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今日はCTの日。
内視鏡と超音波は見つかっている腫瘍の詳細な検査をして、CTで全身、特に肺・肝臓への転移がないかを調べます。
検査は昼食抜きで14時から。検査着に着替えてCT装置の部屋の待合で順番を待つ。待合には自分より後の人が5〜6人いた。皆、一様に元気のない表情だ。病院で患者さんを見ると本当に他人事のように、みんな元気ないなぁと思う。自分ではカゼの症状が出ている方が余程つらいと思うのだけど、がんセンターで治療をする人たちは余程具合が悪いのだろうか。ちょっと心配になる。
CT装置の検査室は大きな部屋が二分されていて、奥の部屋から操作をするらしい。ちょうどレントゲン車で被験者を装置に立たせて、奥に隠れて操作をする感じだ。
もっとも、レントゲン車の方が狭くてぼろいのに対して、検査室は明るく、装置も立派で心強い感じがする。
CT装置は部屋の中央にどん!と設置されていて、とても立派だ。
そういえば、仮面ライダーはショッカーに改造されたのだと記憶しているが、その改造室にもちょうどCT装置があったような気がする。
仮面ライダーは機械なのかどうかわからないが、CTで撮影したらどんな風に移るのだろうね。
部屋に通されるとすぐに装置のベッドの上に横になって、簡単な説明を受ける。
まだ何も始まっていないのだが、何故か「気を付け」の状態で緊張してしまった。
CT装置は大きな白い本体の内部に機械が隠れているので、構造はちっとも分からない。が、ベッドが装置の丸の部分を通るに従って、少しづつ内部の装置が動いていく様子が隙間から見える。
どうも、X線を出す装置と通過したX線を受信する装置が対になっていて、その対がいくつか組み合わさってぐるぐると回るようになっているようだ。
ぐぉ〜んという低い音がして中で回っているのが分かる。
最初は足の方からベッドごとゆっくりと装置に向かって動き、胸くらいのところでおしまい。これを二回くらいやった。
その後、腕から造影剤を静脈に入れてもう一度撮影をする。
この造影剤を見たときはちょっとびびった。
直径3cm×長さ20cmくらいはあるんじゃないかという、どでかい注射器がセットされていて、オマケに注射器の上の方には空気が入っている。
でかさにも驚くし、何より、このまま空気を血管に注射されたら、そのために死ぬんじゃないか…
先生に言ったら「実際にはそこまで注射はしないから大丈夫ですよ。それにこのくらいの空気は大丈夫です」って。
おいおい、そういう問題じゃないと思うのだけど。
今度は5cmくらいづつこまめに動かしていく。
レントゲン写真の時のように、「息を吸って〜はい止めて」と同じような調子でやるのだが、コンピュータ合成の女性の声だし、適当に休憩が入るのでレントゲンよりずっと楽だった。
CTは15分くらいだったろうか。割とすぐに終わってしまった。
造影剤も血液中に流し込まれているが、おしっこと一緒に流れるそうだし、特に気になるような自覚症状もなく終わった。
内視鏡のことを思えば、楽勝だ。
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