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2006年正月

あけましておめでとうございます。
直腸をなくして向かえる最初のお正月。今までの正月は1,2日は実家に行くようにしていたが、今年は尻具合が悪くて見送る事になった。後で聞けば、やっぱり正月は来るものと思っていくらかの用意をして待っていて、来ないから調子が悪いのか、と心配していたとのこと。
小児科医のJ君の実家は途中にあるので、久しぶりに覗いていこうとか、考えたりもしたのだけれど、無言不実行だった。矛盾してないからまぁいいか…
すまぬ。

おかげでポカポカ陽気の元日を家でゆったりと過ごす事ができた。

3日午前は様子を見て、やっと午後家を出発。3時過ぎに実家に到着。
さすがに3日までは待っていられなかったか、実家はすっからかん状態で、誰も居なくて、仕方なくあがりこんで、ストーブに火を点けて、自宅にはない新聞なんぞをぺらぺらめくりながら暖まっていたらやっと家人が帰ってきて、お年始挨拶などして夕食をした。

1月4日(水)初出勤

お正月休暇は短かった。
仕事バリバリの年はお正月らしくないまま日が過ぎるので「短かった」と思う間もなく終わってしまう。ところが決まった日数全部を休んでるにも関わらず、短かったように感じる。 そりゃまぁ、入院・病欠期間と比べればどんな休みも短いけどな。

全社朝礼があるので、社員として、また株主として社長の念頭のお話を聞くべく、がんばって出勤しうようと思ったが、どうも正月から尻具合が悪く定時出社できず。
遅刻気味の出勤で始まってしまった。

一応、管理職という立場でもあるので、こういうのはまずいなぁと思うのだけど、そういうストレスも体に悪いのだよ、と言い聞かせて過ごす毎日だ。あぁ。

1月6日(金) 祝! UFT服用終了

手術後半年に及ぶ抗がん剤(UFT)投与がとうとう終了した。
たまには飲み忘れた日もあったりしたが、ほとんどを指示通りに服用してきたので、合格だろう。

浜ちゃんの場合、抗がん剤は再発防止のためだったこともあってか、目だった副作用もないまま今に至る事ができたのはありがたい事だ。

ちょうどNHKスペシャルで放映していたドキュメンタリでは、末期がんの場合には抗がん剤を「治療」のために使うのだけど、抗がん剤の作用自体が痛みを生むため、苦痛に耐えながら抗がん剤治療をするか、それとも治療をあきらめて痛みを和らげる緩和ケアをするかを選ばないといけない。という話をしていた。

がんじゃなければ普通は、痛みを和らげてから治療をするものだと思うのだが、日本の制度下では、痛くても治療をする、か、治すのはあきらめて痛みを抑えるか、の選択しかできないということになっているのだそうだ。
末期のがんの場合は、「治すのをあきらめて痛みを抑える」ということは、「痛みは抑えるために生きる事はあきらめる」ということを意味する。

どう思いますか? これ。 あまりにひどいと思いませんか?
(少しずつ改善方向にはあっても、現実的にはほとんどの人は避けられない)
誰だって「痛みをおさえながら治す」という方法を選びたいだろうし、WHO(世界保健機構)だってだってそう提唱しているそうだ。当然でしょう。

☆ ★ ☆

思い返すと浜ちゃんの場合の副作用は強くなかったには違いないが、確かに月曜から服用して金曜くらいになると、疲れやすかったりだるかったりという症状は多少はあった。だから、その分、服用しなくていい土曜・日曜は楽で、日曜の午後くらいになると気分が良かったと思う。(尻具合はこれとは関係なく、そっちの方が影響大だった)
これから一週間くらい、薬の影響のないことの心地よさを感じてみたい。

抗がん剤は正常な細胞生成も阻害するもので、白血球・赤血球なども減ったりする。
そのため、晴ちゃんは寒くなってカゼを引きやすいなどのことをよく心配してくれていた。
浜ちゃん自身はそんなことちっとも考えなかったけど。

おかげで、この冬は2日だけ熱っぽくて早く休んだ日があったくらいで、今のところ健康(?)な生活を続けていられる。

1月12日(木)診察 直腸切除から9ヶ月

ここまでの経過は順調で、今回の診察ではセンセイがおなかと肛門を触診してくれた。その結果手術したところもちゃんとつながっているし「問題なし!」と言ってくれた。
うれしい響きだ。

触診をするときに、「こういうこともHPに書くの?」と笑いながら晴ちゃんに話しかけていたそうだったが、浜ちゃんは先生が触る刺激でウンコが暴発しないかとテンパッていて、何を話しているのかさえ聞きとれていなかった。

そう、書くんです。
肛門を触る場合は、診察台に上がって、横になった状態で「体操座り」をするような格好をする。ふとんで丸くなって寝てる感じと同じですね。この格好をしていると、恐怖や不安をあまり感じないので不思議だ。

そこへ先生が診察用のゴム手袋(?)をつける音が聞こえて、『あな』の辺をするすると触って、スベリを良くする油をつけながら、最初は軽くウリウリとしたかなぁと思うと、にゅるっと指が入ってくる。どのくらいの深さかはわからないが、腸の膜(?)をくるりと触って、ハイおしまい。 まぁ、想像したりしている程のこともなく、すぐに終わってしまう。

ただ、浜ちゃんの場合は常時うんこ発射準備OK状態なので、刺激があると飛び出そうで、なんともはや…な気分である事には変わりはない。

次回の診察は4月で、手術後1年目検診になる。CT検査・大腸内視鏡・診察と3日がかりだ。大腸がんの再発は2年以内に見つかる事が多いので次回もそうだがきちんと検査をするようにしたいと思う。

内視鏡は一年ぶりになるが、下剤2リットルを飲んでガッツで検査だ!

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