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3月31日(木)大腸内視鏡&超音波写真 at 愛知県がんセンター

いくつかの検査が続いたせいか、平井先生の診察を受けるのが随分久しぶりのことのような気がする。
今日は内視鏡・超音波・放射線CTの検査結果を聞く日だ。

検査の結果がでた。
胸部レントゲン、放射線CTとも転移を認めず。
直腸部分の腫瘍はCTでも判別できないような小さなものだった。実際にCTの写真を観察してみてもわからない。 ということはレントゲンやCTだけでバッチリと見つけるということは難しいことなのだろうか。

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内視鏡は腫瘍部分を直接カメラで写しているのでバッチリだ。
検査の時には2,3箇所の腫瘍があるのではないか、転院している間に悪化したのではないかと心配だったが、1つの腫瘍を多方向から写したのだそうだ。

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しかし、すごい
装置ができたものだ。
放射線CTは血液中に入れた造影剤も手伝って、実にきれいな映像が写っていて、体内の臓器の状態がバッチリ見える。
内視鏡はそれ自体すごいが、先生の手元の操作で大腸の曲がった管をぐるりと回りながら奥まで映像を撮り、洗うための水を出したり、クリップで組織を切り取ったりもしてしまう。
上の写真では写っていないが、内視鏡は自分が通ってきたおけつの穴を振り向きざまに映像をとることもできるのだ。(いずれ写真を掲載)
これで、本当にたくさんの人の命が救われているのだなぁと思う。
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超音波検査の写真。超音波を発信する装置をおけつから入れて、そのエコーをコンピュータ処理して映像にしています。真ん中の真っ黒の点は超音波を出している部分。
腸管の上の部分は、上は組織が白く、管の部分は黒く、境界がはっきりと分かるのに対して、腸管の下の部分は灰色になっていて白黒の境界が不明瞭になっている。この部分が腫瘍部分で灰色部分で浸潤の度合いを見るそうです。
写真左側の部分はエコーの仕組み上都合でこのように写ってしまうそうで問題ありません。

腫瘍の方はおりど病院では盛り上がっていたが、今回の検査ではべたりと広がった感じになっている。平井先生の所見では腫瘍は悪性で「顔色が悪い」そうだ。

多くの大腸がんの場合と比べて悪性なのだそうで、確実な処置をして、再発をしないようにすることが大切とのこと。
日進の病院ではおけつから指の届く深さに腫瘍があるということで、開腹しないで切除し、切った組織の状態を分析して、深達度を精密に調べ、必要なら開腹して再手術をするという計画だった。

現在の状態から見ると、部分切除の方法は切った部分からさらに悪化する可能性が高くなるので、最初からしっかりとした手術をするべきだ、とのこと。

開腹しても直腸は骨盤の中央にあり、他の重要な臓器に囲まれていて、難しい手術になるらしい。放射線CTの写真を見ても、大きな肝臓の下に隠れるようにある。開腹するとは言え、直腸を直接切るには、肝臓を持ち上げたり、取り上げたりしないといけないのではないだろうか。確かに難しそうだ。

手術は腫瘍の近辺をできるだけ大きく、しかし、手術後の生活の質(QOL Quority of life) のためにはできるだけ小さく切るという方針だそうだ。
しかし、どうするんだろう。最大で最小な切り方って。

切った部分の接合がうまくいかない場合は、人工肛門を一時的に入れてつなぎなおす場合もあるそうだ。
従って、都合3回開腹手術をすることになる。本当なんだろうか。
さすがに、この話にはぞっとするものを感じた。しかし、先生は真顔だ。
二度三度と切るのは勘弁して欲しい。心からお祈りしたい…

順調なら4月20日が手術日になる見通し。
事前の検査などのために、一週間くらい前から入院し、術後3週間は入院、その後、2〜3週間は通院と自宅療養になりそうだ。

先生との話が終わってからは手術に向けての採血と心電図を採る。
この辺は体力的に手術に耐えられるかなどを調べるという目的のようだ。

心電図は普通の健康診断と同じようなことをするが、もう少し本格的だ。
最初は落ち着いた状態で測定、その後すぐに、踏台昇降を3分間続けて、すぐに測定、さらいに、3分休憩したあと、最後の測定。
運動した時と、その後の回復したときの状態や回復能力を見るようだ。
階段の昇降を3分くらい続けるのは最初はなんともないが、単調な繰り返しで、気持ち汗ばむ位になった時に終わった。


次は肺活量。
学校でやったような肺活量の測定だけでなく、一気に吐き出すスピードも測った。一発勝負だったので、もうちょっと記録が出そうだったのが心残りだ。
看護師さんに、「もう一回トライしちゃだめ?」と聞いたがあっさり断られた。