8月18日 きのこ日記トップ 9月15日
大腸がんについて お散歩記録 うまい病院メシ1 人工肛門 うまい病院メシ2 リンク

なぜお尻が痛いのだろう…?

あぁ、もう、毎朝トイレに入るのが怖い。
朝トイレに入るのは、起き抜けにお尻がムズムズして、の場合もあれば、朝の散歩に出てからの場合もある。
肛門解剖図
肛門の構造(図は痔の説明用のものです)
内括約筋で囲まれた部分が「筒状」と感じる部分か?

散歩の場合はのっぴっきならない状態であったりすることもたまにある。
歩いている間に、肛門痛が始まって、ぎゅ〜っと痛くなり、必至にこらえてトイレに駆け込むこともあれば、到達できないこともある。

何はともあれ、トイレに座って、出ようとするムズムズしたものを開放してやるのだが、これがちっとも出てこない。はぁ〜 とため息。

かれこれ一ヶ月近く痛みと付き合っていると、見えもしないお尻の構造がなんだか想像できるようになる。
肛門部分はなんだか二段構造になっていて、外側のまるいお尻部分の中に、筒状の部分があって、この筒状が出たり入ったりする感じだ。

痛さは4段階で起きる感じ。
ひとつは大腸と肛門がつながっている部分、大腸から肛門にウンチを送り出す時に、ぎゅ〜んと搾り出すような動作を実際に感じるが、その時に痛む。この痛みが一番痛い。
もうひとつが、筒状部分が出つつ、その先っちょ、つまりいわゆる「穴」からウンチが出るときで、とにかくウンチを出そうとするが、穴のところがスムーズに出ないので、筒状部分ごと出てしまおうとしてぐわぁ〜っと痛い。これも一番痛い。
それから、穴の突端で力を入れてウンチを「切ろう」とした時に、何かをはさんでしまっているような感じで刺すような痛さ。ぢくんっ!と痛い。これも一番痛い。
最後は何度もウォシュレットや紙で触れる事で、敏感な部分がかぁ〜〜っと燃えるように痛くなる。これはとんでもなく痛い。

結局、痛さに順位なんてないわけで、その発生頻度が高いほど、脂汗が多く、より痛く感じるのかなぁ…。

トイレの風景
毎日眺めている様子
一回ごとに何時にトイレに入ったか記録してます

トイレに入っている時間が長いので、電気を白熱灯から蛍光灯に変えました。これだけのことで随分暑さが違うし、本でも読んで気を紛らす事もできる。

下剤は効くか?

8月23日 お腹にあるものが出て行かないので、痛かったり、繰り返しトイレに行ったりしたくなるのだろう。地元の病院で相談をしてみた。
便秘の場合に、カチカチのウンチを柔らかくするということがあるのだそうで、比較的穏やかな効き方をする、酸化マグネシウム+ヒアルロン酸という組み合わせの粉薬を処方してもらって、試してみる事にした。これです〜〜っと出るなら社会復帰は目前だ。

病院に行く前には、内視鏡検査の時の様な、お腹の中身全部出します!という下剤を使ってみて、スッキリさせたらどうか、と考えていた。が、先生に却下された。理由はよく理解しなかったが、効果が強すぎるということみたいだ。
(でもあの下剤はちっとも苦しくなくてへっちゃらだったんだけどなぁ)
(ちなみに、浣腸を試してみた、と話したら「止めた方がいい」と即答でした)

酸化マグネシウム+ヒアルロン酸という、化学の実験のような薬を使ってみた。
ますます、まずい!
4回の食事の都度服用したが、便意は促進されるが、モノの出具合にたいした変化がない。従って、痛い回数が増えただけで、逆効果だ。
おまけに、24日にはウンチに再び血が着いていた。
まさか、またがんじゃないよね…

薬を一週間分も処方してもらったが、不要になってしまった。
なんと、晴ちゃんのお腹の調子がよくなることがわかって譲渡。(いいのかなぁ〜)

体力づくり

浜ちゃん家
浜ちゃん家は13階です。
階段をぐるぐる回って上へ下へ

痛くないときや、我慢できる程度の痛みの時には、社会復帰に向けて、体力回復・増強のために運動をするようにしてます。

一日一万歩が目標。今のところ達成率低い。

肛門痛がいつ襲ってくるかわからない時には、家のすぐ近くをぐるぐる歩き回ったり、もっとヤバイ時には13階の階段をぐるぐるらせん状に上ったり下ったりします。
いざ!となったらエレベータのボタンを押して13階にダッシュ!

調子と天気のいい時には愛知池の堤防を散歩します。池を一周すると7.2Km。一万歩は十分に行きますが、所要時間1.5時間近くかかるので、調子がいいことはもとより、それなりの自信がないとスタートもできません。
愛知池の堤防
犬たちと遊ぶ

愛知池では夕方になると愛犬家たちが犬を連れてきて遊ばせています。
その様子を眺めているだけで癒されるし、時には散歩している犬が寄ってきたりするので少し遊ぶ事ができる事もあります。

雨の日は仕方がないので、ショッピングモールに出かけます。
広い、と言っても知れてるので飽きてしまってますが、店内を品定めも何もせず、ひたすら歩き回りまくります。

堤防をランニングする人
愛知池の堤防
散歩やランニング・ローラスケート・自転車なで人が行き来します

8月26日(金)久しぶりの出社

入院時の途中やりの仕事が、お客さんから催促され、後任のメンバで引き継いでやってもらうことになった。ものすごく申し訳ないが、お願いするよりない。

思えば、そのお客さんでの仕事は夜や深夜に作業しないといけないようなことが多く、肉体的にも精神的にも負担の多いものだった。そういうことの積み重ねが今につながっていると考えるのが不自然だ、とは思いがたい。

とは言え受けた以上、仕事としてはやらないといけない訳で、非公式に出社して、後任メンバにできるだけ詳しく引継ぎ・説明をした。(つもり)

メールやこの「きのこ日記」が、上司や関係者に状況を伝える機能をしていると思うが、お見舞いに来てくれたり、心配もしてもらっているので、顔を出して少しくらい話がしておきたかったが、皆さん忙しくほとんど合えずじまいだった。

ムズムズするお尻と円座(痔の人が使う丸い座布団)を抱えて、帰宅するのでした。
滞在時間なんと3時間!(自分としては長い)

8月30日(火)名古屋港水族館

名古屋港水族館が夏休み期間中は夜間営業で20時まで開いている。
ビーチリゾートに行くたびに、海の魚たちの夜の生態はどうなてるのだろうと想像していたので、夜間営業の案内を見たらわくわくして、見に行きたくなった。
名港水族館は年間パスポート\5000(通常1日2000円)で出入自由になる。イルカショーなどは他の水族館や、わざわざ行ったバハマのそれよりも格段に素晴らしい。
気晴らしにもなるので行くことにした。

そしてちょうど家との中間点くらいになった時点で、強い疲れが襲ってきた。
無理をすることではないので引き返すことにした。あぁ〜あ。

翌日31日、夜間営業最後の日。
体調もよさそうなので、名港水族館リベンジに向かった。
本当は最後の夜間営業なので、夜の熱帯魚水槽を見ないといけなかたのに、イルカのショーがあまりに素晴らしくて、その場を離れられないうちに、なんと閉館時間になってしまった。 あぁ〜あ。また来年の夏かなぁ。

9月1日(木)がんセンター診察

9月1日は防災の日で、浜ちゃんの誕生日だ。
お祝いはがんセンターから抗がん剤UFTを二週間分と、副賞としてネリプロクト軟膏とロキソニン錠を指定日数分。

血液検査の結果、ヘモグロビンとヘマトクリットの値が標準を少し下回っていた。先生の話ではUFTの副作用が出始めたのだろうということで、問題にするようなことではないらしい。

手術の傷の部分に、1mmくらいのテグスのような手術糸が残っていて、触るとちくちくする。引っ張ったら糸がつるつる〜っと出てきたら怖いので先生に何とかしてもらうようにお願いした。
いわく、手術用の縫合糸なので、時間の経過とともに吸収されてなくなるという。
ほんとうだろうか。大きな鯛でも釣れそうな太い糸が、お腹から飛び出てるのに??

「それじゃぁ、今切ろうか?」と言われるので、是非そうして下さい。とお願いして。切ってもらった。あぁ、これでお腹がつるつるになった。


肛門痛の方は、じわじわ快方には向かっているという状況に先生も少し安心したのか、薬をもう少し継続して収まっていくのを待ちましょう、ということになった。

抗がん剤UFTの副作用が安定的なようなら診察の回数を減らしていく方向になるそうだ。

9月3日(土)苦難の肛門痛

また激しい肛門痛がやってきた。
もう何度目か。
モルヒネもどきの鎮痛剤ペルタゾン錠を6錠消費しているので、少なくとも6回はあったということだ。
一日の大半をトイレで脂汗を流しながら過ごした。もういっそのこと住所をトイレの場所に移そうか。

トイレでは入った時刻とその時排出した量を多・中・小・なし、でメモするようにしている。
激しい肛門痛はメモによると 8/22,26,29,9/3,6 のように何日かおきの不定期にやってきている。9/3の場合は起きてから14時までの間に15回トイレダッシュをしたことになる。痛いだけじゃなく、本当に疲れる。あぁ〜あ。

9月4日(日)退院一ヶ月

今日で退院して一ヶ月が経過。
一週間単位で思い返してみれば、随分良くなっているようにも思う。
しかし、先生やいちはらさんの話からすると、浜ちゃんの回復状況は非常に遅い。先行きどうなるのか心配と言えば、心配だ。

肛門痛で目の周りが明るくなったり、暗くなったりしている時には思わない事だが、調子がいい時間はある程度あり、そんな時には仕事らしきことや、こうしてHP更新をしたりするわけだが、そんな状態は遊んでいるような気がして、なにやら後ろめたい気もしてしまう。 
いやいや、そうじゃないんだ。仕事に戻れるのは、自信を持って勤務時間をまっとうできるようになってからだ。 そう自分に向かって言い聞かせるのであった。

夕日
愛知池堤防の夕景 犬たちが嬉しそうに走り回ってます
沢山の人・犬が集まるけど今日は少なめ
8月18日 きのこ日記トップ 9月15日