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肛門痛の日々

退院してもう3週間を越えるというのに平穏な日がまったくない。
このきのこ日記を更新することはおろか、日記もメモも書いてない日が大半だ。
手術を二度して、今回の手術の方が、ずっと簡単なのに、毎日が肛門痛で明け暮れている。

一連の経過の中で今が一番苦しい時間だ。 本当にぐるじい…

肛門痛の具合はどうよ

大をモヨオしているにも関わらず、見渡せどトイレに到達できる見通しが全くない。そんな状況下でガマンをしたことは誰にもあるでしょう。
そんな状態で、必死に肛門に力を入れて耐えていると、痛いですね。本当に。
あの痛さが5分おきに押し寄せて来る。際限もなく。

痛くなればトイレに駆け込む(家の中にいながらダッシュします)。トイレに座って、いざ開こうとするとした時が最高潮だ。がんばって出しても、ほんのわずか。
小さな部屋なのですぐに暑くなる。暑さと痛さをじっと我慢すると、脂汗がでる。
もう出ないのか、とあきらめてウォシュレットで洗うと、焼けるような痛さ。粘膜が何度も刺激されて腫れて来てるようだ。
立ち上がって、トイレを出ようとすると、すぐにまた出そうな気配がして、再び同じプロセスを繰り返す。

8月12日(金)愛・地球博

薬はいっこうに効かない。
薬が効かなくても試行錯誤で多少状態のいい時間ができるようになった。

排便のコツ 排便時に肛門の前・後ろのポイントを押すと痛みが弱まる
温浴 暖かい風呂に入ると痛みが消える。風呂から出ると痛む。
状況が厳しい時には風呂から出たらすぐに眠ってしまうと激しい痛みから
逃れられる。
寝る お尻を上にしてうつ伏せの姿勢をしていると痛む回数が減る。
しかし、エネルギーが溜まった分痛んだ時に爆発的。
眠る 眠ってしまって起きなければ痛まない。しかし今朝は痛くて目が覚めてし
まった。
浣腸 出し切ってしまえばいいだろうと試みたがダメ。
痛くて浣腸が効くまで我慢できない。

体力がないことを考慮して、軽い運動の一環として涼しい夕方に愛知万博に行ってみた。
バスが揺れるとお尻が痛いのを我慢し、リニモの駅ではトイレに寄って、会場ではブースよりも先にトイレのマークを探して歩いて、なんとか、韓国館・アメリカ館とその周辺のいくつかを見ることができた。

しかし、愛・地球広場で休もうとした所で、痛みが繰り返し襲ってくるようになり帰ることになった。ところがリニモの乗車待ちの長い列を待つよりなく、卒倒しそうになりながらひたすら列が進むことを念じ続けた。
電車に乗ってから帰り着くまでの路の長かったこと。
(意識がなくなりかけてたけど…)


行ってみて万博に興味は沸いてきたけど、会期中に痛まずに行けるようになるのだろうか?

8月15日(月)実家に行ってみよう

14日に状態がよくなり、愛知池の堤防を散歩してみた。短い距離だったが、まぁまぁ歩けたので運動をして体力回復をしようと思うようになった。

お盆でもあるので、元気の郷で買い物をして実家に行ってみることにした。

大失敗。
元気の郷のトイレに1時間半くらいの間に15回くらい入っただろうか。脂汗と、公衆のトイレであることの不便も重なりひどい消耗をした。

8月18日(木)外来受診 先生、痛いんです!

退院した時の次回診察の予約で受診した。
肛門痛が改善されず、症状や先生への訴えを1枚の紙にまとめておいた。

今回、先生はお尻の周辺を触って、痛くないか確認して、化膿などの問題がないことを確認した。やはり「日にち薬」ということだった。
お願いをしてもっと鎮痛効果の強い薬をお願いして「ペルタゾン錠」を処方してもらう。
この薬は「弱いモルヒネのような薬」との説明で、鎮痛効果は強いが、運転などは危険ということで注意して使うようにという指示がついた。


当初、先生は抗がん剤の服用を再開することを考えていたようにも感じられたが、開口一番に肛門痛のことを訴えたので、抗がん剤は今回は見送ろうかという意見だった。

抗がん剤は予防薬的な意味が強いわけだが、それでもがんの再発は命に関わる問題なので、肛門痛やその薬との関係で、支障がないのなら抗がん剤をやりたいとお願いして、処方してもらった。

ペルタゾン錠 モルヒネのような薬
ペルタゾン錠は先生も言っていたがモルヒネに準ずる薬で、きつい薬だった。
処方箋薬局で聞いたら、本来は金庫にしまって管理しないといけないような薬だそうだ。
ネットで調べてみても、常用すると薬物依存になるとか、中枢神経に作用するとか書いてある。浜ちゃんの場合は毎日服用するわけではなく、痛みがひどい時だけ使うということなので、過度な心配はないと思うが。
とは言え、実際に服用してみたらかなり強い作用があったのは確かだ。
毎日服用するわけじゃないのだが、先生は次回受診日までの二週間分・朝晩用に、
という処方箋を切った。絶対に余る。

その後…

再び肛門痛と戦いながらやっとの思いで帰宅。
さっそく、「ペルタゾン錠」を飲んで横になった。程なく眠りにつき二時間くらいで目が覚めた。
と、目が回るわ、腕を持ち上げても他人の腕のように重く、立ち上がってもフラフラとめまいのような状態。ペルタゾンは2時間くらいで血中濃度が最高になるとのことで、一番効果がでている時にはこんな状態になるということらしい。確かに肛門痛は感じない。

まぁ、いいか。現在、鎮痛効果は重要なことだ。
しかし、この効き具合だと余程の時しか使えないな。強すぎて家から出るなどはできないので。

抗がん剤UFTも服用再開。今のところ目立った副作用なし。
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