6月28日【あじさい忌】  流行作家、林芙美子
 
 
 
 

不遇な流浪の半生を自伝的に綴った小説『放浪記』の
作家、林芙美子の命日。ゆかりの尾道では『あじさい忌』
として偲ぶそうだ。名言「花のいのちは…」は、何の花を
指しているのだろう。紫陽花の花期は比較的長いので
やはり、きっと、桜?かな。或いは、かの沙羅双樹

『放浪記』の大ヒットで、流行作家として晩年は
滅茶苦茶多忙で無理をしたらしい。昼夜机に向かい仕事を
こなし、ストレスが溜まると食にはしる、運動は出来ない。
こうして1951年の今日、編集記者と酒と鰻めしを食した夜
心臓マヒにて新宿中井の自宅で急逝したとか。享年47歳。

なんだか先日同じように、友人との会食後急逝された
売れっ子『消しゴム版画家』のナンシー・関と重なった。
庵主も気をつけなくては…。何?「おもえも売れっ子か!」


そうでした…。売れない時代の林芙美子の旧居が
拙庵に程近い世田谷区太子堂に存在したもので…。