タービュランス・リミテッド          Turbulence Ltd.車社会を化学し業界に新たな旋風を吹き込む・知的技術グループ


 

  ユーロ4達成ディーゼル乗用車実車テスト計画

   タービュランスでは、現在最も厳しいディーゼルエミッション規格・ユーロ4をパスした車両の実車試験を実施します。 主な目
  的としは次の通りです。
 
  1.国内の走行条件(市販燃料・走行モード)での排気中の有害物質の変化
  2. ディーゼル燃料用清浄剤の効果
  3. セタン価向上剤と排気ガス中の有害物質への影響
  4. ディーゼル燃料用添加剤が与えるサイドイフェクト
  5. DPFと触媒活性添加剤の安全性及び一般添加剤との相性
  5. 内外自動車メーカー及び輸入業者に1日でも早く低公害ディーゼル車の導入を則す。
 
  車両は5月29日に英国Southampton港を出航しました。 5月3日に車両は完成はしたのですが、フランスのプジョー工場での話
  で、その後英国へ輸出、英国で各ディーラーに仕分け、契約ディーラでの簡単整備出荷準備で大幅に遅れ、日本到着は、横浜
  港7月2日入港 登録は7月末から8月初旬となるでしょう。 当初の予定より2ヶ月以上の遅れとなってしまいました。
  
  車両スペックは次の通りです。

  エンジン:        2リッターターボ
  出力:          100Kw(136hp)
  最高速:        202Km/h
  ボディー:        5ドアハッチバック 
  トランスミッション:  6速マニュアル
  燃費:          一般道 18.5Km/L
                高速   22.4Km/L
                       
 
 
 
ユーロ規制値vs日本新長期規制vsテスト車両比較
表 1
EU エミッション規格 分類:乗用車(2,500Kg以上は覗く) 単位 g/km
等級 設定日 CO HC HC+NOx NOx PM
ディーゼル
Euro 1 1992.07 2.72 (3.16) - 0.97 (1.13) - 0.14 (0.18)
Euro 2, IDI 1996.01 1 - 0.7 - 0.08
Euro 2, DI 1996.01a 1 - 0.9 - 0.1
Euro 3 2000.01 0.64 - 0.56 0.5 0.05
Euro 4 2005.01 0.5 - 0.3 0.25 0.025
実車
 カタログ値
0.119 0.179 0.163 0.001
日本新規制
(小型)
1,265Kg以下
(中型)
1,265Kg超
2005.10 0.84
(0.63)
0.032
(0.024)
0.19
(0.14)

0.20
(0.15)
0.017
(0.013)

0.019
(0.014)
日本ではHCはNMHCとして規定されています。HC+NOxは規定されていません。( )内は形式認定車平均値 上段は、最大限界値。 車両重量 

   現在国内では、ディーゼルエンジン車は、公害の元凶と思われています。 しかし、地球環境全体を考えれば、CO2の排出量
  は、ガソリン車よりずっと少なく、優れたエンジンです。 既に環境意識が高いヨーロッパを中心に、ガソリン車よりディーゼル車
  への切り替えが盛んになっており、税制上も優遇され始めています。 しかし、国内で販売されているディーゼル車両では、パ
  ティキュレートやNOx等の排出量は、ガソリン車とは比べ物にならないぐらい多く、また乗用車には不人気だとして搭載されてい
  ない為、環境に対し優れているとしても選択の余地は無いのが現状です。
   現在ヨーロッパで販売されているディーゼル車はいったい何が違うのでしょうか? ディーゼルエンジン搭載の乗用車は、日本
  の環境には適さないのか? ガソリン車と比較して性能はどの程度差(+or-)があるのか?
  同時に何故日本のメーカーは、ディーゼル乗用車の販売をためらうのか? ハイブリット車と比較走行しその本質を比較していく
  予定です。
  このような検討を行うには、やはり実車試験が必要です。 車両の決定から排気ガス試験、そして改造等詳細については、今
  後少しずつ、詳細を明らかにして行きます。 まずは、車両の選択に着いてタービュランスの検討内容をまとめました。
  車両選択について:

  より詳しい情報が必要な場合にはタービュランス・リミテッドまで。