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4月3日(木)手術後3年目の検査開始

行事食
憧れの行事食
今年のGWが来て手術後3年が経過することになる。

今日の検査はCT撮影。
もう何回目かのCTなので勝手はわかっている。
血液検査の採血に行って、放射線の受付をして、検査着に着替えて、胸部レントゲンかと思ったら、今回はレントゲンはなしだって?
どうもそういうことになってるらしい…
指示の通りにCTの部屋でいつものようにCT撮影。
前回は造影剤がかなり来たのに、今回は少ししか感じなかった。体調によったりするのかな?

後で聞いたら、今回は胸部もCTで撮っているのでレントゲンは撮らなかったのだそうだ。
だったらいつもそうすれば良さそうなものなのに。

検査が終わって一休みして、病院を後にした。
今回は造影剤もなんともなかったし、検査後の気分も別段悪くなく済んでやれやれでした。

写真:
がんセンターでは食事に節句などにあわせて「行事食」というのがあって特別メニューが出ます。
浜ちゃん入院中は一度も行事食は食べられなかった。
もうちょっと入院してれば子供の日の行事食が食べられたのに!

検査食「エニマクリン」

エニマクリンCS
こっちはエニマクリン
次はいよいよ3年目検査のメインメニューの内視鏡。
内視鏡検査の準備は、前々日からスタートで、晩ご飯は消化のいいもの中心のメニュー、前日朝食は軽めのメニュー。
昼から検査食「エニマクリン」が食べ物になる。

「エニマクリン」って何か面白い名前だなぁって思いながら、前の晩に箱を開けて、中身をチェック。
ふむふむ、エニマクリンはグリコ製品で、お菓子メーカが検査食を作ってるというのが何かしら面白いじゃないか。
エニマクリンにも種類があって、浜ちゃんが食べたのはエニマクリンCSでゼリーをチューブで吸うやつがお昼ご飯で、食べた感想は「しょぼん…」。あっという間になくなってしまって、おやつのはずのビスコとビスケットとちゅるんとした一口ゼリーも一緒にお昼に食べてしまった。
午後はお客さんの所で打ち合わせがあったので、お腹が空かないように、ペットボトルの水を飲みまくってた。水も2リットル飲んでおきなさいということだったので、これはこれでOKでした。
最後は晩ご飯で、白がゆ、卵あん、味噌汁。たぶん多くの人はこれじゃぁって言うんだろうけど、浜ちゃんの感想は「結構イケるじゃん」でした。普段の味付けが薄いので、普通の人向けの味は浜ちゃんにとっては濃く感じるので、それなりにおいしいなぁ。って思えてしまう。具なし味噌汁だったりするので、そりゃ普通のご飯を思うと物足りないのだけど、こういう非日常の食事って、宇宙食でも食べてるみたいな気分で、ちょっと楽しかったりする。

4月10日(木)内視鏡検査

以前、がんセンターの掲示板にあったご意見にこんな記事があった。

「怖がりな私は内視鏡の検査があるというだけでドキドキでしてしまいます。その日もや はり不安を押さえながらの検査でした。検査室に入ると若い先生が向こうを向いたまま、 『今日はこちらの先生が検査をします。外国の方ですが、腕はしっかりしているので大丈 夫です。』と話し、そのまま検査が始まってしまいました。」

がんセンターのロータリー
こっちの花壇は造形的だな。ふむ
検査を研修医がすることについては了承してたようですが、不安を抱えながら言葉の通じない外国人医師が検査をするというのは相当なストレスだったようです。

確かに、そうかもなぁ。
今回はそうでもなかったけど、内視鏡がおなかの中で曲がったりするときに、「うぅっ」と来る鈍い痛みがある時もある。
浜ちゃんは「ふぅ〜」と大きく息をついて、気持ちを落ち着ける余裕が持てるけど、気持ちで動揺してたらパニックを起こしかねないだろうし、それこそ、検査中にパニックになったりしたら、臓器にダメージを与えてしまうようなことも容易に考えられるから。

ご意見(ご要望) (主旨) お答え
  長い間本当にありがとうございました。今日退院して行きますけど、日本一の先生と人の気持ちのわかってくれた看護師さん達、心静かで明るい病院生活でした。ありがとうと何回言っても足りません。
 元気になりました。
 みなんさ、ありがとう。
 お褒めのお言葉を頂きありがとうございます。長い治療の日々でしたが、ご自分の体調の変化と上手く付き合い、無事に治療が終了されましたことをスタッフ全員嬉しく思っております。
 これからも、患者さまの気持ちに寄り添えるような看護を提供していきたいと思います。
掲示板にはこんな暖かいメッセージを載せたい

そんなことを思い出しながら、今回の検査が始まった。

意識をぼやっとさせる注射を打ってぼやっと見える内視鏡の映像を見ながら、検査の行方を見ていた。

…何かあった、気がした。
その何かが少し黒っぽい塊になってるように見えて、先生も何度か操作をして写真を撮っている。たぶん、何かがあったのではないかな…
とても気になる、気になるけど、めがねを外していて、意識もぼやっとしているのでよくわからないまま、内視鏡がさらに動いた。

…この辺は手術で吻合した部分ですか? 吻合部分になったら教えてくださいね。
静かな時間が流れたあと、先生が「ここが吻合した部分ですね。きれいですよ」
少し空気が緩んだような気がした。


検査後はいつものように回復室で横になって、いつものように一眠りした。
会社の人と話をしたら、ほとんどの人は回復室でちょっと休んですぐに帰ったり、そのまま仕事に行く人もいるそうだ。
浜ちゃんは検査中に気が張っているのか、薬が効きすぎるのか、すぐに帰るなんて考えられないし、増して、仕事に行くなんて…

今日も晴ちゃんに運転してもらって帰りました。

4月17日(木)診察の結果は…

花壇
玄関の花壇は今日はいっそうきれいに♪
いくつもの検査の結果を聞く日。
今回は内視鏡までやってるので、詳しい話が聞けそうかと思ったけどひらい先生の話はシンプルだった。
「検査の結果は再発の兆候なし。順調ですね!」
おぉ、それはハッピー♪

その後、いつものように指を突っ込んで触診。
こっちも問題なし。
本当のところ、おなかにうんこが溜まっていて、先生が刺激すると爆発するんじゃないかと心配だったが、適当に緊張していたせいか、そういう「事故」も起きなくて済んだ。

吻合した部分から再発するケースは手術後3年間が多いが、この検査の結果でそのリスクもより小さくなったとのことだった。3年目。ひとつの区切りをクリアしたなぁ。

先生の机にはCTのフィルムがあり、カルテには内視鏡の写真が入っていた。
内視鏡の映像で黒っぽいものが見えたと思うが、本当に問題ないのかを先生に聞いてみると、写真を見せてくれた。
確かにその映像は暗い映像だったけど、光の加減で黒っぽく見えるだけで、問題ないということだった。 やっと安心した。

写真のコピーをもらってこればよかったなぁ。

下痢・便秘の繰り返しはかなり慣れたと言っても、ベターにできるならしたい。
mixiの情報でよく効く薬があるということで、ひらい先生に話してみた。

何とか顆粒という薬が良いそうだと先生に話したら、ポリフルを処方された。
ポリフルは何とか顆粒とは違う薬だが成分は同じとのこと。粉もあるよ、ってことだけど
飲みやすさ優先で錠剤に。

一ヶ月分を処方してもらって、試してみたけど、市販薬「ザ・ガード」の方がうまく効く
ようだ。

Polyphil錠
整腸剤ポリフィル

ピロリ菌の検査をしてみた

陽性反応
ピロリ菌の検査は陽性
診察が終わったあと、以前から気になっていたピロリ菌の検査・殺菌の調査に協力してくださいというチラシのことを聞いて見た。

すると、担当の先生を呼びます、とPHSで電話したかと思うと、あっという間に先生が小走りでやってきた。

すずき先生は先生といっても研究職のようで、どこか学生っぽい雰囲気があって、ひらい先生と同じこのがんセンターで働いているのが不思議な感じがする。
なんか、ひょいひょいひょいと現れたり引っ込んだりする様子は、なんだかかわいいのだ。

    −  ・  −

検査は簡単で、検査薬をもらっておしっこを一滴落とすだけ。
検査薬を水平に置いてしばらくすると、だんだんと水分が移動してきて、検査薬に反応するという仕組みで、赤い二本線がくっきり出た。
なんと! これが陽性のサインで、その精度はかなり高いらしい。

陽性って、胃がん予備軍ってことじゃんか!
おいおい、またかよって。ピロリ菌イコール胃がんというわけではないので、ちょっとまぁ冷静に…
陰性反応
晴ちゃんはピロリ菌なし! よかった

先生にねだって晴ちゃんにも検査薬をもらって検査してみたら…
よかった。陰性です。


次回、正確な検査をして、本当に陽性であれば、殺菌薬を飲みましょう、ということになりました。
無料ピロリ菌検査は、研究目的で国から予算が出ているそうで、披検者は検査から殺菌薬まで無料になっていて、胃がんのリスクをタダで軽減できるのだから悪い話じゃない。
もっとも、ピロリ菌を保有している人はたくさんいて、保菌者が必ず胃がんになるというものでは決してないそうです。

4月18日(金)祝!3年無事クリア  〜タラサ志摩へ〜

タラサ志摩ロビーからの海
天気もよく青い空と青い海が気持いい
手術後3年目まで再発することなく無事に経過したので、お祝いにリゾート「タラサ志摩」に2泊3日で行って来ました。

タラサ志摩はゆったりと時間を過ごせる所が一番の良さなので、ゆったりとのんびりした休日をしてきました。

検査の結果が順調なことをきっかけにして、ゆったりと過ごす時間を持つというのは、できそうでできなかったりするもの。食べるためだけに生きるのではない時間を過ごすことで、暮らしに潤いが持てるのはいいことだとおもう。 4年目にもまた来ようね!

4月27日(日)市民公開講座 陽子線治療

「がん医療の最前線」-がんの早期発見と切らずに治す陽子線治療-
                                 by総合南東北病院

名古屋国際会議場に行ってきました。
定員700人強のところに1000人以上の申し込みがあったそうな。

陽子線治療はいいことばっかりじゃないけど、施しようのない状況でも手段になるのは良いこと。座長の渡邉一夫先生という人は、脳外科医らしかなぬ面白いおっさんだった。

思ったことなど
治療費用が300万円とは! わかっちゃいるけど普及には厳しい
それでも、転移してからの有効な決め手になる治療法ではない
PET-CTで患部が特定できる技術と陽子線を的確に照射する技術でもっと短時間・確実に治療できる技術の確立が望まれる
愛知県がんセンターに陽子線装置(?)が入らなかったのは愛知万博で費用が取れなかったからとか!!

なかなか難しい講演だったけど、大体の話は聞けました。
技術の進歩が進んで、低コストになればいいのだけど、陽子線治療は大型の加速器が必要になるので土地確保も必要だから難しそうです。

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