グルメなカメ君?!

餌を与える際の注意点

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野菜編

 

毎日の餌に適したメニューを考えると、野菜は欠かせない存在ですが、

一口に野菜といっても季節によって入手できる野菜も様々であり、

手に入りやすい

人間も共有できる

安価である

というのが餌としての野菜の理想ではないでしょうか。

 

リクガメの餌の条件の

低蛋白

高カルシウム

ビタミンが豊富

適度に水分ある

繊維質も取れる

を満たしている餌を用意できればベストです。

 

さらに注意すべき点がカルシウムとリンのバランスが4〜5:1である事が理想です。

特にリンの含有量が多い物は折角のカルシウムの吸収を妨げてしまう場合もあります。

 

それではどのような野菜が餌として適しているのでしょうか。

メインメニューに適している野菜を順に紹介していきます。

そして一見メインメニューに出来そうな野菜でもメインメニューには適さず、

サイドメニューになるものを紹介していきたいと思います。

 

 
  品名 エネルギー   水分  蛋白質  ナトリウム カルシウム   リン  ビタミンC
チンゲン菜   9kcal   96g  0.6g  32mg  100mg   27mg  24mg
小松菜  14kcal   94g  1.5g  15mg  170mg  45mg  39mg
モロヘイヤ  38kcal   86g  4.8g   1mg  260mg 110mg  65mg

  100g中の成分です。

 

チンゲン菜

もっとも餌としてポピュラーで年間入手可能な野菜です。

餌として癖が無く、葉も柔らかいので、カメの好みでもあるようです。

値段も一袋(大概2束入っている)が90円〜200円の間で入手できます。

買う時のポイントとして、持ってみて重いものは葉の巻き具合が良く、

沢山葉がついている証拠です。軽いのと重いのでは2倍の量の違いがあります。

茎に水分が多く含まれている為、あげすぎるとお腹を下す事があります。

茎から腐りやすく、売っている時点で腐っているものもあります。気をつけましょう。

 

小松菜

こちらも比較的通年入手が可能な野菜です。。

但し冬場は値段の高騰が著しく、

90円〜400円位、下手すると500円以上の場合もあります。

癖が少なく、葉も柔らかいので、カメの好みでもあるようです。

葉が艶々として瑞々しい物を選びましょう。

やはり茎に水分が豊富に含まれている為、あげすぎるとお腹を下す事があります。

 

人間がチンゲン菜の茎のみを長期に渡って食べるのには限界がありますが、

(水分が多すぎるため)、

小松菜の茎は炒め物・お味噌汁の具・細かく刻んでチャーハンに入れたりと、

流用可能な幅が広く、捨てないで食べられます。

 

モロヘイヤ

地域によっては冬場は多少入手しにくくなりますが、

カルシウム含有量は目を見張るものがあります。

値段はまちまちで、150円〜300円くらいの間で入手できます。

葉がネバネバしているのが特徴で、カメによっては好き嫌いが出ます。

 

葉以外の部分(特に種)は猛毒です。

花は毒性はありませんが早い段階で種ができるので、種が付着していないとは限りません。

必ず面倒でも葉のみを与えるようにしましょう。

 

種のみが猛毒で、その他の部分からは毒成分は検出されていないようです。
実際のところ、市販されている食用野菜としてのモロヘイヤは、

種がつかないように育てられているので神経質になる必要はないそうです。
 

ただし自家栽培の場合、花がついてから割と早い段階で種がつくようですので、
茎は問題ないと思いますが、花は念のため避けた方が無難かと思われます。

ちなみにモロヘイヤの毒はどんな毒かと申しますと、
平成8年10月に農家で牛5頭に枝ごと(種付きの)モロヘイヤをあたえたところ、
そのうち3頭が死亡するという事故が起きました。

この事故ががきっかけとなり、モロヘイヤの種は猛毒だと言う事が分かったのですが、

強心配糖体の一種であるストロフェチジンが含まれ、

牛で食欲不振、起立不能、下痢、死亡が報告されています。

結構即効性があるようで、アフリカの原住民は矢に塗る毒として使用していたようです。

 

 

 

以上3品は簡単に家庭菜園で育てる事もできるので、

是非チャレンジしてみては如何でしょうか。

 

 

冬季限定になりますが、餌としての野菜として優れたものがあります。

 

  品名 エネルギー   水分  蛋白質  ナトリウム カルシウム   リン  ビタミンC
カブの葉  20kcal   92g  2.3g   15mg  250mg   42mg  82mg
大根の葉  25kcal   90g  2.2g   48mg  260mg  52mg  53mg
山東菜  14kcal   94g  1.0g    9mg  140mg  27mg  35mg

  100g中の成分です。

 

カブの葉

カブの旬は冬です。但し一年中見かける事は見かけます。

但し、冬場は一袋の中に5株以上入っていて200円前後なのに対して、

旬以外の時期だと2〜3株しか入っておらず、

肝心の葉の部分が切られてしまっているのもが大半です。

 

大根の葉に比べると癖が少なく、葉もやわらかく、カメもあまり好き嫌いしないようです。

カブは人間用食材として使用して、葉はカメの餌として共有できるので経済的です。

 

しかも葉を一気にカブから切り離すのではなく、少しカブと葉の付け根の部分を残して切り離して、水につけておくと、中のほうの新芽が育ち、2度葉を食べる事が出来ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大根の葉

大根の旬も冬ですが、通年を通して入手できます。

値段も100円〜200円前後と安定しております。

但し、カメの餌として利用できるところに対して人間が食べる部分が多くなるので、

沢山購入する事が出来ない事が難点です。

 

葉の付いた大根を丸ごと買うのではなく、

冬場の旬の時期なら「オロヌキ」や「大根葉」の名称で、

大根の葉の部分だけを育てたような野菜がありますので、

そちらを買われる事をオススメします。

価格も150円〜200円の間でしかも一束がかなり大量なのでとても経済的です。

 

大根の葉も上記のカブと同じように大根を少し残して切り離し、水につけておくと葉を育てる事が出来ます・・・が、カブと違って葉というよりは茎が育ってしまい、そこに小さな葉というか芽のような花のようなものが生えてくるだけなので、お勧めは出来ません。

 

山東葉

あまりスーパー等では見かけないかもしれませんが、一束がかなりの量で売られており、

価格も200円前後です。

葉はレタスのように瑞々しくて、柔らかく癖がありません。

茎は白く、チンゲン菜のように水分が豊富に含まれています。

 

ゴマ油でさっといためたり、中華風のお漬物にするととても美味しいです〜。

 

冬の菜野菜は本当にカルシウムが豊富に含まれていて、良い物ばかりです。

 

 

 

メジャーで安価・入手容易・葉が沢山ついているあの野菜たちが紹介されていません。

それにはわけがあります。

今から紹介する野菜は一見メインメニューに出来そうでいて、しかしながら栄養面から見てメインメニューには出来ないものです。

 

 品名 エネルギー   水分  蛋白質  ナトリウム カルシウム   リン  ビタミンC
キュウリ  14kcal   95g  1.0g   1mg  26mg   36mg  14mg
レタス  12kcal   95g  0.6g   2mg  19mg  22mg   5mg
白菜  14kcal   95g  1.1g   6mg  35mg  36mg  22mg
キャベツ  23kcal   92g  1.3g   5mg  43mg  27mg  41mg

  100g中の成分です。

 

キュウリ

キュウリは栄養価の観点から、カルシウムが少なくリンとのバランスも悪いことから、

メインの餌にはむきません。トッピングや水分補給の役目として与えましょう。

 

レタス

レタスも栄養価が低い点からメインの餌にはむきません。

  品名 エネルギー   水分  蛋白質  ナトリウム カルシウム   リン  ビタミンC
球状レタス  12kcal   95g  0.6g   2mg  19mg   22mg   5mg
サニーレタス  16kcal   94g  1.4g   6mg  58mg  41mg   21mg
リーフレタス  14kcal   94g  1.7g   6mg  56mg  49mg   14mg

  100g中の成分です。

 

レタスは与えるとしたらトッピングやおやつ、餌の嵩上げに使いましょう。

やはり水分が多いため、与えすぎるとお腹を下す事があります。

白菜

栄養価が低く、水分が多く含まれているので、

水分補給用もしくは餌の嵩上げに用いるのがよいと思われます。

葉の部分も白い茎の部分も食べられます。

 

キャベツ

栄養価が低いので、やはりトッピングやおやつ、餌の嵩上げに用いるのがよいと思われます。

キャベツにはレタスなどと違って、与えすぎると甲状腺腫を誘発する恐れがあります。

但しこれは甲状腺腫の誘発物質であるゴイトロゲンを多く含む野菜(ブロッコリーや芽キャベツがあります)を単体で長期間与え続けない限りあまり神経質になることもないかと思います。どうしてもキャベツのみを長期間与えるといった場合は、ゴイトロゲンの作用を打ち消す効果のあるミネラル(セレンや亜鉛、ヨードを含むもの)とカルシウムを与えれば予防になります。

 

カメ用の野菜を買うとき、見た目で葉の部分が多いものがいいなぁと思うのではないでしょうか。

なんとなく似たようなものと認識していても実は成分にはかなりの違いがあり、

メインメニューには適さないものもあります。

 

  品名 エネルギー   水分  蛋白質  ナトリウム カルシウム   リン  ビタミンC
ほうれん草  20kcal   84g  2.2g   16mg  49mg   47mg   35mg

  100g中の成分です。

 

ほうれん草

チンゲン菜・小松菜・ほうれん草は大体同じように売られておりますが、

ほうれん草だけはメインメニューにすることは出来ません。

人間にも結構嫌いと言う人は多いのではないでしょうか。あのエグエグが嫌だと。

エグエグした味の正体は蓚酸という成分で、ほうれん草に多く含まれております。

 

しかしこの蓚酸がカルシウム吸収の妨げになる事から、

ほうれん草はメインメニューには適さないのです。

 

水溶性の蓚酸は茹でたり水にさらす事である程度消す事が出来ます。

(ニンジンやブロッコリー、香り野菜にも蓚酸は含まれておりますが、

水分が多いなどの理由でもともとサイドメニュー用なので、

あまり神経質になることはないと思います。)