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20081128 どうせ叶わぬ恋ならば



今月のゼロサム。見所はなんとヘイゼルに羽根が生え
八戒の鼻が切れた。
凄いよ吃驚だよ勿論見開きにすべきもの凄い事態ですよヘイゼルに羽根が生え
八戒の鼻が切れた。
悪魔の羽根だっただけでなく飛べるらしいですよ!ヘイゼルがこのかっこで飛ぶとこみたすぎるし付録には私の大好きなスイーツイラの悟浄&八戒ブロマイドが付いてますがそれすら二の次です。
何でそこ切るの!何で!次回から鼻に絆創膏貼って可愛い〜と言われようって魂胆ですか!
おかしい。面白い。八戒が何してもツボに入る。決して褒めてないけど恋に近いものだと思う。
本屋でこのちっこいコマ見ただけで誰にもとられまいと懐に抱えバンプの「K」に出てくる
主人の最期の願いを叶えるべく手紙を咥えて雪の中を駆ける健気な黒猫のように必死でレジに猛ダッシュ(例えが長い)。
八戒素敵…目の前で如意棒切られてはっとする八戒も凄くいい。
でも悟空は吹っ飛ばされてもちゃんとガトに受け止めてもらえたのに
悟浄は誰にも受け止めてもらえない。
なんで受け止めてもらえないかというと八戒が三蔵にかかりきりで人手が足りないからです。
許さねぇ八戒…三蔵にかまけて悟浄を庇わないなどと(悟浄わりと平気そうだけどそういう問題ではない)おまえなんか
切った鼻が治りそうになるたび我慢できずにかさぶた剥いでまた血が出る刑に処す。
そういえば八戒の鼻の次にまわしてしまったヴラハル様ですが
ガラが悪くてかっこいいので本体もそれなりであって欲しいです。
まかり間違ってもRELOAD1巻で羽根生やして飛んだ雑魚妖怪みたいなのは嫌です。
次回は三蔵がようやく三蔵らしくかっこいいこと言って助けてくれそう。楽しみ。

とりあえずですが紙更新しました。
せいやさんに冬コミの売り子をお願いしたら開口一番「値段は!」バラバラー!


20081125 そうしようと思えばできますし現にそうするつもりです

仕事帰りに駅前をとぼとぼ歩いてたら「加藤さーん」と呼ぶ声が。
振り返ると宅配の兄ちゃんがバンの運転席から身を乗り出してて
「今から帰るんだったら荷物持ってっていーですかー?
印刷所から本と原稿!」
若干…というかもの凄く客のプライバシー暴露だけど今宅配業者さん大変なので許したいと思います。お客さんが用心してなかなか戸を開けないから怪しまれないように品名とか言うようにしてるそうです。
でも兄ちゃんが私の顔を覚えているのだから私も兄ちゃんの顔を覚えているというようなことを思いついてはどうだろうかな。
宅配業は悟浄にやって欲しい職業のひとつです。
ピザの宅配とか寿司の宅配とか長距離トラックとかバイク便とか引っ越し業者とか
もしくは職人さんがいいな!時計の修理屋さんとか。
なんで時計なのかというと花喃の形見の時計を悟浄が拡大鏡つけて歯車削って一晩かけて直してあげるという妄想があるからです。
それかサーカスの猛獣使い。八を扱えるんだからライオンぐらい軽く扱えるはずだ。でも時々噛まれて大変だ。
「ご、悟浄。大流血してますよ」
「あーちょっと雌猫にひっかかれてな。こんなのおまえに比べたらどってことねえよ」
かっこいい。
八戒は詐欺師とか奇術師とか吸血鬼とか食虫植物の研究者とかおたく評論家とか試合の解説者とか新興宗教の教祖とか自己啓発セミナーの講師とか総理大臣とかかなー。
吸血鬼職業じゃないな。

■アカペラ/山本文緒
(鬱からの)復帰作にして最高傑作と宣伝されていましたが本当にそんな気がする。人の痛む部分を抉る持ち味はそのままでドラマが一段深くなった感じです。表題作の「アカペラ」が一番好き。こんな種類の絶望が15歳の少女を襲うなんてあっていいのか。彼女は愛した人に愛されていただけでその他のことは何も起こっていないというのに何でこんなことに。

■インターセックス/帚木蓬生

エンブリオの続編ですが単体でも読めそう。徹底した理系文章で叙情的表現が皆無なのでまったく人物像が思い浮かばないのに状況や環境に感情移入してしまうという、見事に埋めてもらった内堀を眺めながら外堀を埋めてるようなしてやられた読後感です。インターセックスの人に会ったことあるんですがDNAは男性だけど戸籍は女性で見た目も女性で心は男性なのに好きになるのも男性で自分でも何をどうしていいのかさっぱり分からないという人でした。この本は体のことを扱ってるけど例えば心だけでも男でも女でもない人もいる訳で、なんていうか、どうしたらいいんだろう。男性と女性以外の性を作ることで解決になるのかどうか今ひとつ確信が持てない。
■変愛小説集/岸本佐知子編
海外の変な恋愛ものを集めた本。面白かった!木に恋する話とか宇宙に飛んでっちゃうカップルの話とか本当に変な話ばっかりなんですが、私が一番好きなのはジュリア・スラヴィンの「まる呑み」。好きな男をまる呑みする話。気持ち悪いうえ下品で、呑んだ男がどうしようもない馬鹿なのに心が温まってしまう良い話。
■悪夢のドライブ/木下半太
タイトルは酷いが女子高生や芸人やヤクザや多重人格の人や詐欺師が絡み合いつつ疾走するヒステリック推理コメディみたいな話。どんでん返しの嵐で最後には訳が分からなくなったけど色鮮やかで面白かった。映画になりそうです。中島哲也あたりで。
■毒書案内〜人生を狂わせる読んではいけない本/石井洋二郎
「死の誘惑」「迷走する狂気」「背徳と倒錯」など7章各5冊ずつ紹介されていますが、自分が読んだ本がどの章に偏っているかを数えるのが結構楽しい。陶酔ぎりぎりの愛が充ち満ちていて、好きなものについて語る人の言葉とはなんて魅力的なんだろうと違う方向にうっとりです。この本が吐き出す吐瀉物は貴方の綺麗な服を汚しまくるとか言われて読んでみたくならない人はそもそも本なんか読まないぜ!でも乱歩の「芋虫」の解釈が私と違うぜ。

20081117 言葉のない世界へ

今月のWARD。特大ポスターで原画が拡大されたらしく
御大が細部のアラはごめんねと謝っておられますが
むしろそういうのが見たいんじゃないかい!
わーい鉛筆線!鉛筆線!
それにしたって信じられない美しさですが御大の熱というか肉筆が感じられると嬉しいです。
御大も我々と同じ筆記具で描いてるんだなぁ…救いのない絶望が心地良いなぁ…
このポスター超いい。凄く好き。元帥も大将も最高にいい顔。コーティングしよう。
本編の金蝉見ても思ったのですが、決め顔決めコマ決め台詞じゃない時のほうが皆かっこいい。
金蝉は本当に素敵だった…悟空を励ますとこといい悟空を「使いこなす」とこといい三蔵の片鱗が見えるようです。おまけに見張りをちゃんとひとりで倒している。
「捲簾に教わったんでな」
かっ……わいい…(むしろ大将が)。
金蝉に何か護身術をと考えた挙げ句に金的攻撃を授ける捲簾と真面目に教わる金蝉。萌える。
1巻のあの場面の元帥を今の御大の絵で見れたことにも萌える。
観音がなんか可愛くて萌える。冒頭の文句にとても、とても心が沸き立つ。
凄く面白かったです。やっと!やっと次空ゲート見た!想像と違った!くそう!
というかこれ一度カラーで見たじゃん!ゲートだったんじゃん!知らなかった!失態!
展開的には明るくはないはずなんだけど金蝉と悟空が一緒にいてくれることで
なんとなく明るく元気に読み進められました。
次号は2009年なのでとりあえず今年はもう泣かずに済みそうです。
か?

20081112 思い出に弄ばれる



モツ鍋が食べたかったのにスーパーにないんですよ。モツが。鍋も。カレー鍋フェアとかやってるんですよ。何ですかカレー鍋って。なんでカレーと鍋を一緒に食うんですか。去年まで人気ナンバーワンだったモツ鍋の気持ちになってみろと言いたい。優しさをもてと言いたい。そういえばカレーうどん。あれは何ですか。何故うどんにカレーを投入するんですか。何の衝動が貴方をそうさせるんですか。何故そば・うどん店でカレーの香りを嗅がなきゃならんのですか。カレーを食べたい気分とうどんを食べたい気分を同居させるなんて皆二面性を持ちすぎです。でもまあいいです。カレーうどんはまあいい。食べたことがないから知らないけどカレーといっても和風ダシで延ばしてあるんだろうし、しょせんカレー風味のうどんです。問題は焼きそばパンですよ。何、焼きそばパンて。なんでパンに焼きそばを挟むんですか。炭水化物+炭水化物ですよ。悟浄×悟浄ですよ。どっちかにしろよと言いたい。食い過ぎだと言いたい。食べたことがないけど高校時代パン屋さんでバイトしてて1日30個作ってました、時給580円で。時代と地域を鑑みても仰天する安さですよ。そのうえ焼きそばパンですよ。普通の焼きそばを普通のコッペパンにオンですよ。むしろインですよ。なんでこれをこれに挟むのかと。何のために挟むのかと。店長私は玉子サンドが作りたいですと。580円もらって何の修行なのかと。何故こんなもの買うんだとすべての客に力の限りに問いたかった。まあいいです。小さな町のパン屋さんで1日30個出てたんだから美味しい人には美味しいんです。要はモツ鍋なんですよ。用があるのはモツですよ。私は言いたい。モツを食わせろと。獣肉の臓物を食わせろと。おでんを「鍋物」に入れるのに抵抗があるのは私だけかと。そんなことより今月のWARDに外伝は載るのかと。強く問いたい。あと寒い。


20081109 HAPPY BIRTHDAY



ごじょうのお誕生日をどう祝ったらいいのか、はっかいは悩みました。
居候なのでお金もないし、ごじょうはまったくものを欲しがらないのです。
とにかくできることからやろうといっしょうけんめいケーキを作り部屋の飾り付けをしました。
はっかいは元保父さんなので折り紙でわっかを作らせたら右に出る者はいません。
ティッシュペーパーで花を作るのも得意です。
ティッシュだけじゃなんなのでごじょうの好きな花を原っぱで摘んできました。
はっかいなりにベストを尽くしたのですが予想通り幼稚園のお誕生会みたいになりました。
帰ってきたごじょうは眼をぱちくりさせてここは幼稚園かと言いましたが
そんなに嫌そうじゃないのではっかいはほっとしました。
はっかいはごじょうが生まれてくれて嬉しい気持ちをいっしょうけんめい伝えました。
ごじょうはそんなはっかいのことが好きだなと思いました。
欲しいものをもらったような気がしました。
みたいな。

20081105 あの日は見えなかったもの



人をもの凄く好きになるってかっこいいなと思いました。元帥見てたら。
なんとなくかっこ悪いと思ってた。好き好きオーラ出すのかっこ悪いと思ってた。だからこそ真逆の態度に出てしまい途中で挫折しちゃうツンデレとか人気あるんだと思ってた。
デレは可愛いかもしれないがかっこよくはない。
元帥はツンもなくデレもなく好きですが何かみたいなとこがいい。例え相手が当の捲簾であろうともおまえの答えは聞いてないと言わんばかりだ。かっこいい。
返事を求められないのに返事する必要もないので、大将は何年も黙っている。

微妙に小室ショックを受けてます。小室というかTMは青春でした。一般的にもおたく的にも。
平成生まれの人TMって言って分かるんだろうか。猪八戒&モノクルの略じゃないよ。
実際にいる人だろうが漫画のキャラだろうが妄想が爆発するほど好きな人が不幸になったり死んじゃったり間違ったことをしたら悲しいのは同じはずなのに八戒が5億円詐欺とかしても面白いだけなのはなんなんだろう…
あ、悟浄が結婚詐欺したらショックかもしれないな!
あんな優しくていい子が女性からの好意を利用して悪いことしたらきっとショックだ。
単に八戒は何しても面白いんだな。