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医院のご案内

加藤光雄歯科診療室

加藤光雄歯科診療室 〒155-0033 東京都世田谷区代田1−1−5 03-5433-1586  

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建物の外観
三階建ての洋館です。米国基準のホルムアルデヒド0%材料の使用で、シックハウス症などのアレルギー体質の方でも安心です。高断熱仕様建築と24時間空調換気システムで院内は歯科診療に適した環境に保たれています。診療室は1階で、段差のないバリアフリーとなっています。外の道路から院内の処置室まで車椅子のままお入りいただけます。近接して来訪者用に駐車場をご用意いたしました。もちろん無料で御利用いただけます。お車でお越しの際はあらかじめご連絡ください。

写平成20年5月、開院7年時、ちょうどバラも咲いた




待合室(ロビー)
診療終了後にリフレッシュしていただくためのくつろぎの場となりますようなロビーをご用意いたしました。本場英国にて調達したアンティーク家具(エドウォーディアンスタイル)で統一した、ヨーロッパのプチホテルのロビーを彷彿させる、落ち着いた雰囲気のスペースです。早めにおいでになりお好みの雑誌を楽しんでいらっしゃる方もあります。診療終了後、お友達との待ち合わせ場所にされている方もあります。診療ではなくておいでになり、お茶を楽しんで行かれる方もあります。紅茶は英国で直接買い付けた、日本では入手困難なものをご用意致しております。どうぞお気軽にお立ち寄りください。
  
  


城間栄順先生の琉球紅型を額装しました

処置室
処置室は完全個室で2室用意いたしております。個室であることにより、皆様のプライバシーは十分に確保されます。お口の中のことは他人には知られたくないものです。落ち着いて診療のご相談をさせていただくためにも、ドアで仕切られた個室で周囲を気にする必要のない環境を整えました。

また、個室であることにより、簡易型感染対策診療室として、前の方の診療終了後、処置室内全体を消毒することができますので、院内感染の防止に効果的です。易感染性の体質の方、全身疾患により感染への抵抗性が低下している方、他人を感染させる怖れのある疾患に罹患している方は、万全の感染対策をとるためにも事前にスタッフにご相談ください。院内の感染対策の消毒薬や消毒方法は、母校の東京医科歯科大学の在籍当時の感染対策特別診療室と同一のシステムを応用しています。

各処置室は24時間空調換気システムにより、歯科診療と診療に使用する歯科材料に適した室温・湿度に一年中一定に保たれています。平成31年2月の院内改装では、冷暖房機と空気清浄機の能力向上となるよう機器の更新を致しました。多くの歯科材料の使用環境は23℃が標準規格です。院内では診療関係のコンピュータが常時6台稼動していますのでどうしても室温が上がってしまい、23℃に保つには真冬でも冷房が必要です。従って診療室は、残念ながら、人にとっての適温ではありませんので、「寒い」とお感じの方のために膝掛けを通年ご用意いたしておりますのでお申し付けください。実は、良質な歯科治療は大量の電気と水を必要とします。治療環境の整備を最優先にいたしておりますので、昨今叫ばれています省エネ、省資源には対応しきれないこともありますが御容赦下さい。わずかながら照明の一部はLEDに切り替えています。

各処置室には、通常の歯科治療用の口腔内吸引装置のほかに、口腔外吸引装置を配備しました。これにより診療中の室内空気の汚染を防止します。平成31年2月の院内改装以前は、作り付けの設備のため医療器具承認番号がなく、そのため厚労省指定の院内設備の承認は得られませんが、医療機器の制約を受けた器具以上に効率よく治療環境を改善してくれました。改装後は医院の設備として認められている医療機器に更新しました。当初開院の19年前よりは機械的性能が向上していることを期待しての機器の導入です。また、院内全体の空調設備とは別に、各処置室個別の温度交換型室内強制排気・換気装置の空気清浄フィルタおよびNOx吸着フィルタ(6ヶ月毎交換)により、常に新鮮で清浄な外気が入ってきます。その効果により、花粉症で悩まされている院長は、処置室にいる間は花粉症の症状が出ません。喘息の持病をお持ちの患者さんも処置室の中では安心とおっしゃっています。その他、空気清浄機能のプラズマクラスター空気清浄機や、同機能付加湿器や、医療用にも用いられるHEPAフィルター内臓の空気清浄機もあわせて、健康の要となる安心の「空気」には最大限の注意をはらっています。

各処置室は外光が入らないようにすることで、室温を安定させるだけでなく、季節・天候・時間を問わず、照度が一定となる設計です。室内灯には太陽光のスペクトルと同じ光を放つ色評価用の特殊蛍光灯を使用しています。これにより、歯の色、歯肉の色、製作物の色の条件が一年中一定に保たれ、一人一人の個性にマッチした色の選定が可能となります。世界中で照明器具としての蛍光灯は廃止の方向にありますが、取って代わるLED照明には、未だに色評価に使用できるものは開発されていません。色の評価に関しては今しばらくは蛍光灯に頑張ってもらうしかありません。

処置室のアンティークのステンドグラスが各部屋に微妙な個性の違いを与えています。ステンドグラスのバックライトはLED照明に変わりました。それぞれにお気に入りの部屋を指定される方もあります。気持ちの少しでも落ち着く部屋で診療を受けていただきたいと考えております。壁の美術品も、絵画、陶板画、版画といった、安らぎの小作品をローテーションしており、診療中のストレスの緩和に一役買っています。BGMは、耳に心地良いクラシック音楽が自己主張しない音量となるよう配慮しました。処置中に寝入ってしまう方が多いのはご愛敬です。有線放送ですので、Webサイトから曲目リストを随時確認することもできます。

処置室2(旧)


診療設備
平成31年2月に新規診療台に更新致しました。開院当初は新しいコンセプトに基づく診療台を導入しました。コンサルテーションから処置、メインテナンス、ブラッシング指導まで、あらゆる歯科診療のシーンにマッチする診療ユニットです。以来十八年余、文字通り毎日使用しましたが、大きな故障もなく、当初の斬新なコンセプトは年を経ても色あせることはありませんでした。この度、電装部品関連で修理部品の供給が終了したため、診療台の入れ替えとなりました。歯科治療の診療台は全体でいわゆる薬事法(現、薬機法)に適合していなくてはならないので、一部改造は違法となります。新たな診療台は、当初のものの後継機種を選びました。コンセプトに揺らぎはありません。各部の性能は改良が施されています。デザイン優先で使い勝手がわるいところはおおめに見ましょう。

歯科診療の場で最も注目されているレーザー治療器を開院当初から導入しています。現在のものは二代目となります。レーザー治療器はレーザー光の波長により用途が分かれますが、当院では特に歯周病のような歯肉などの粘膜の処置に有効とされている炭酸ガスレーザーのタイプのものです。歯周病の関連の処置の他に、小手術の際のレーザーメスとしても使用していますが、出血も少なく、治癒が早く経過が良好となります。外科処置後の治癒促進モードでのレーザー照射は、術後の回復が早まり、術後管理の面からも安心です。最新の歯科治療技術の恩恵を享受していただけます。

開院当初より、診療にはお口の中を観察できる顕微鏡を用いています。歯科技工用の実体顕微鏡を院長が改良したもので約10倍の拡大率と、LED照明とハロゲンライト照明の併用による明るい視野が特徴です。歯の根の神経の管の様子や、金属・レジンの詰め物の状態や、粘膜や皮膚の炎症の状態を、肉眼を遙かに上回る精度で観察でき、より高度な処置の便に供します。特に歯に被せる冠を製作する際の型どりに使用する個歯トレーの辺縁の適合検査には絶大な威力を発揮します。また、強すぎる咬み合せの力による歯の欠けやヒビが最近の歯科疾患の新たなる問題としてクローズアップされていますが、肉眼では識別できないマイクロクラックの探索には強力な武器となります。根の管の消毒の治療(根管治療)では、最近では顕微鏡なしでは成り立たないほど、治療法も洗練され緻密な処置が当たり前になっています。その分、処置時間が長くかかるようになり、手間をかけるよりはと逆に抜歯を勧める歯科医師が増えてきたのは残念なことです。平成28年度の保険制度の改正から、条件付で顕微鏡による診療での加算の項目がはいりました。余談ですが、市販の歯科治療用の顕微鏡は、メーカーによっては500万円を超える高額な物もあるからでしょうか、それを用いた根管治療は保険外診療(自由診療)の扱いとしている医院もありますが、顕微鏡の使用が健康保険の適用外の事由とはなりません。保険診療では高額な医療機器の購入費を診療費に転嫁できませんので、歯科医院のその心情、わからないでもないですが。改造自作の本顕微鏡の制作費は、実に専用機の100分の1です(視野倍率は同じですけれども)。

診療データは診療室内LAN(コンピュータネットワーク)で一元管理されています。本システムは東京医科歯科大学歯学部ご出身の和達重郎氏により構築されたもので、メインテナンスも含めて氏の卓抜した知識と技術によって成り立っています。このLANは外部のネットワーク(インターネットなど)からは侵入できなくなっていますので、患者の皆様の診療データが外部に漏れることはありません。レントゲン写真の撮影には、被ばく線量を低減し、写真の現像が不要で地球環境にも優しいデジタルレントゲンを導入し、撮影データも診療データとあわせて管理されています。口腔内写真の画像データもデジタル化して一元管理されていますので、経年劣化がありません。最近は歯科診療分野にもCTのレントゲン撮影が脚光を浴びてきました。しかし、残念なことにCTの撮影により被ばく線量の増大を来しますので、現在のところ、導入に躊躇しています。近いうちに被ばく線量低減のめどが立ちますことを期待しています。パントモ撮影、及び口腔内レントゲン撮影のレントゲン装置とコンピュータ制御ソフトウエアを更新したことで、さらなる鮮明な画像により確実な診断が可能となりました。

器具の消毒滅菌には、特に注意を払っています。滅菌可能な器具はパックにしてオートクレーブ滅菌し、使用時に処置室内で開封しています。未滅菌での使いまわしをいたしません。薬液消毒も、強力なグルタラール製剤を使用し、院内感染の防止に努めています。型どりした歯形なども、専用の消毒液で消毒し、汚染が院内技工室や院外に拡大しないように留意しています。この消毒滅菌のシステムは、元東京医科歯科大学歯学部付属病院病棟・手術室在籍の看護士、森 洋子氏に監修指導を頂いております。

地階には、歯科医療全般にかかわる歯科技工物の製作に必要な機器・設備を整えた院内歯科技工室があり、殆どの歯科技工物の製作に対応できる体制を整えています。平成23年1月から、常勤技工士の体調不良により院内技工は中止致しております。安定した歯科技工物の供給がいかに困難なことであるかを思い知らされております。現在は中間製作物は院長の加藤が行い、その他は、総和歯研(神奈川県)代表:矢島 勉氏、ライズアオキ(東京都)代表:青木 勇氏の歯科技工所に製作を依頼しております。 いずれも、加藤が二十余年にわたりご指導・ご助力をいただき、全幅の信頼をよせている技工所です。
地階の設備は現在、遊休状態にあります。志のある歯科技工士を求めています。歯科技工士は、独立開業できて初めて一人前といえます。開業できるまで指導は厳しくいたしますが、乗り越えてください。院長加藤は、本院を開設する前は大学での指導教官が本職でした。 

自作の治療用顕微鏡




加藤光雄歯科診療室