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9月17日(土)がん征圧講演会

平成17年度愛知県がんセンター公開講座のがん征圧講演会に行ってみた。
病院の受付の所で見つけて申し込みをしておいたら当選した。定員350人ながらがんの講演会ということならきっと医者や研究者が大半だろうと思っていたら、なんと大半が患者かその家族のようで、満員でうしろの方しか席がなかった。せっかくなので前の方でよく聞きたかったのに。

平井先生
平井先生の講演 少し緊張してた?
平井先生の平成12年発表内容
今回はちょうど主治医の平井先生の講演があったこともあって特に興味があった。
主治医の先生がこんな場で講演をするというのは、変な話だが、患者としてもなにやら誇らしいような気持ちと、自分も見てもらえて重ね重ねありがたいと思った。

週にいくつの手術をするのかと思うほど忙しそうに見えるのに、研究をしたり発表の準備をしたりとかいう時間がどこにあるんだろう。

演題の「発展する外来で行うがん治療」というテーマは、主に抗がん剤を使った外来治療の話で、平井先生は外科医なので少し話しづらそうに見えた。外来部長という立場からこういう演題を担当することになったみたい。
加藤先生
加藤先生は講演の座長

講演の座長(というか司会)は加藤先生。
温和なちょっと楽しげな雰囲気で講演者を紹介していたが、実は加藤先生はがんセンターの病院長なのだ。
平井先生の診察日じゃない日に処方箋を出してもらいに行ったら、加藤先生の名前が入っていた。

それにしても、会場の聴衆は自分の意思で参加している人が多いと見えて非常に熱心に聴いていた。
各種の成人病の治癒率が年々向上する一方、相対的にがんが主要な死因になってきたことの裏づけでもあると感じる。
がんになってから講演会に参加するのでなく、がんにならないために多くの人が参加するようになるといいのだろうに。残念ながら、がんはひたひたきているのに、突然にしか気がつかないから、なかなかそれは難しい事だね。

ところで、講演の内容は…
いろんな話があったけど、一番はとにかく無条件にタバコはやめることだ。議論する必要はない。あとは野菜を300gをメドにいつも食べる、それもめちゃくちゃよく噛んで。噛まなければ、食べても消化じゃなくてお腹で腐敗して出てくるだけだから。噛んで栄養にすることが大事だ、と気がついた。
スライド
おや? っと思ったのは抗がん剤の奏効率の所だ。
上のスライドで5FUの行の奏効率は10%とある。
浜ちゃんが服用している抗がん剤UFTというのは体内に吸収されてから肝臓で分解されると5FUになるというもの。つまりUFTの大腸がんに対する奏効率は10%程度ということになる。今は再発防止のための予防薬として服用しているわけなので、10%でも期待効果があれば継続する意味はあると考えているが、今後副作業が強く出るようなら効果との兼ね合いで無理して継続をする意味は少ないということだ。
(参考:UFTは抗がん剤としてはポピュラーなものです)

UFTは再発防止のために重要なもの、と思っていたが、それほどでもないということか。

9月19日(月)万博リベンジ!

17日がん征圧講演会の真っ最中に大量ウンチが出た。実に苦しいが同時にめでたい。
1日あけて19日は既に溜まり始めたのを感じながらも、苦痛の程度も大した事ナシ、ということで、残っていた万博夜間入場券でリベンジ。
ちょうど一ヶ月前、この頃なら万博もオッケーだろうと思って、パビリオンの予約もしておいた。(JR東海 超電導リニア館、NEDOパビリオン)
アンコールワット
アンコールワット/カンボジア
モロッコ館 ここはナイス。やっぱモロッコ行ってみっか?

9月21日(水)久しぶりに出社 〜ただし非公式〜

16日、21日と出社。会社の様子を見に行く事と復帰への練習も兼ねて。
と言っても、10時過ぎに行って15時には帰るといった具合だ。

先回の復帰の時には、会社に向かう段階で何か具合が悪い感覚がしたりしたが、今回はそれほどでもなかった。会社にいてもパワーが出てる、という程までは行かないが、そこそこに居られる感じだった。
そうは言っても時間の経過とともにお尻がムズムズしたり、お昼を食べた後はいくらか苦しくもなりはしたが。

浜ちゃんの肛門痛のおかげか、会社の洋式トイレ、特に浜ちゃんの所属するフロアは優先的にウォシュレットが設置されることになった。10月3日から稼動だ。
浜ちゃんのいる部門の取締役さんが総務に強く働きかけてくれたおかげで、感謝・感謝だ。
「浜ちゃん専用」とトイレに貼ってくれないか、と話したら実はフロアにはウォシュレット待望の人が何人もいるのだそうで、専用にはならないらしい。(アホ)


やはり時短出勤とは言え夕方にはパワーが切れてくる。
もうひとつ、長く休んでいると、元気な頃なんともなく毎日出社していたものが、「えいっ!」と気合を入れないと足が向かないという、登校拒否的な症状があるのも事実だ。

こういうことを一式ひっくるめて、リハビリしながら稼働時間をだんだん長くして行って、完全復帰を目指すのだろう…(と、ちょっと弱気)

事務手続き上は「病欠」中なので、まだ非公式出社=タダ働き、なんて言っても大した働きなんかしてないんだけど。どっちかと言うと、リハビリですな。

9月23日(金)万博リベンジ・ベンジ(ョ)

万博閉幕目前、23日はユーミン・コンサートもあって入場券は当選しなかったが、「愛・地球広場」のなんとかビジョンでは券なしでも観られるらしいということで、オークションで一日券2枚/2800円をゲット。日中の万博も観てみる事にした。
とは言えヘタレなので11時会場入りでゆっくりめの行動開始。
東欧・北欧諸国のゾーン、グローバル・コモン4はまだ見てなかったので、ちょっと期待。

会場入りするなり、荷物減らしも兼ねてお弁当を食べた。しかし、これが失敗の元。
ここ数日まとまったウンチが出ていないので、ムズムズしていたのが本格化しだして、我慢をしていたがいつまでも我慢できず、トイレに行くと、肛門痛の始まりになってしまった。
万博トイレにはウォシュレットはないからなおさら苦しかった。
ウォシュレット、万博の全部のトイレに設置したら、きっと世界中の国に採用されるきっかけになったろうに、がんばれよTOTO。(ウォシュレットはTOTOの商品名なんですね)

せっかく来たのだからとがんばったが、13時過ぎにはパビリオンに並ぶよりもトイレに並ぶ方が専門になってしまうし、やっとパビリオンに入っても展示を見ている気持ちの余裕がなくてダメだった。
地球博・大観覧車
観覧車を見ながら帰路へ

なんとかユーミン・コンサートまで、と思っても19時の開演まで3時間はあまりに長すぎて、とうとう断念。観覧車の時計が17:00を表示するのを遠く眺めながら帰ることになった。

それから家に帰り着いてもずっと肛門痛との戦いで、久しぶりに’モルヒネもどき’ペルタゾン錠を飲んで眠りの世界へ避難した。

結局、浜ちゃんの万博体験は都合3回、1勝2敗で苦しい体験だった。

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