたいのだ。別に認めてくれなくても。だからこのホームページも頑張って
まで更新しない。自分のゆとりと精神のバランスで続けていきたい、あまり頑張らずに。