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がん治療講演会     と 安保徹先生の講演 がんの画像

3月27日NPO予防医療研究所 NPO日本医科学研究所のガン治 療講演会に行ってきました。新免疫療法(NIT C)に関心があり出席しました。1時からと聞いていたが12時半から始まっていて遅刻したの で講演1を最後しか聞けず残念でしたが次の特別講演が順天堂の免疫学の教授奥村先生 でびっくりしました!テレビでもお見かけしているし徒手医学界では尊敬されている安保先生 を教授に推薦した先生らしいです。ユーモアを交えてしかもスライドなど一切無く言葉だけで 出席者を面白くさせ集中させしかも難しい話を簡単にわかりやすく説明していただきました。 人体の免疫システムは小さいものウィルスなどには強いが大きなカビとか結核菌などには弱 いそうです。医学で20世紀の三大発見はビタミン、抗生物質、ステロイドホルモンであったが 21世紀は心の世紀であるとおっしゃっていましたが医学だけではなく戦争やテロなど耐えな い現在ですから意味深い言葉として受け止めました。以前から言われていましたが笑ってい るとNK細胞が増える事が実証されています。1日に新しい細胞が1兆個出来てそのうち500 0から6000個は悪い細胞ガン細胞などを作っていますが昔はT細胞がそれを抑えていると いわれていたがT細胞の無いマウスはガンが出来ない事がわかりその後NK細胞が抑制して いることがわかりました。NK細胞は老化とストレスで低くなることが分かっています。
T細胞、B細胞は軍隊でNK細胞は町のおまわりさんに例えて説明されていて悪い細胞(不良 少年)がガン(やくざ)にならないうちにNK細胞(おまわりさん)が阻止するので阻止できない やくざ(ガン)になってからはおまわりさんのNK細胞はあまり役に立たないから悪くならないう ちにNK細胞を活性化する事が大事だと説明していただきました。NKはウィルスも抑えますか ら日常生活で笑いを絶やさない方がいいですよね?ストレスの多いマウスを隣で見ているマ ウスもNK細胞が低下するので暗くてストレスの多い人のそばに居ない方がいいとの事です
講演2は臨床検査技師の伊藤先生の講演でしたが学生の時の講義を聞いているようでした 。免疫システムを基本的な事(概略)から簡単な臨床的なことまで図解してまとめて説明して いただきました。免疫は樹状細胞とマクロファージとリンパ球からなりリンパ球はT細胞、B細 胞、NK細胞、NKT細胞(ナチュラルキラー) T細胞はヘルパーTとキラーT細胞に分類されて そのヘルパーT細胞はTh0とTh1とTh2と抑制性T細胞に分かれています。キラーT細胞にも 抑制性T細胞があります。
        
樹上細胞が抗原(ガンなど)の形を認識してインターロイキン12が産生されTh1、NKやNKT やキラーTが活性化してガン細胞などを攻撃して、活性化しなくて良い段階になると抑制T細 胞やTh2が働き必要以上に活性化しないように働きます。まさに神業で誰がこんなシステム 作ったのだ?
新免疫療法の3本柱はキラーT細胞の活性化とNK細胞の活性化とNKT細胞を活性化、また インターロイキン12とインターフェロンγの生産を高めることです。         

樹状細胞で認識できないガン細胞もあってそれはキノコの菌糸体で多糖体のベータグルカン 類で体内のインターロイキンを出させるようにしているみたいです。またガンの新生血管を抑 制するためにサメの軟骨を経口投与してガンが大きくならないようにしているそうです。上記 の免疫が高まる理由で持続効果の長いキノコ菌糸体とサメの軟骨を抗がん剤と併用して治 療しているとの事です.

講演3は新免疫療法の臨床医である矢木田先生です。内容が重複しますが
NITCと抗がん剤の説明からで内因性のIFNγとIL−12を誘導する事が目的で誘導した結 果NKT,キラーT、NK細胞を活性化してガンの血管新生を阻害して低用量の抗がん剤の併 用とシェムザール(肺がんや膵臓癌で認可されている抗がん剤)の併用胆管ガンにも効くらし い、しかもシェムザールはIFNγやIL−12やTh1,2を増やす事がわかっています。
抗がん剤が免疫力を上げる?これは私も始めて聞きました。分子標的治療として抗がん剤の イレッサの併用、破骨細胞の形成阻害で改善する説明をされていました。数多くのレントゲン PとCT、骨シンチグラフィーなどスライドで治療開始前と後で改善されている例を見せていた だき感動しました!特に前立腺癌で多発骨転移が1年ちょっとで綺麗に消えている骨シンチ グラフィーを見て感銘を受けました!!末期がんが改善して現社会復帰されている先生の患 者さんの話もありました。分子標的治療のイレッサはマスコミでも話題になり副作用の強い抗 がん剤で死亡例が出ていて危ない薬だと思っていましたが違うようです。イレッサはガンのD NAをアポトーシスさせるようにガンがATPが入る前に作用してガン細胞を殺す抗がん剤です 。間質性肺炎になる副作用は他の抗がん剤の副作用と出る頻度は変わらないそうです。た だ100人に2,3人は初期の1,2週間は副作用が出る頻度が多いので2,3日に1回とか服用し て暫時効果を見て増量していけばかなりリスクを減らして使えるそうです。やはり一般的な情 報だけでは正確ではなく専門家または現場というか今回の場合使っている臨床家に直接聞 いた情報が正しいと思い、イレッサに対しては自分も誤った知識を修正させられました。治療 中は一般血液検査、腫瘍マーカー、や免疫検査をしながらサプリメントも薬も調整されるオー ダーメイドだそうです。ガンがドラマティックに改善した症例とNITC理論を見て聞いてとても良 い講演に出席でき本当に感動しましたし面白かったです。


講演テーマは
「ガンは特別な病気ではない・免疫力が病気を癒す謎を解いた免疫革命」


安保徹先生の講演に行って来ました。
実際の内容はカイロプラクティック徒手医学会で講演された白血球の自律神経支配のお 話であった。現代医学、西洋医学で慢性疾患が治せなく無力なのは何故か?それはそ の病気を原因不明で対処療法で治療しているからである。例えばアトピー性皮膚炎には 抗ヒスタミン剤やステロイドの対処療法で症状がぶり返せばまた薬 このように原因を追 求しないから慢性の経過の病気を治せない。現代人の生き方の偏りを指摘されていた。 長時間労働睡眠不足、脳の使いすぎ、不安の抱え込み心身辛いと交感神経が緊張して 夜も交感神経が緊張して高血圧そして後に高血糖になる。これは身体の反応で必要で 高血圧になっているからこの段階で薬で血圧だけを下げると今度は末梢血管障害や冷 え症になってしまう。
そして交感神経緊張が続くとアドレナリン、ノルアドレナリンが増え血糖値を上げていく食 事だけの要因では血糖は150くらいしか上がらないが交感神経緊張では300にも400 にも上がってしまう。また精神的に不安を抱えていると不安で脈が上がり交感神経緊張 で不眠になり抗不安薬、睡眠剤が処方されて悪循環が始まる。反対にリラックス過剰だ と筋力低下になり疲れやすくなり体重増加も関係して筋疲労しやすくなるその反射でプロ スタグランジンの作用で血管を拡張させようとするが筋肉痛や炎症を止めようと今度は 抗炎症剤や鎮痛剤が処方されるこれらの薬剤は血管を拡張を阻害するので組織を治す 事を妨げてしまいます。生き方の無理や楽しすぎはこのように自律神経のアンバランス を引き起こします。次に白血球の話で白血球の基本は加水分解酵素で分解するマクロ ファージで後は骨髄で作っている顆粒球とウィルスなど小さい異物を処理するリンパ球が あります。各々理想的な比率がありマクロファージが2%顆粒球が60%リンパ球が38 %だそうです。
交感神経の緊張は顆粒球を増加させ副交感神経の緊張はリンパ球を増加させます。穏 やか過ぎる生活で副交感神経緊張を起こしていると色白で肥満でリンパ球が45%〜5 0%に増加して抗原に反応しすぎて炎症するアレルギー反応が出て外へ出そうとします。 虫に刺されて過剰に反応する人などもそういうことです。また心の反応として辛い事など があると反応で下痢をするそうです。ガンも無理しすぎて交感神経緊張で顆粒球増加の 結果です。

ストレス              リラックス
交感神経              副交感神経
アドレナリン            アセチルコリン   リズムが大事
ノルアドレナリン   バランス
顆粒球               リンパ球

早寝早起き規則正しい生活 日中緊張状態でも夜はリラックスすることが大事!


無理しすぎも楽しすぎも36度以下の低体温になる事がわかっています。
マウスに拘束ストレスをあたえると体温が下がります。
副交感神経緊張で低体温になると@疲れやすい A腰痛や膝痛 B鬱 C筋疲労性症 候群D不登校 Eかったるいとキレル(低血糖)になりやすい。
抗不安剤など例えばデパスなどは体温を下げる。
マクロファージから接着分子を多様化させた38%の比率のリンパ球は癌では25%に低 下、行癌では20%に低下します。アレルギーの人は逆に40%〜45%に増加します
また血中カテコールアミン値は日中はアドレナリン、ノルアドレナリンは増えて夜は逆に 減ります。そしてリンパ球は昼増加して顆粒球は夜増加します。
そして低気圧はリンパ球を増加させて高気圧は顆粒球を増加させます。ですから低気圧 が来ている時は副交感神経優位になりやすく過敏な方や患者さんは調子が悪くなったり だるくなったりするわけです。
ストレスを受けて顆粒球が増加して胃潰瘍になり再生上皮のリニューアルで癌になるそ うです。膠原病はリンパ球が増えて激しい炎症を出して治癒に向かうが炎症を薬で全部 止めてしまうと逆光して悪くなるとおっしゃっていました。
最後に勧めていたのが
生活パターンを見直す
癌の恐怖から逃れる
消耗する治療は受けない続けない
副交感神経を優位にして免疫を高める
身体を温めて野菜や海藻類を取り笑いを絶やさない

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