お茶の旅

2008年2月に静岡市駿河区の丸子に行ってきました。

丸子紅茶

丸子(まりこ)は明治初期
日本で初めて紅茶の木の栽培を始めた「日本紅茶の発祥地」

丸子紅茶を生産している村松二六さんの茶畑です。
こちらの畑ができて12年経過しているそうです。
春には蘭の香りに包まれるそうです。

アッサム系は白い木なのだそうです。

べにふうき『紅富貴』の茶葉
さすがアッサム種!大きくて肉厚です。
1993年に紅茶用、半醗酵茶用品種として
茶農林44号(旧系統名:枕崎3号)で農林登録されています。
メチル化カテキンを豊富に含んでおり、次に「べにふじ」「べにほまれ」と続きます。
母「べにほまれ」(茶農林1号) × 父「枕Cd86」
ヒマラヤから種を持ち込んだ「枕Cd86」のCはCHINA、dはINDIAの意

村松二六さんが作った7mもある取り外し可能の萎凋槽
どの部分もすべて同じように萎凋できるよう工夫されています。

昭和初期のBOP用揉捻機「ブラックティー」

1分間に45回転します。
溝が深いのが特徴です。

村松二六さんが開発した揉捻機
1分間に34回転します。
揉盤の材質は「真鋳」で、「つや」「水色」の良い紅茶ができるそうです。
やぶきたは90分、べにふうきは75〜80分ぐらい回さなければならないそうです。

村松二六さんが開発した発酵機
一番下には水を入れ温水器で温めます。
上部にはファンがついており、高温の空気を対流分散させます。
木の棚は、木が膨張して盛り上ってしまうのを防ぐため、溝を入れたそうです。
サイドは発泡スチロール、扉は特殊アルミでできており、断熱効果があります。
茶葉が加水分解醗酵し
グリセリン(第三アルコール):脂肪酸(酵素の安定)=1:3
の嫌味やクセのない紅茶ができます。

乾燥機

茶葉が酸っぱくならないよう
短時間(70〜90分)で熱い温度(60〜95℃)で乾燥させるのがポイントです。

二六さんのご自宅にお邪魔し、奥様とも楽しいおしゃべりをさせていただき
丸子紅茶『紅富貴』ファースト・セカンドフラッシュなど
たくさんの種類のお茶を飲ませていただきました\(^o^)/

製茶には
カテキンの量よりも酸化酵素の醗酵の方が大切
茶葉の水分、茶葉に加える熱、各工程にかける時間の加減で風味が決まる
特に乾燥工程は10数秒で風味が変わってしまうので職人技が必要

などなど貴重なお話も伺えました。

丸子紅茶『紅富貴』は香りはダージリン、味はアッサム。
アッサムと比べると飲み口はスッキリ軽やかに感じました。
丸子紅茶あめも購入しました(*^_^*)