失意の2学期 9月編 後半


9月30日(火) だから期待されても...

      またまた出来心でこんなものを作ってしまった。
うちわ表 うちわ裏

      夏休み中に秋葉原へ遊びに行った時に、うちわ作成グッズを見つけたのだ。これは
      プラスチックの骨組みに光沢シール用紙がセットされたもので、カラープリンターで印刷すると
      うちわの形にシールがはがれ、それを骨組に貼るだけという至って簡単なもの。こういう
      面白グッズ好きの私としては(確か300円ぐらいだと思ったのだが)速攻購入していたのだが
      時間がなくて遊べなかったのだ。しかし先日時間があいていたので、こんどやる秋の
      体験入学の文字を織り込んで、PR用うちわを作ったのだ。(こういう頼まれもしない
      仕事はけっこう好きなのだ...というより単なるお遊び)これがまたけっこう良い出来で
      何人かの先生に自慢していたのだが、ちょっと飽きてきたので校長先生に贈呈しに校長室へ行った。

      それが何がおかしくなったか、校長先生はうちわのことはさておき、学校のコンピューター化の
      話になった。そこで少し嫌な予感がしたのだ。うちの校長は結構電脳していて、Mac使いでもある。
      ちょうど校長室へ行った時も、ファイルメーカーで生徒のデータベースを作っていた。

       「O−TEACHER、アクセスでもこういうデータベースは作れるだろう?」
       「はぁ作れると思いますけど...」
       「だいたいどの程度まで進んでいる?」
       「へっ?」
          ここからが大変なのだ。うちの校長先生は時々、以前雑談で出た話が職務命令に
          切り替わること度々なのだ。
       「生徒データの一元化のことだよ。」
       「はぁー、まあ名簿や住所は一応揃っていますけど..出欠状況や成績・部活動・進路関係までは
        まだ全然考えていませんが...」
       「それを早く君の力でやってもらわないと...」(オイオイ、いつ頼まれたんだよ)
       「それに成績処理の関係ももう何年も経つが..」(それは...痛いところを...)
       「何とか早急にこういうデータ化を...君が先頭にたってやらなければどうする!」
       「はぁ、でも他にも仕事がありまして...そこまではとても手が...」
       「そんなことでどうする!サラリーマンに比べればまだまだだ!」(それが嫌で公務員になったのに..)
       「君が率先してこの仕事をやってくれなければ...」(だから何で私が?)
       「まぁ確かに他の人の倍以上の仕事量になるが..」(同じ給料なのに...)
       「でも全部私がデータの入力などとてもできませんよ。」
       「そこはO−TEACHERがまずはじめて...」(だから忙しいって...)
       「私だってこうして自分で入力もやってるんだし...」(だって校長は授業ないじゃないですか!)
       「その上で、みんなに入力を手伝ってもらうように、君からシステムの改善を提案し、
        私が承認するようにして..」
         (この前のインターネット導入の件で、私がコンピューター委員会を設置して対応したらって
          具申したら、主任会議でみんなに反対されて、できなかったくせに...)
       「とりあえず、O−TEACHERがこのプロジェクトの推進役となって...」
         (いつからプロジェクトになったんだ!)
       「君がやらなくてどうする!」「はぁ」

      という会話がなされたのでした。何か勘違いされている。そんなに電脳ティーチャーじゃないし
      まず第一、そんな叱咤激励されてもやる気は全然ないのだ。そういう性格じゃないって
      よくわかってないようですなぁ。そんな献身的な先生に見えます?(でも自分のホームページの
      更新にはとても献身的だ!)そんなに期待されても所詮ヒラリーマン教師ですよ、私は。
      それにそんなに頑張ったって校長先生、今年で転勤でしょ?

      とても後ろ向きな私なのでした。


9月29日(火) 雨の中の立ち番

      当然学校だから先生は勉強を「指導」するのが仕事であるが、実はそれだけ指導していれば
      いいというわけではない。いわゆる生徒指導というやつもお仕事に入っているのだ。
      頭髪服装検査指導、自転車指導(危険な乗り方をしないように)、遅刻指導、防災指導...
      と、数え上げればきりがない。今時高校生に何を指導するというのだ!もう高校生と言えば
      立派な大人だ。自分で責任を持って行動できるはず...しかしどうも世間は勘違いしているのだが
      しつけやマナーまで学校で教えなければならないと思っているらしい。本当は家庭の領分なのに。
      先日も学校に苦情の電話が入った。「おたくの生徒がコンビニで車座になって見苦しい。
      車も止められなかった!」だったらその場で注意してくれ。なぜ学校にわざわざ電話してくるのだ。
      そこで大人が注意しないからいつまでも直らないのだ。(でも実際問題、たくさんの高校生が
      車座で座っていたら、何かされるんじゃないかと思って怖くて何も言えない。最近の子供は
      キレるの早いですから)その他「自転車の乗り方が危ない!」など、色々言われるのだ。
      こんな苦情の電話もあった。「おたくの学校は雨が降るとバスが遅れる。どうなっているんだ!
      おまけに本数が少なくて混むそうではないか!うちの娘も大変だと言っている!
      どうにかならんのかー!」もうムチャクチャである。公立高校に渋滞を解消する力や
      バスの本数を増やす力があるとでも思っているらしい。それでも父兄からの電話に怒らずに
      対応しなければならない教頭先生は大変である。

      そんなかんな(?)で、生徒の交通安全と登下校時のマナー指導という名目で、学校近くの
      交差点などで朝も早よから立ち番をする事になっている。毎日2カ所、教員2人ずつで
      自転車通学の生徒などの指導に当たっている。しかしこれが大変なのだ。そう特に天気が悪い時。
      実は今日が私の番だったのだ。私の立っていたところは自転車通学者が主に通るところなのだが
      20分立って約10人の通行。すごく歩留まりが悪い。ただでさえ自転車通学者が少ない上、
      この少子化の折り、おまけに生徒だって毎日立って注意されてりや道も変えるわな普通。
      だからこの通学指導という名の立ち番はあまり意味がなくなってきているのだ。しかしなぜか
      いつまでも続けられている。それは先ほどの苦情電話に対する言い訳として
      「本校では連日、生徒に対して交通安全指導を行っていて...」
  
      この時間外勤務の立ち番は苦情電話がなくならない限り続くのか...


自転車


9月28日(月) 本当の夢は「電脳ティーチャー」

      あるクラスで授業をやっている時に、可能性についての話になった。今時の子供たちは意外とクールで、
      というか現実をよく知っているというか、自分たちの将来をかなりリアルに考えている。
      まぁ高校3年生にもなって途方もない夢物語を見られても、進路指導に困るわけだが、それにしても
      ちょっと寂しくなる。「将来どんなことをしたいか?」と聞いても「どうせ無理だから言ったってしょうがない」と
      答えられてしまった。でも可能性は0じゃないんだから、やるだけの価値はあるのでは?と
      あおってみたが、逆にそれだけのリスクを背負う勇気はないと、あっさりかわされてしまった。
      でも考えてみると自分だって、夢だけでは食べていけない現実を知っている。彼らの方が
      よっぽど大人ってわけか?無責任な大人がこういう夢のない社会を作り出してしまったのかと
      ちょっとまじめに反省してしまった。

       「先生こそ何か夢があるの?」
       「もちろんあるさ」
       「えっ?どんな夢?」
       「芸能界に入る!ジャニーズ事務所に入ってデビューする!」
       「本気で言ってんの?バカじゃないーっ!」
         (昔は本気で『歌って踊れる先生』になれたら面白いと思っていた...)
       「いいじゃないか、夢とはこういう一見無理そうなところに面白さが
        あるんだ。いつかジャニーズジュニアに入って...」
       「えっ?ジャニーズシニア?」


9月26日(土) Windows95って一体...(すごいね開放講座パート2)

      さてさてほぼ学校に行ってる日は、その日の学校での出来事をてきとーに書いて更新して
      いるわけだが、今日は第4土曜日で学校はお休み、なわけで休んでいてもいいはずなのだが
      前回書いた開放講座の第2回目なので登校したのだ。

      前回の反省から、きちんと系統立てて、しかも初心者にわかりやすくなるべく専門用語を
      使わずに説明する、というのが今回の私の目標だった。せっかくやる気があるのに
      難しくてコンピューター嫌いになったら、ただでさえ不景気な秋葉原筋にも恨まれるっちゅうもんだ。
      (別に秋葉原に友達もいないけど...)その第2回目は、前半にH先生によるWindowsの
      復習をやった。これがまた前回やったことを見事に忘れている。まぁそりゃそうだわな。
      普通初心者が一週間もコンピューターにさわっていなかったら、ましてやある程度の
      御年配になったらそりゃ当然。また一から、クリック、ダブルクリックの練習。それすら
      ままならない人も多く、サポートの私も、わからなくて手を挙げている人の合間を
      あっちへ行きこっちへ行きして、靴下もすり減りますわ、そりゃあんさん。
      そしてH先生は、Windows95の中にある、「ヒントとツアー」を使って説明したのだが
      これがまたわかりづらい。だって説明に「ファイルから削除をクリックし...」とか
      ただづらづらって書いてあるだけで、間違えれば確かに赤い矢印で場所が指示されるのだが
      初心者にはその言葉自体がわからないし、何を指示されているかもわからないのだ。
      この「ヒントとツアー」を使えばWindows95が使えるようになるとは、間違っても
      思ってはいけない。あれは「初心者」向きではなくて「初級者」向きのものだ。
      世にマニュアル本は数多いが、やはり機械や本では、人に教えられない。やはり人対人の
      コミュニケーションにこそコンピューターの生きる道なし!

      さて後半は私が説明したのだが、まず初めにコンピューターって何?ってところから
      ちょっとした用語の説明、何にコンピューターは使えるのか?とかコンピューターとワープロの
      違いとは?とか流行のインターネットって何?とかいうことを、な、なんと
      パワーポイント(マイクロソフトのプレゼンテーションソフト)で説明なんかしちゃったのだ!
      実は昨日と今日の午前中の2時間で、簡単なやつをちょこちょこっと作っていたのだ。
      でもソフトはいいのだが、説明が下手で自分的にはモロ撃沈。その後簡単に一太郎の
      起動やらローマ字入力を教えて本日は終了。いやーやればやるほど教えるのって難しい。
        (本日オチなし)

もみじ


9月25日(金) 涼を求めて西へ東へ

      このところ、クソがつくくらい暑い。もう9月も下旬というのに30度を超えている。
      こんな暑さでは全然勤労意欲がわかない。(えっ?日頃からだって?)
      生徒も全くやる気がなく、ただでさえダレダレな様子なのに、こう暑くちゃ生徒も
      机の上で気化しそうである。

      学校というところは公共機関?のくせして、冷房がない。いやあるところもあるのだが
      普通の教室などには入っていない。じゃあ職員室はどうかというとこれもまたないのだ。
      ただでさえちょっとぽっちゃり型?の私は、この2、3日の暑さに参っている。おまけに
      準備室(教科の先生のいる部屋)の温度計を見たら、風が通らないせいか32度を
      示していた。死ぬ。この劣悪な労働条件を改善してくれー!生産効率が上がらないぞー!

      しかしそんな暑い学校でも、実は涼しいところがある。ちゃんと冷房が入っているところがあるのだ。
      それは事務室!よーし涼みに行こう...あれ?意味もなく他の先生方が多い。
      みんないかにも事務室に用事がありげにしているが、よく見ていると別にこれといった
      用事もなさそうだ。みんな考えることは同じなのだ。私も何となく電話をかける
      ふりをしてしまった。しかしここもそう長居はしてられない。よし、次は図書室だ。
      ここも冷暖房完備だ。ここで涼んで本など読んでいると、どどっと生徒が押し寄せてきた。
      そうかもう休み時間か。ここも落ち着いて涼んでられない。仕方ない。とっておきの穴場へ!
      
      そうそこは意外と穴場、コンピューター室だ!ここはコンピューターしかないので、
      素人には気づかれにくいし、立ち寄りづらい場所なのだ。しめしめ誰もいない。
      おもいっきり空調効かせて仕事するふりでもして、ソリティアでもするか...
      ふんふふん..ハートの6だから...何かあんまり涼しくならないなぁ、あれー?
      汗が出てきたぞ。まぁ空調は調子が出るまで少し時間がかかるからなぁ...
      それにしても暑いなぁ...もう汗だくだよ...この空調壊れてるんじゃねぇか?
      「どれどれ...設定温度35度と..へっ?」誰だ、こんな設定にしたのは!
      


9月24日(木) そんな略なの?

     別にそんなに電脳教師じゃないけど、時々色々な先生から質問を受ける。知ってることなら
     いいのだが、えてして素人の質問は答えにくいことが多いし、トホホなものも多い。

       「O−TEACHER、このカタログにあるハードディスクって何?」
       「それはですねぇ、データを大量に保存できる記憶装置です。まぁフロッピィのすごーく
         でかいやつとでも思って下さい。」
        「ふーん、じゃあソフトディスクってのは何?」
       「へっ?」
       「だってハードディスクがあるならソフトディスクってのもあるんだろ?」オイオイ

     そして忙しいときに限ってそういうトホホな質問をしてくる人も多い。日頃から温厚が
      背広を着ているような私だが、さすがに今日は無駄口につきあっている暇はなく、つい
      適当なことを教えてしまった。

       「あのさぁ、このIBMって何の略なの?」
         カチカチ(マウスのダブルクリック音)、カチカチ...
        「ねぇ、O−TEACHER 無視しないでさぁ、このIBMって何の略なのー?」
        (少しいらいらしながら)「Internatonal Business Machinesだったと思います。」
       「ふーん、O−TEACHERって物知りだねぇ。じゃあこのHTMLってのは?」
       「Hyper Text Markup Languageの略です。」(だいぶイライラしながら、カチカチ..)
        「じゃあ次ねぇ、MOってなーんだ?」(クっ、クイズかー!お前はいつから
        出題者になったんだー!)

           (無視、無視!)カチカチ、カチカチ...

        「ねぇMOってなーんだ?」「....」「ねぇ、無視しないでよ、あっ?さすがの
         O−TEACHERでもわかんないんだーっ」(...くーっ!...)

        「MOは『っとく入る』の略です!!」
       「へぇー、それだけ日本語なんだ...ほんとだ、このMOディスク、
        メイド・イン・ジャパンって書いてある。」

       私はいつまでも報われない。
  


9月22日(火) 更新しろよ...待ってんだから

しがない地方公務員としては、当然テレホでないとネットサーフィンすらままならない。
でも睡眠を何よりも愛する私としては、11時過ぎまで起きるというのは至難の業。
(だって8時間ぐらい寝ないと全然だめなのだ)なもんで必然早起きして接続することになる。
でも6時過ぎに家を出るため、ネットサーフィンができるのは、起床したての5時半から
6時までのわずか30分(何のためのテレホ?)速攻アクセスするのだが、だいたい見る
ページも決まってくる。ところがなかなか更新してないのだ。折角早起きしているっちゅーのに。
(余計なお世話か?)特に気に入ってるページはもう2ヶ月も更新してない。
それを毎朝確認している自分に気づき、何かむなしくなる。ついついディスプレイに向かって
「少しは更新しろーっ!」と叫ぶことも多い。ちょっと自分が更新しているからって(でも
日記だけだけど)ちょっと偉そうに、そのページの作者を叱咤激励したくなる。がんばれー!

 「えーっ この作者の言いたいことは...おい、田中! 寝てんじゃねーよ! お前最近授業中
  寝てばっかりだなぁ。ちゃんとノートとっているか? 見せて見ろ...
  なんだ全然更新してないじゃんか!」

 「へっ?」


テーブル


9月21日(月) 態度もでかいし、データもでかい

2年前からの懸案なのだが、実は本校の成績処理をコンピューター処理化しなければならない。
未だに本校は事務処理化が遅れ、相も変わらない手作業なのだ。それを情報コースと銘打ってい
るのに、全然コンピューター化されていない。そこで成績処理等の作業をコンピューターでやろ
うというわけだ。他校では結構やっているところも多いが、実はあるコンピューターに詳しい職
員の、血のにじむようなプログラムの開発と、それに伴うメンテナンス・維持など、かなりの過
重負担のボランティア的な仕事ということで成り立っているのだ。まあ少しコンピューターがで
きる人ならわかると思うが、それぞれの学校の仕様に合わせた、膨大な量のデータの処理とその
管理、そして当然出力と、えらく大変な仕事である。だいたい外注したら○○十万から○百万か
かるシステムである。それを他校でもやってるからうちでもやろうというのだ。だいたいこんな
こと言い出すのはコンピューターをよく知らない人間が多い。「前任校ではこんなふうにやって
いた。」「前の学校ではこういうふうに成績を処理していた。」「以前は通知票まで出力してい
た。」等々...だから、それはある特定の人がすごーく大変な思いをしてたんだよー!それも
わからないで、好き勝手言わないでくれー!なぜなら、私に仕事が回ってくるからだーっ!..

でも職員会議であっさりと決まり、教務部の中にその係りが設けられた。そして私もその仕事が
任じられた。みなさん聞いて下さいよ。私はまだまだコンピューター若葉マーク君ですよ。たま
たま今の学校ではあまり詳しい人がいないので、ちょくちょくコンピューターのことを聞かれる
けど、BASICだってほとんどわからない、おまけにマクロだってやってみたことはない。そ
の私に、ソフト会社が売るようなソフトを作れ、おまけに小舅たちがああしろこうしろと喧しい
。そしてほとんど成果がでないまま2年過ぎてしまった。もちろんその間に色々プログラムの勉
強をしようと意欲に燃えた日も2日ぐらいあったが、いかんせん学校は忙しい。プログラムの勉
強している暇なんてない。プログラムの「フ」ぐらいだ。そんなわけでずっとお茶を濁していた
のだった。

ところが夏休みに、とある情報処理の専門学校の教員向けコンピューターの研修会に参加した時
EXCELでこういう成績処理ができるというのを習ってきた。これを応用すればできるかも知
れないと、実は夏休みから少しずつ試行錯誤していたのだった。家で少し、ファイルやデータの
入力表の雛形みたいなものを作り、今日午後時間があったので、名簿や教科に関するデータを入
力してみた。それを関数を使ってうまく自動化するように悪戦苦闘していた。そして約3時間経
って、とりあえずセーブしておこうとすると...ゲッゲッ!データがいっぱいですーっ?って
どのくらいあるんだ...と見てみると、げーっ!3MBってフロッピー約3枚分じゃん...
予定では全体の1/10ってところだが、ということはフロッピーベースで約30枚の容量なの
か?ハードディスクは結構いっぱいだし...トホホこんなに大変な作業なのね。今日びデータ
の保存はMOかCD−Rじゃなきゃ...へん!だから言ったろ、俺様になんかにやらせるなっ
て!もう知ーらないっと



9月19日(土) 教えるのは難しい(すごいぞ開放講座パート1)

風邪をこじらせて、今なら森進一からもんたよしのり(古ーい!)まで真似できる今日この頃
開放講座というものが始まった。これは市が市民のサービス(福利厚生?)のために、しいて
は地域に根ざす生涯教育のために、はたまた市民のご機嫌取りのために始まった行政サービス
の一つとして、K市民に学校のコンピューターを開放して、その使い方を教えるというものな
のです。どうせコンピューターも教員も、土曜の午後は遊んでいるから有効活用しようという
誠にもって有意義な時間外勤務ボランティアです。

どういう流れかというと、市の広報に市民向けにコンピューター講座をやりますと告知を出し
抽選で選ばれた30数名が、土曜の午後学校に集まって、コンピューターに詳しい教員が講師
となり、全7回の講習を受けるというものです。料金はテキスト代のみ、もちろん講師の我々
はほとんどボランティア、行政の実績上げに一役買っているという代物でございます。大事な
午後(なんと第2/第4土曜日の休みも使う!)をこの講座のために捧げるとは何と奇特な先
生たち!...と言っても別にたいしてやることもないし、まぁいいかという感じでここ4年
ほど手伝っているのです。でも実は生徒さん(と言っても市民ですが)の熱心さにほだされて
結構これがやりがいがあるのですよ。全然授業を聞いてない生徒に比べれば、その熱心さたる
や、先生冥利に尽きる(ちょっと言い過ぎ)のひと言。

さて土曜日の授業後、カツ丼が支給され準備万端、30数名の受講者たちが学校を訪れました。
何でも約300人近くの応募があり、その中から厳正な抽選の上、10倍以上の競争を勝ち抜
いた強運の受講者たち...ってI先生、女の人がやけに多くありません?「いやー本当に厳
正な抽選だったんだよ。でも女の人の応募の方が圧倒的に多くてね。」世は女の人の方が向学
心に燃えているようだ。その後、どっかの行政の代表みたいな人が来て、一応開講の挨拶とい
うか、行政として努力してるぞーという話をして、3時間の講義が始まった。

本日の講義内容は「Windows95の概要」、ようは起動・終了、開く・保存、最大化・
最小化、その他タイトルバー・メニューバー・タスクバー等の使い方等々。ところがこっちは
よくわかっているけど、受講者たちはほとんどが全くの素人、だもんで説明が難しい。こっち
の何気ない言葉が受講者にはわからない。「じゃあ、Cドライブのフォルダの中の...」と
やってしまう。私は今回サポートメンバーだったので、手を挙げたわからない人のフォローを
する係りだったのだが、あっという間に10人くらい手が挙がる。「あのドライブって..」
「すいません、フォルダって何ですか?」そうなんだよ、このわけのわからないコンピュータ
ーにまつわる言葉、これでめげてしまうんだ。私も初心者の時、本当にこの言葉たちに悩まさ
れましたよ。なんで日本語で言わないんだと憤慨してましたよ。
(詳しくは高校教師電脳ハイパー化補完報告書参照)
つまり我々の説明の仕方が悪いとさっと手が挙がる。説明の善し悪しのバロメーターとなって
いるのです。でも簡単な日本語で説明するって言うのはなかなか難しい。その上フロッピーを
フォーマットしてもらったりペイントでお絵かきしてもらったりしたのだが、いまひとつ未消
化。コンピューターの楽しさを伝えられず、難しさだけ教えてしまったような歯がゆさ。本当
はコンピューターって面白いんですよ!全然難しくないんですよ!こんな私だってくだらない
ホームページ作ってるんですよって伝えたかったなぁ...よし次回頑張ろう!

ところでA先生!若いギャルがいるって言ってたじゃないですか...嘘つき!

フロッピー



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