2、本番前

@打ち合わせとリハーサル

 
ア. 打ち合わせは丁寧に
  • その日の担当者、プログラム進行の流れ、誰がどの本を読むか、どんな手遊びをするか、それぞれの役割分担などをメンバー全員で確認しておく。・・・できればリハーサルする(慣れない場所は特に)・声が届くか・絵が届くかチェックしておく
 イ. リハーサルをきちんとやっておく
  • 本番通りにリハーサルをすると安心。特に導入やつなぎにどんなことをするのかを全員知っておくことが大事。
  • できれば本番と同じ環境で。声が聞こえるか、絵がよく見えるかなどのチェックができる。

A会場づくりも大切
  • 会場内の読み手と聞き手の位置の確認と、いすや敷物などのセッティングをきちんとする。
  • 子ども達は、お互いの体がくっつかない程度で、まとまって座らせる。読み手を中心に90度〜100度の扇形になるように座ると良い。
(出入り口)

○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○
(聞き手)


(読み手)

(壁など)
  • 出入り口を背にして座らせる。読み手は壁を背にしているのがよい。(窓の場合は、カーテンを閉めるなど工夫を。明るすぎると絵が見えにくくなる。)
  • 読み手は、聞き手全員に絵が見えるかどうかなどを確認し、子どもを移動させたりして環境を整えてから始める。


3、本番

@あいさつと約束

 ア.「こんにちは、おはなしの部屋へようこそ」などのあいさつを。
  • このとき小さい子向けの場合などは、指人形などを使うと雰囲気が柔らかくなる。マスコット人形を作っておくと、子供たちの楽しみにもなる。
 イ. 「読んでいるときはほかのお友達のじゃまにならないように静に聞いていてね」「今度から遅れてきた人は、お話が一つ終わるまで待ってからはいってね」と、お約束をする。・・・時間を守る事の大切なルール、社会性を教える事あってよい。

A導入

 ア.出だしを聞き逃したりすることがないよう、子どもを読み手に集中させてから読み出す。

例) じっくり表紙を見せてから始める

 イ.集まった子ども達がなかなか落ち着かないときは、手遊びや指遊びが有効。

  • 特に、次に読む本と関連するような物で有ればより効果的。ただし、子どもが興奮して騒いでしまうような物は避ける必要がある。

Bその場の状況を見て、臨機応変に対応する。

 ア.読まない勇気も必要

  • 予想していたより小さな子ばかりが集まったり、子どもがざわついて収拾がつかなくなったときは、本を変えたり、読む予定の本をカットする事も必要。
  • まさかの時の「1、2冊」を常に準備しておくことが必要。

 イ.腹八分目・・・もう1冊聞けるかな が止めどき

  • 盛りだくさんのプログラムでは子どもが疲れてしまいます。もう1冊くらい聞けるかなと思うくらいにやめた方が、子どもにも余裕があり、「おもしろかった。また来たい」と言うことになる。

C本の紹介・本を手に取ることが出来る場所(図書館・学校図書館など)の案内

 ア.「読み聞かせっぱなし」で終わらないように、「この本は図書館に言ったら借りられるよ」などと、どこで手にとって読めるか教える。

 イ.紹介した本を学校図書館などに展示してもらうなど、学校図書館と連携することも大切。

 ウ. 本の楽しさを味わった直後に 「この本も面白いよ」とほかの本も紹介されると、それも読んでみようかなという気になる。読んだ本にあわせてお薦めの本を紹介する。


4、本番を終えて

@反省会をする

 ア.会が終わったら、10分でも15分でも良いので必ず反省会をする。・・・今後に活かす建設的な意見が言えること=日頃の人間関係が大切
  • 本選び・子ども達の様子などについて、良いところは良かったとほめ、悪いところは今後どうすればいいかと前向きに考えられるような話し合いを。

A記録をとる

 ア.毎回の記録は忘れずに・・・できれば、サポーター係りなどの役割分担を決めておくと良い

  • 記録内容
    日時・場所・天気・参加人数・読んだ本・読んだ時の工夫・読んだ人・手遊び等の内容・紹介した本(あれば)・感想・反省・子どもの反応 など