6月23日(木)ガストロ注腸

放射線撮影「ガストロ注腸」をやる。
直腸を切ったあと、肛門と大腸を吻合器でつないだ部分がちゃんとモレなくつながっているのかを確認するのだそうだ。おけつから造影剤を注入して放射線撮影する。

最初に検査着に着替える。内視鏡検査の場合はここで紙でできた、「穴あきパンツ」に着替える。ファイバーを通すための穴が空いているのだ。今回は穴あきパンツを用意する指示がなかったのでおかしいな、と思っていたが、結局あればあったで良いがなくても大して問題ないみたい。今回の造影剤はバリウムじゃないかららしい。(透明)

放射線検査の部屋が並ぶ待合で待っていると、早速声がかかって中へ。
準備万端整った放射線装置のベッドの中央には造影剤が漏れてもいいように、吸収剤が入ったシートが敷いてある。
パンツを脱いで検査着だけになってベッドに登ると、放射線の先生が入ってきて早速おけつになにやらを塗る。多分すべりを良くするのと、麻酔で肛門の筋肉の反応を抑える薬だろう。

「おしりの力を抜いて、大きく口で息をして下さい」
と言ってもねぇ、息はできても力は自然に入っちゃうのだよ…
という心の声も届かず、すぐにチューブが「ぷすっ」ときた。音はしなかったが。

以前のレントゲン撮影のバリウムより造影剤は少なかったらしく、すぐに入った。
おけつからタレないように、「おしりに力を入れてください」って。
しばらく使ってないので、今ひとつ力が入らない。

あとは体を45度、90度と回しながら映像5枚を撮って完了。わりとすぐに終わった。
部屋を出るとき検査装置のモニタを見ると映像がくっきりと写っていた。
手術前には直腸が『どん』とあったのが、すっかりなくなって、大腸と直結している。
上からまっすぐに肛門につながっているので、それこそ腸がまっすぐになっているのだ。
これぞ「直腸」と言うようなカタチになっていた。

手術の結果、大腸が直接肛門につながった。
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診察

待合で呼ばれて診察室に入ると先生は既にガストロ注腸の写真を見ていた。
小一時間の間にフィルムが出来上がっていたわけだ。
さすが、がんセンター、早い。映像の精度もバッチリだ。
(町の病院だと現像などに時間がかかり翌日などになるらしい)

検査室のモニタで見たのと同じ映像を、先生が解説してくれた。
吻合部分に残っているステープルがぼんやり映っている。
その周辺に造影剤が染み出しているような形跡がない。つまり、接合はうまく行っていてちゃんとくっついた、ということだ。術後経過は順調。


抗がん剤UFTは、投与後少し気持ち悪いなどの感覚があったが、最近一週間では特に症状らしいものを感じない。薬が効いていないのではないかと思えてしまうが、そんなことではないそうだ。
ただし抗がん剤の副作用は数週間・数ヶ月継続して出てくるというものもあるそうだ。

血液検査も白血球の減少など目立った影響は出ていない。これも問題なし。
血液検査では腫瘍マーカの検査もして欲しかったが、入ってなかったらしい。
順調とは言え、再発してないことを確認して安心する意味でも、最低月に一回の腫瘍マーカはやって欲しいのだが、そういうリクエストは聞いてもらえないのかなぁ。
(次回検査では腫瘍マーカ以外も全項目をチェックすることになっている)

手術予定

このまま順調に推移すれば7月26日頃に入院して、27日に手術という予定。
暑い時期になるなぁ。会社の復帰目処は9月かなぁ?

手術はストーマ部分を「まるく」くりぬいて、小腸を引っ張り出して、ちょんと切って、つないでおなかに戻す、という内容。
「まるく」切ったら、痕はきれいにつながるのかなぁ…
腹腔と小腸の癒着がひどい場合は、前回の傷の部分をもう一度切って、そこから癒着部分を剥がすこともあるそうだ。
いずれにしても1〜2時間の開腹手術になるそうだ。

ところで、先生は手術のあと、27日の夕方からなんと出張に出るらしい。
ボクのおなかはだいじょうぶ??