5月2日(月)仮退院
とうとう久しぶりの家に戻れることになった。
本当の退院は6日の予定をしているのだが、ちょうどゴールデンウィークで病棟も空いていることから、外泊許可をもらって3〜5日を自宅で生活してみて、実生活がうまくできるかどうか試してみることにした。
外泊なので、何か支障があれば病院に戻ることができるので、安心だ。
ゴールデンウィークという特殊な状況にあったことでこんなことができたわけで、ラッキーだと思う。
病院にいる間は、看護師さんがいろいろとケアをしてくれるばかりでなく、空調であるとか、バリアフリーになっているとか、とにかく生活しやすい環境になっているので過ごし易い。
しかし、我が家はそうは行かないので、実際にどんな点が負担になるのかわからない。
心配なことと言えば…
- 体力が絶対的に低下している
- いろんなところにある段差 〜コケたら傷がパクッとなるんじゃないか?
- ホコリや花粉なんかを吸って咳込んだら 〜激痛のもと!
- 人口肛門など排泄関係の処理がうまくできるか
あげればきりがないが、やはり不安がないとはいえない。
午前中にやまもとさん、いちはらさんが退院していった。
入院するときはみんな一人で心細い思いをしたと思うが、退院は家族の方、看護師さんたち、入院中に知り合いになった人たちでみんなで退院を祝うことができるので、自分のこと以上に嬉しかった。みなさん元気でね。
午後は会社の元同期(みんな退職してしまっている)がお見舞いに来てくれることになっていて、退院の準備をのろのろと片付けたり、天気がいいので公園に散歩に出たりしていたのだが、ほどなくみんながやってきて、長話をしてしまった。
父が自分の入院の時の話をしていたときに、わざわざみやげを持ってやってきてくれるよりも、手ぶらで気軽に話し相手に来てくれる方がずっといい、と言っていた。
父の場合、足を複雑骨折して完全に直ることはない、場合によっては片足を切断しなければならない、という事情だったそうだ。入院中は足が不自由で満足に生きられないならいっそのこと自殺しようかとまで思ったそうだ。
ひとりで考え込むから、そんな常軌を逸した考えを本気で考えてしまったそうだが、そんななか知り合いがぶらりと寄ってくれて、どうでもいいような世間話をしていってくれたことがどれほど嬉しかったか。そう話していた。
自分でも本当にそうだと思う。
お見舞いをもらえば、退院後のことも気になるし、第一お見舞いとして欲しいモノなど何もないのだから。
お願いだから、来てくれるのなら、何も持たずに来て欲しい。
病院で最後(のつもり)の夕食をして、さぁいよいよ帰る用意をしようとしたら、会社の人たちがお見舞いに来てくれた。
GW中にもかかわらず急ぐ仕事で終日TV会議をしてからよってくださったそうだ。
病院で毎日、散歩に忙しい身からすると、わざわざ忙しい中時間を割いてもらって、本当に頭が下がる。
パソコンなど重い荷物をふたりで分けて持って、車で家に帰る。
助手席に乗せてもらっていても、車の振動でチクチク痛む。
普通な生活を快適に過ごすには、もう少し治らないとな。
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