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2月21日(木)鼠径脱腸手術のため入院
いざ出陣の様子
これから入院です。
お昼ご飯食べたら病院に行きます。
ぜんぜん、心の準備できてない。
気持ちは急くけど、気分は平然。なんか非常に変な感じです。
明日手術だから、どういう術式にするとか、こういう所が気になることがあるけど、整理がしてない。
ついさっきまで仕事していたので、脳ミソが仕事モードになってるようだ。入院モードに切り替えて、うまく治療ができるように準備したいんだけどなぁ。
外来はがらんとしてた
予定通り14時に受付をすると入院前の検査をいくつかするということで、外科の待合で呼ばれるのを待つ。
風邪を引いてるわけではないのに、予防のため家から出るときはいつもマスクだ。なぜだかマスクをすると目つきがうつろになっちゃうみたい。
平日の昼過ぎということで、外来はがらんとしている。検査もすたこらサッサと進んで快適だ。
家を出るときに念のためにトイレに行ったから、勢いづいてしまったらしい。
待合にいる間に便意がきた。トイレに立つと、期待通り出た。いつものペースならあと数回トイレに入ることになるだろう。
手術後の排便時に腹圧がかかることは大いに心配事だから、手術前の今のうちに腸の中をすっかり出してしまいたいと思っているので、非常にいい状況だ。
また、浜ちゃんを喜ばしてくれることは、外来のトイレでさえ、TOTOのウォシュレットがばっちり装備されていることだ。トイレ事情がいいことは非常に心強い。
新入患者 点滴につながれてしまった
トイレから戻ると、やはり既に呼び出されていた。
看護師さんに声をかけると、いきなり処置室に呼ばれた。
身長、体重を測って、検尿コップを渡される…
ダメです。さっきトイレで全力で出し切りました…
その後、採血、心電図、胸部レントゲンとあっという間に検査が終了し、いよいよ入院。看護師さんに病室に案内され、パジャマに着替えたら新入患者として入院完了。
あとは寝るだけだけど、21時以降は飲食禁止。
腹へりのまま、昼の手術まで我慢かよー
動物園みたいな病院です。
はす向いの爺さんらしきベッドは、ずぅ〜っと、「おぅ〜ぃ、おぅ〜ぃ」と叫んでます。
かなり痛いのかなぁ。痛いとは言わないのだけど。ひたすら叫んでるので、あんな声を聞かされながらちゃんと眠れるか心配だ。
少し向うの部屋では、血圧を測るのを恐がってる婆ちゃんがいるらしい。
看護師さんがなだめながら測ろうとしても、機械をつかんでしまうらしくなかなか終わらない。
おい、家族よ。
何とかしてくれよ。
にぎやかだ。
みんな、晩ご飯食べたら静かに寝ようね。
2月22日(金)手術本番
手術は午後の予定です。
午前中は剃毛をしてお風呂に入って待っていると採血があった。もうずっと飲まず食わずなので「腹減ったぁ〜」と看護師さんに関係ない要求をします。でも何も出ません。
ずっと待っているだけなので、本を読んでました。
12:30 いよいよ準備開始。
手術衣に変えて、点滴をつなぎ変えて、肩に注射をする。
横になると「じゃぁ行きましょうか」とばかりにベッドごと運ばれて手術室へ向かった。
これより関係者以外進入禁止 手術室は光の奥にあった
手術中の様子…
今回は腰椎麻酔、手術中は痛みは感じないけど意識があるという話だった。
ベッドで運ばれ、手術室に入ると、4〜5人の看護師さんらしき人が待っていた。おおしま先生は見えなかったような気がする。
「ベッドから手術台に移ってください、手伝いますからね」と言われたので、寝そべりながら体を動かそうとするけど、思うように体が動かない。それも看護師さんたちの細腕でひょいと移されてしまった。
目に映ったのは、向こうの方の棚になぜか、黒い背表紙の六法全書のような厚い本が何冊も並んでいる。手術中にマニュアル調べるのかなぁ?
見上げると、手術灯がすぐそこに、迫ってくるように見えた。
…そして記憶がふっつりと途切れた…
うわっ、痛いっ!
本当に痛いのかどうかよくわからないけど、最初に意識が戻ったとき、たぶん左側の切開部分にメッシュを入れていた。先生の指が体内に納めるようグリグリと押し込んでいたようだ。切開した大きさよりも大きなメッシュを入れているはずで、端がうまく納まるように奥に押し込んでるようだ。 うぅ…と唸った様な気がするがそのまま意識が無くなった。
うぐぐっ、痛いっ!
またしても意識が戻った。右側の切開部分を縫合している。チクリ、チクリとひと針ずつ針を刺す痛みを感じる。本当に見えたのではないと思うが、血がついている切開部分に釣り針のように先の曲がった針で縫う様子や、数針縫って糸で縛ったハムのようになった肉が見えた。 …ような気がした。
:
「終わりましたよ〜。ベッドに移れますかぁ?」手伝いますよぉ〜」
自力で動こうとした記憶はない。が、これで手術は終わった。
2時間の手術だったそうです。
その後のことも、はっきりした記憶はないけど、先生から手術の結果の説明を聞いたような気がする。
予定では、穴の大きさを見て筋肉を縫合する方向で、穴が大きかったらメッシュプラグにしましょうということにしていたが、穴は結構大きかったので、左右ともメッシュプラグにしたそうでした。
納得したので、術中の判断はおおしま先生に任せるというにしていたが、部分麻酔なので、一応判断は説明して決めましょう、ということにしていた。
しかし、手術中の浜ちゃんにはそれを話した記憶はない。
手術後熱出てます 絶飲食だしぃ…
がんの時より楽だろうと、たかをくくってました。
脱腸の神様ごめんなさい。
切り傷は薬のおかげか、ほどほどなのに、麻酔を打った腰のあたりが、かなり痛い。モーラステープでは効かない。
ものすごく痛いのだけど、まぁ、あと数日すれば、あの時は痛かったなぁと、言ってるんだろうと、自分をなだめてる。
傷跡は「T字帯」という「フンドシ」で押えてます
2月23日(土)手術が終わって、また歩き始める
長い長い廊下
ほんの30mくらいなのに
今日は歩く練習。
目標をトイレにロックオン!
お腹を押さえながら歩いてみました。傷口が痛くて自然と爺さんのような歩き方になってしまう。
一度目は成功、二度目は少し先の談話コーナーまで行けたけど、苦しくなって座り込んでしまった。
その後、やっとベッドに戻ったら発熱。37.5℃
浜ちゃんの場合このくらいの発熱が一番苦しい。
熱が出ると腰がすごく痛む。でもこのくらい発熱はたいしたことないと解釈され解熱剤は出してもらえない。
ふうふう言いながら一眠りしたら37℃まで戻った。
看護士さんが、「おしっこでましたか?」と何度も聞く。そういえば尿意がぜんぜんなくて、おしっこを全くしてない。 気分が回復してトイレに行ったら、出るわ出るわ。
おしっこが煮詰まって赤茶色になっていた。
長い間、立っていたので、疲れた。
お腹は痛いけど、熱が去ったので腰の痛みが軽くなった。大変うれしい。
そういえば、がんセンターではしっかり水を飲んで、おしっこの量を計ったっけ。
2月24日(日)また熱が出た
高級ハムのような縫い跡
がんばってナースセンターまで2往復歩いてみました。
はぁはぁ、ドキドキでベッドでダウン。そのままピューっと熱がでてしまった。
熱と傷跡の両方で体中が痛むので、ロキソニンをおねだりして寝ました。
手術後丸二日、ペース上げ過ぎかな?
脱腸の神様のご指示と思ってじっとしてます。
先生の回診で縫い跡をみた。
高級ハムみたいに糸で縛られていた。
2月27日(水)一時無断脱走
隣の病室は光り輝いている
体を起こしているだけで、頭痛がガンガンする。この頭痛が問題含みであることはこの時点では気づいていなかった。
抜糸してないので、お風呂も入れません。気になり始めると頭がかゆくなってくるし…
今日は一時的に点滴が外れたので、意を決して病院を脱走して家に戻りました。
家のハイパワー・ウォシュレットでお尻を刺激してウンコを出すのと、体拭きをして着替えをしたかったのです。
晴ちゃんに車を運転してもらい、家まで5分。病院が近いとこういうこともできて都合が良い。遠くから来ている人は大変だ。
車に乗り込んだ時点で頭痛がするし、傷口も痛い。
しかし、このチャンスに家でスッキリしたい気持ちも強く我慢をして家にたどり着いた。
まだ、冬で曇り空に冷たい風に当たりながら部屋に転がり込んだ。ほんの一週間ぶりなのにひどく懐かしい感じがした。
まずは、懐かしの我がトイレでお尻を刺激したら、ポロリと出てほっと一息した。お腹の傷が痛まなくなるまでは、ウンコが溜まっても踏ん張ることもままならないのだ。
晴ちゃんがお風呂に熱い湯を張って浴室を暖めてくれ、湯船に浸かれないながらも、暖かい濡れタオルで体を拭いてもらうことができてさっぱりした。
しかし、湯船に浸かっていない体はあっという間にさめてしまうので、大急ぎで暖かい服に着替えをして、大急ぎで車に乗り込んで病院に戻った。
まったく持って、あわただしいプチ脱走だった。
目的は果したのはよいが、帰りに体温が急激に下がって、病院に戻った時には、頭痛がガンガンしてベッドに入っても体も暖まらず、一時はどうなることかと思った。
しばらくは寝つきもできず苦しかったが、晴ちゃんが足をさすってくれているうちに眠ることができ何とか回復した。
たくさん、面倒を見てくれてありがとう。
まだ暫くは退院の話にはなりそうにないか…
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