A Traditional Dutch Folk Painting
Hindeloopen's Room
     紹  介    

 「ヒンダローペン」とは、オランダ北部アイセル湖畔にある小さい町の名前です。今は静かな湖畔の村ですが、17,18世紀(オランダの黄金時代)には、アムステルダムから世界へ向かう貿易船が必ず立ち寄る大変栄えた港町でした。
主に、家具や調度品のリフォームとして描かれる様になった絵付け工芸を、その地名にちなんで「ヒンダローペン」と呼び、現在も「アッセンデルフト」「デルフト焼き」「マッカム焼き」に並んで、オランダの伝統工芸の一つとなっています。

    
フィッシャースタイルグリーンベース
       
フィッシャースタイル赤ベース

   特  徴  

 基本の下地色は、エンジ・紺・ダークグリーン。主な図柄は、花・鳥・カーリングなどですが、稀に寓話として平和・希望・愛を表現する女性像やユニコーン・天使などが用いられます。 縦横に伸びるカーリング(スクロール)は、植民地であったインドネシアの唐草模様の影響を受けていると言われています。これが日本家屋にも馴染む所以かもしれません。 

   種   類  

 時代毎に活躍した絵付師の名前に寄ってスタイルが分けられます。

ローシェスタイル
基本の下色に、赤・黄・紺の花で描く。過去を懐かしむ、振り返った鳥が描かれる事がある。素朴な中に温かみがある。
ハッティンハスタイル
花の色も種類も増え、鳥以外に女性像や動物などが描かれる事がある。ローシェスタイルより華やかな印象。
フィッシャースタイル
現在も第一線で活躍中の絵付師のスタイル。ハッティンハスタイルより光を強調し、さらに華やかな印象。
    
フィッシャースタイル紺ベース


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