ときど記
編みながら、あれこれ思ったこと。  2005年8月

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29(月)
 北海道民にとって、きつかった夏が終わろうとしていまして。
 まず、去年ほどではない(私の実感比)ですが、ちゃんと暑かったこと。7月の末から暑くって、8月になっても暑くって。これって、少し前まではあんまり無かった気がします。7月に暑くなると、もう、8月になっても夏は来ないんですよ〜トホホ。
 そして、甲子園に釘付けの日々が、長く、長〜く続いたこと。これも3年前までは、「開会式か。初戦はいつだ?7日目かい!?これは宿代がかかって、大変だねぇ、くじ運の悪い学校だねぇ〜」とかいって、もし1回でも勝とうものなら大騒ぎだったんですが。2学期が始まって、夕方のニュースで「え?準決勝?まだやってたの?この人達、学校休んで野球して、いいの?本州とか四国ってまだ夏休みなの?ずる〜い!」みたいな会話を親と交わすのが、北海道の伝統ある甲子園だったのに・・・・。今年は、今思うと、決勝の日・閉会式の日までは、序章にすぎなかったと言えるくらい、長く苦しい甲子園だったと思います。
 さて、ここ10日くらいの間に、2回くらい雨が降って、もう身体が秋の気分でいるというのに、再び暑いことがあるんですよね。爽やかにカ〜ッと陽が差して、風が吹かないとかなり辛いです。残暑まで味わえるなんて、ちょっと贅沢すぎます。お腹いっぱい。フルコースすぎです。でも、グッと冷えてきたりすると、それはそれで悲しいのですよね。生き物として焦るんですよね・・・日も短くなってきたし。人間ってわがままなものです。

23日(火)
 駒苫の話題が、こんな風に続くとは、まず驚きました。
 そして、一日、ずっと考えました。自分なりの意見がわいてきました。せっかくの考えがぶれるのが嫌なので、NHKの朝夕のTVニュースと、朝日新聞の朝刊だけ見ました・・・だから最低限の情報しか知りません。民放のキャスターや、ネット上の意見などは聞かず、自分の中で咀嚼しました。

 まず、部長は部員全員に対して、常々、暴力をふるっていたのかということ。暴力をもって、野球の指導や、学科の授業などを進めていたのか。それならば、部長(教師)失格なので、仕方ない。上司の管理責任もアリアリで、甲子園など出場することは出来ない。

 しかし、その様子は見えてこない。何より、一野球部長の暴力的な締め上げくらいで、あの優勝が出来るとは思えない。あのプレー、あの勝ち進み方、あの喜びよう・・・・どれも、そんな抑圧された状況下ではあり得ない光景に見えた。各選手の自発的なやる気・努力が大きく、さらにそれらを上手にまとめ、導いた指導者達がいたから、あのような野球をしていたのだと思う。

 すると、今回のことは<被害を訴えた部員とその家族>と<部長(とその上司・学校側)>の問題だと思われないか。そして、夏の大会の前から、暴力行為があったと言うのなら、被害者はなぜそれ以降も、野球部にいたのか、が問題ではないか。
 有能な選手で、部のほうが引き留めたのか?私にはそこはわからない。しかし、いくら強豪で昨年の優勝校だからって、部員に退部の自由はないのだろうか。30〜40発も殴られても、そのまま部に居続けた部員と家族の本心はなんなのか。
 ・・・せっかく続けた野球をもう少ししたかったのか。
 ・・・部長は嫌だけど仲間とは離れられなかったのか。
 ・・・うまくいけば甲子園に連れて行ってもらえそうだから、残ったのか。
 ・・・野球で(推薦かなにかで)入学したので、辞めると卒業や進学・就職に支障があるのか。
 本人はまだ高校生で、的確な判断が出来ないかもしれない。ならば彼に代わって家族が判断すべきポイントは、「我が子を(本人が言うところの)部長の暴力から守るためにどうするか」である。そして、<我が子>vs<部長・学校側>の問題として、なるべく他の人に迷惑をかけずに解決する方法を探してほしかったものだ。
 優勝・連覇を成し遂げた選手達や、感動に沸く人々を、奈落の底に突き落とす権利が、<被害者>にあったのか。部長や学校側に指導法を改善してもらう権利はあっても、優勝を取り消されるかもしれない悲しみを、全国にまき散らす権利が、あったのか。

 冷静に考えようとしていても、どうしてもここにきて、感情的になってしまいます。「権利」という言葉の使い方も、おかしいかもしれません。でも、どうしようもない胸の切なさ、痛さを文字にするとき、この表現しか私にはありませんでした。


 以上が、私の見解です。下にも書きましたが、レベルが天地ほど違うとはいえ、野球チームに学校に、こどもを預けている保護者の一人として、考えました。大なり小なり、自分とその周りでも、このような対決は日々起きています。被害に遭う方・遭わせる方、どちらにもなりうる毎日の中で、常に思っていることを、、駒苫のケースに合わせてみたまでです。また、考えが変わるような事実が出てきたら、書こうとは思いますが・・・・今回はもう、精一杯です。最後まで読んでくださってありがとうございました。

21日(日)
 駒大苫小牧高校の連覇。もう、何をどうして良いのかわからない、30代・主婦・道民。熱狂の日々、準決勝の試合終了時に降り始めた雨がずっと続き、気がつけば風は秋風、2学期も始まるというではありませんか。
 去年の今頃には、長男が少年野球を始めるなど夢にも思わず、つまりは、駒苫の彼らが、どんなに高度なことをやっていたのか思いもよらず、ただ「スゴイスゴイ!」とわめいておりましたが、今年は違いました。投手の投げる一球一球、守備の動きの一つ一つ、グランドマナーから、アルプススタンドの部員の心情まで、去年とは格段に違って見えました。V2選手の関係者と同じように理解できるとは思いませんが、少なくとも家族が野球をやる者の立場というか。一ファンでなく、末席ながら同業者、というか・・・・。おこがましいですけどね。弱小チームのベンチ要員の母なのでね。
 遠く、神戸から「北海道スゴイね!」とメールをくれた友達もいました。釘付けになって、TVを観ていてくれること、そして私を思い出してくれたことが嬉しくて、永久保存のロックをかけました。ありがとう。
 さて、少しずつ普段の生活に戻しましょう。楽しかった夏をありがとう。

18日(木)
 駒大!駒大!いや〜ココまで来るとは、正直思っていませんでした。もう、勢いで行く所まで行くのか!?いや、充分やったよ、砕け散って来い、と送り出すべきか・・・・。真剣に悩んでしまう、一道民。
 あと、身近なことでニュースが。ピンポンの作品を置かせていただいている<couscousoven + hoppers>さんが、お店の移転を決行。それが、なんとまあ、我が家のすぐ傍!マンションの出口から100歩もかからないのですよ。だからなに、と言わないで。複雑な主婦心。嬉しいのだけど、ドキドキ。憧れのカリスマ主婦の店が近くにある、ヒリヒリ感・・・。毎日おやつ買ってしまいそうな経済的恐怖!?売れ残る自分の作品を見てしまう焦燥!?・・・そんな後ろ向きではいけませんね。注文が入ったら、すぐに届けに行けることをメリットとしなくては!

14日(日)
 駒大苫小牧高校が、甲子園で、頑張っています。
 昨年、優勝したことは、たいていの人の記憶に残っていることだと思いますが、私にとって、とても大きなきっかけをくれた、大事件でした。
 このHPを始めたのも、そしてその前段階の「編みもの屋を始めよう」という決心も、あの優勝の喜びがあったから、なので・・・。
 今、こうして文字にすると、すこうし照れがないわけではありませんが、本当なんです。「うわー北海道の高校でも、優勝できるんだ。それもあんなに、格好良く・・・。やれば出来るんだ。夢は持てば叶うんだ。」って、30代も半ばの主婦が、勇気づけられちゃったのですから、大事件でしょう?
 自分でいうのもナンですが、大人びたこどもだった私は、「将来の夢は?何になりたいの?」という質問が苦手でした。アイドル歌手にもなりたいし、オーケストラの指揮者にもなりたいし、学校の先生にも、バレーボール選手にも、小説家にも・・・・でもそんなの、成長に伴って色々と変わるだろうし、もしなれなかったら、恥ずかしいじゃん、と思っていまして。だからいつも、手近にある実現可能そうな目標しか持たずにいた気がします。
 でも、今更ながら、こどものように夢を語り、それにむけて頑張れてしまう、そんな自分も、照れくさいながら好きです。駒苫ありがと。

10日(水)
 暑い日です。夏らしくていいです。
 マンションの外壁の工事が、ゴールデンウィークから続いていましたが、やっと足場もはずれ、ベランダが使えます。お洗濯、布団干し。太陽の恵みいっぱい、幸せ。
 先日TVで「Q.一軒家が減り、需要が減ってきているもの  A.風鈴」という話題を見聞きしました。うちも、マンションなので、軒下(ベランダ)には風鈴を下げません。自分にとっては心地よい音でも、くっついている他所様のお宅にとっては迷惑かもしれないですからね。それに、11階なので、風が吹くときはビュービュー吹きがち。南部鉄の風鈴もヘビーメタル調・・・。家の中心の、風通しの良い所に、控えめにぶら下げています。

9日(火)
 行って参りました。奥尻島へ家族で。
 海産物好きの私たちにとっては、いつかは行ってみたい離島。奥尻、天売・焼尻、利尻・礼文。でも「いつ?」なんて考えても見ませんでしたが、亭主の一言で簡単に決定。
 いかにも「旅行した!」って感じに、イベント・初体験の盛りだくさんな2日間でした。こどもたちが小さいと、身の回りの世話がまだ大変だったり、どうせ覚えていてくれないのでは?なんて思って、全然旅行しなかったここ数年ですが、もう、成長したな〜大丈夫だね〜という感慨も得られました。
 滑った転んだの詳細は、別ページに・・・お暇な方はどうぞ・・・コチラデス

6日(土)
 あちこちから、券をいただいて、プロ野球を観に行ってきました。夏休みのせいか、超満員!これまで「野球は、空いたスタンドで、ビール飲み飲み、こどもらはドーム内を探検し、飽きたらさっさと帰るモノ」だったのですが、もう、一度席に着いたらどうにもならないほど・・・・普段は応援団席に陣取るという友達にエスコートしてもらったからなんとか座れたものの、日ハムはいいとこなしで、ちょっと疲れて帰ってきました。
 さて、明日から1泊ですが、家族旅行へ行ってきます。ものより思い出。貯金より思い出。家計にはキツイですが、こどもたちもどこか行きたがっていたし、自分も一度は行ってみたいところだし、思い切って出発します!!では!

4日(木)
 雨が降り、蒸し暑く、北海道じゃないような夏です。去年は「暑い〜キャー」と笑ってしまうような気候でしたが、なんか今年は眉間に皺が寄るような暑さ(どんなだ?)デス。
 サマースクールで色々な演奏を撮影してきたビデオカメラが不調で、修理に出しました。早く中身が観たいのに〜亭主や長男に観せたいのに〜1万5千円くらいかかるとか言うし・・・・テープが無事に取り出せますように(祈)。
 ためしてガッテン(熱中症対策)を見て、汗のかきかたにも色々あると知り、少しショックを受けてます。自分は汗かきなので、汗腺が鍛えられているから夏バテしないぞ!新陳代謝もまだまだ若々しくやってるはずだぞ!と、勝手に思い込んでいましたが。ダラダラと流れるような汗は、体温を下げないというではありませんか。典型的な親父ダラダラ汗の私としては・・・・ガッカリ。

2日(火)
 サマースクールから帰ってきました。長女のお稽古の夏合宿です。そう、バイオリンです。
 深く考えず、私の何となくの憧れからバイオリンを習わせ、電話帳で当たりをつけて通わせ始めたこの教室。とても熱心かつユニークな先生の教えに、こどもが小さい頃は戸惑うこともありましたが、とりあえず継続は力なり。6年半、お世話になっています。合宿も6回目。年々、母子ともに充実した2泊3日を過ごさせてもらっています。
 自分の子だけでなく、他のお友達の成長ぶりをみるのも、今は楽しいです。初めの頃は、心のどこかで我が子と比べてしまい、辛い3日間を過ごすこともありましたが、私も6年間で成長しました。もちろん、よそのお母さん達との交流も年々深まり、そのためにも、こどもに「お稽古続けてね。頑張ってね」と優しくなれます(^-^A
 最終日には、<お楽しみコンサート>として、合奏をたくさんします。私も擬音で参加させてもらい、こどもたちの頑張りを身近に感じられました。もちろん娘の演奏の進歩にも感動・・・。楽しい楽しいイベントでした。
 お留守番の亭主と長男は・・・・あちらこちらにお世話になりながら、喧嘩しながら、なんとか乗り切ってくれたようです。ご協力ありがとう。また来年もよろしくね。

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