私の公約 2001/12/08    

今回は政治的な内容である。

これは夏頃から身近な人にはよく話をしているので既に妹を含めて五回くらいは話をしたことがある。知り合いの中には「もう聞いたよ」という方が何人かおられると思うが、よく考えていることなので、個人サイトに書く内容としては適切でないかと思い、載せておくことにした。夏頃から妹を含めて五回くらいしか他人と話をしていないのかね。それほどでもないと思うが、まあ大まかには。

本題に入る前に参考文献を挙げておこう。最近ほぼコンピュータ雑誌しか読まないが、「Linux Japan」のアストロビスタ氏の(本人曰く)ヨタ話は最近とみに政治的内容になっていて面白い。「聖域なき改革ならまっさきに国を株式会社化して経営がうまくないところは倒産させろ」「相続税なんてケチなことは言わずに老人が死んだら国が財産を没収しろ」というような話である。同誌の中村正三郎氏の会話形式のエッセーはそれと較べるとやや品がいいものの、「憲法で軍隊が問題になるんだから義勇軍を送れ」「失業者を戦地に送り込め」「偽札を容認して市場原理で金の価値を決めさせろ」とか景気がいい。漫才形式なのであくまでも冗談だが。こうして読むとコンピュータ雑誌だかなんだか分からない「Linux Japan」、実用主義一辺倒の日経やWorldなどのLinux雑誌とは一線を画していて面白い。他には記事の特集が常にマイナーな「ソフトウェア・デザイン」誌もいい。ロッキング・オン創立時メンバー岩谷宏氏が連載を持っていて、その社会へのグチを書き連ねた海外雑誌紹介は正しいかどうかはともかく筋金入りである。なんかなぜか知らんが、身も蓋もない話、極論、アマノジャク発言、そういうものが好きだなあ。

さて、話は戻るが、私が選挙に出た際の公約である。私は社会的な要素の皆無な人間で昔から言っていることでは反社会的では全くなくて非社会的である。元々小学生の時から男子は大抵社会科が得意なのに私はさっぱりできなかった。ともかく世の中滅びたとしても別にどうってことないじゃん、と昔から思っていたので、社会について考えても現実的な話にさっぱりならない。天気と同じで予想がさっぱりつかないので、気の効いたことは言えない。それなら黙っていればいいようなものだが、喋りたくなるのが人間なので仕方ない。書くためのインターネット環境もなんだか知らないが普及してきた。表現の自由もあるし、世の中全体のことがさっぱり分からなくても個人的な自分の利益を主張したり、自分の言いたいことを言っておいて、話合いでなんとかするのが民主主義の根本原理に違いない。はい、これで書くことは正当化された。

「三つの願い」、「三人よれば文殊の知恵」、「人間はサルより毛が三本多い」、あるいは「オバケのQ太郎には毛が三本」という言葉があるように三つの公約というのが座りがいいんだが、公約は四つある。ところで関係ないがオバケのQ太郎のネーミングは魯迅の「阿Q正伝」から来てるよね。でも阿Qの名前がどっから来てるのかは謎だよね。

一、経済政策。景気を良くするためにはある意味無駄な消費を増やせばよい。そのためには簡単なこと、カップルを増やせばいい。カップルは無駄な金を使う。デート代や見栄はりのために金を使い、贈り物もする。ラブホテルも利用して金を使う。国が男と女をくっつければいい。そのためには政府主催の出会いパーティを行うといいね。ルックスに問題がある者には整形資金を援助し、性格に問題がある者にはスパルタ指導を行う。学校の授業に正規に「恋愛科」が設けられる。成績の悪かった不良のうちルックスのいいものは救われて、登校拒否も減り、一挙両得。石田純一じゃないが、不倫も消費を伸ばすためには致し方なかろう。道徳的にいいということに決定する。多妻多夫制導入。家族は一応残した方がいいだろうが、そのへんは制度の整備が必要。これは基本政策なので、私は「恋愛党」で出ようかと思ってる。

二、国の財政再建のため、税収を増やす必要がある。基本的にはセックスに税をかける案に賛成である。そのためにはセックスをどれだけしたか申告する必要がある。場合によっては税務署が隠しカメラで監視することもある。私は見られるのも好きなので問題なし。まあそれは冗談としても、売春を合法化し、税をかけることは合理的であろう。禁止したってなくなるものでないことは歴史が証明している。もともと道徳的に問題あるとも思えない。医者や坊主と同じ立派なサービス業である。

三、騒音や悪臭への取締りが緩い。選挙カーはうるさくて何の意味もないので全面禁止。外宣カーも同様に取り締まる。街頭で歌うのもうるさいので禁止。表現の自由や言論の自由があるが、場所をわきまえる必要はあろう。どこか公園とか無料で歌ったり演説したりする場所を設ければいい。でも聞きたいやつはあんまりいないよね。それはそもそも喋ったり歌ったりする必要のない話なんである。消費されないものは生産とは見なされないのは仕方ない。匂いについては私が鼻が悪いため良く分からないが、香水のきつい女は法的に問題である。公共の浴場を整備する。わきがの人はわきが証明を貰うようにして、それを持っていると特別なサービスがうけられるようにする。これは差別的な意図ではないよ、もちろん。

四、安心して市民生活が送れるようにするために、犯罪者には厳罰を持って処する。現行法はたぶん国家秩序を乱したという理由で国が犯罪者に罰を与えるが、明らかな殺人等の場合本来は身内を殺されたものがカタキを討って恨みを果たしたいところである。仇討ちを法律は禁じているんだから、残された者がある程度気分の晴れる量刑が必要である。責任能力は問わない。基本はハンムラビ法典、目には目をである。おりを抜け出したライオンが人間を噛み殺した場合に処分されるのが当然であるのと同様、精神状態がどうであれ、他人に危害を及ぼしたものは処分されるのがバランスというものである。

以上が私の公約である。さらに失業問題、ゴミ問題など重要な問題があるが、このふたつは関連がある。ゴミを簡単に安く処分できるようになれば消費を促す効果を持つはずだから、需要が増し仕事が増えて雇用も増大する可能性が高い。しかし星新一の小説「おーい、でてこーい」においてすら無限にゴミを飲み込んでくれる穴は存在しなかった。現実はそれよりもっと甘くない。埋め立てとかがうまく行かないのであれば、穴を掘って埋めるか宇宙空間に打ち上げるくらいしかないような気がするが、コスト的に見合わないであろう。雇用についても売春婦や男娼を認めれば僅かには仕事が増えるものの、闇で今まで働いていた人が公になるというだけの可能性も高い。このへん名案はない。国民の意見を聞く必要がある。


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